飯田浩司/「わかりやすさ」を疑え■202502
感想…★★★★
ニュースはわかりやすさが一番という風潮がオールドメディアで流行っているが、わかりやすさを追求するあまり問題を単純化したり対立構図で説明したりする傾向を指摘
また飯田さんは氷河期世代で本人はニッポン放送アナウンサーに就職されたが本書ではオールドメディアでは殆ど取り上げられない氷河期世代の苦難を自身の体験を踏まえ取り上げている、100社以上応募しても内定が取れない採用難や非正規社員も苦しいが運よく正社員として採用されても当時はブラック企業が幅を利かせ「代わりならいくらでもいる」とばかりに過酷な業務を押し付けられて過労により正社員も潰されてきた、そんな過酷な競争の中で勝ち残った人が現場管理職になったが今度は新しく就職した世代からは煙たがられ老害と揶揄される始末
そこまで就業環境が180度変わったのはアベノミクス以降で、円安誘導や労働力の安売り政策との非難もあるが雇用数を回復させたのは事実だと思う
アベノミクスと言うマクロ経済政策は一個人の努力や自己責任も吹き飛ぶといる事実をまざまざと見せつけられた
辛坊治郎/この国は歪んだニュースに溢れている3 政治とカネの間に潜むもの■202502
感想…★★★★
辛坊さんが週末よく海外に旅行に行っているのは知っていたが東南アジア各国の発展ぶりと日本の停滞ぶりを比較
一例としてライドシェアを挙げ、日本でも日本版ライドシェアが2024年から始まったが欧米のそれとはまったく違う、人手不足のタクシー会社の人員補完としかいえない内容
何故そうなったかと言えばタクシー業界が企業献金と組織票を手土産に与党政治家にライドシェア規制を求めたから結果利用者には不便なだけの日本版ライドシェアが出来上がった
また裏金疑惑についても安倍派議員の処罰には大騒ぎしたがその先にある政治資金の可視化については野党もオールドメディアも不都合があるのかダンマリ、政治や経済だけでなくオールドメディアも自分たちの既得権益を守る傾向が一層強くなっていると感じた
森永卓郎/官僚生態図鑑■202502
感想…★★★★
ザイム真理教は財務省のみだったが本作は全省庁版
高度成長期には高級官僚は才能と権限をフルに発揮していたが、1990年以降の行政改革でフリンジ・ベネフィットと政策決定権を剥奪された結果、国家ではなく官僚自身の待遇改善しか考えなくなってしまった。
その代表が少子化対策で現役世代が非正規低賃金のため結婚出産を諦めているのが主な原因なのに、実際の政策では子育て支援がメインなので官僚のカップルには恩恵があるが一般の現役世代には関係ないどころか少子化対策増税のためますます少子化が進むという悪循環に陥ってしまう結果になる
森永さんの処方箋としては、官僚に充分な報酬と政策決定権を与えれば官僚が活気を取り戻し再度国家の為に働きだすとのことだが50年前ならともかく現在の社会情勢には合致しないと思う
配当太郎/新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資■202501
感想…★★★★★
前作が基本編としたら今作は実践編
興味を持った株1~2銘柄を試しに買う→保有後配当を受取る→その配当を再投資にまわす→更に配当が増える→経験を積んだら他の銘柄も買う、というサイクルを作物栽培に例えた一例は面白いと思った
配当株投資はデイトレードのような狩猟型の投資と違い農耕型の投資
その為には投資対象は厳選、銀行・商社・通信・損保といった経営基盤がしっかりして増配が見込める銘柄を順張りで何年も買い増していくという、単純だけど暴落や××ショックでも投げ売りしない胆力が必要な投資法だと思う
また新NISAは配当も非課税になるので非課税分も再投資すれば更にその分増えるので新NISAとも相性が良いと思う、ただ筆者の「新NISA制度の非課税がいつまで続くかわからない」という一文が気になった
配当太郎/年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資■202501
感想…★★★★★
配当株投資は株主優待投資とは似て異なるもの
株主優待投資は多くの銘柄を幅広く投資するのが最適戦略だが配当株投資は銘柄を絞って最低10年以上投資するのでその間増配し続ける企業を選ぶ目利きが何より大事
また購入でも株主優待投資の年初来安値を参考にした安値狙いと言うのではなく株価に関係なく株数を増やし続けることで配当金を雪だるま式に増やすという投資手法はユニークだと思った
あと配当株投資は単純な高配当株狙いではなく増配を見込める株を狙う、そのためには一株当たり利益EPSを特に重視するという視点は参考になった
オルカンやS&P500も良いけど、それだけではと不安に感じたり物足りないと思った人の次の投資先になり得る









