続き。
らんさんに電話をして、上を見上げたら、ホテルの客室の窓から手を振っているらんさんとおかきさんが(わたしの前の枠だった)見えた。
ああ、そのホテルは、さっき通り過ぎた建物。
どんだけ逃げたかったの、わたし。
降りてきてくれたらんさん&ふうたまと対面し、おかきさんを見送って、お部屋へ。
エレベーターや廊下では、「凪ちゃん」と呼んでくれていたらんさん、室内に入ってからは「えっちゃん」と本名の方で呼んでくれた。
SWの自己紹介でちらっとしか言ってないのに、さすがだなぁと思った。
飲み物をいただいて何気ない話をしながら、緊張するし怖いし、やっぱり取り繕っていたわたし。
子どもの頃のこと、これまでのこと、かいつまんで話しながらも、伝わりにくくないだろうか、かといってこの程度の話、補足するほどのことじゃないし、時間も過ぎてくし…
そんな思いをあやしながら話していた。
最初に涙腺が揺れたのは、話の中でらんさんが
「何を一番伝えたくて、セラピストをしてるの?」
というような意味のことを尋ねてきて、
それに答えようとした時。
自分の中に余裕があれば、いろいろな言葉を使って説明することができる。
想いは熱く深いと思ってきたし、信じているから選んできた。
でも、それをその場で、言葉が熟すのを待たずに声に出すのは、怖かった。
否定される?
そんなのくだらないって言われる?
そんなのできっこないって思われる?
ううん。
どう思われてもいいって思って生きてきたつもりだったけど、それはどれだけ、「どう思われるか」に着目してきたかってことでもあった。
そう、前にもいつも、何かを受けるたびに「人からどう思われるかを気にし過ぎないで」というメッセージをもらってきた。
けどどうすれば気にし過ぎなくなるのかわからなかった。
わたしはずっと、我慢して生きてきたから。
人を気にしないっていう選択肢が、そもそもわたしの内にあり得なかった。
「我慢」が通常運転だったから、自分が我慢してるなんて知らなかった。
「我慢しないで」って言われたとしたって、我慢してるつもりなんて全くなかったから、不快だった。
してないってば。
(これ以上、しようがないし)
答えることが怖かったのは、「我慢しない思いを口に出すこと」が、怖かったから。
続きます。