「矢沢な店はいい店だ」説を実証する、“人情カレー”と“絶品担々麺”の2店 | 矢沢永吉激論ブログ

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西川口のチャイナタウンでまっとうな商売を貫く担々麺の店『永吉』
続いての矢沢な店は、いまディープなチャイナタウンとして「住みたい街ナンバーワン」と(私の中で)言われている埼玉県西川口の『永吉』です。担々麺が有名ですが、実はもともと普通の中華居酒屋だったのがいつの間にか担々麺屋と認識されてしまっているらしいです。ちゃんとエビチリや酢豚といった中華料理もあります。

店主の清水幸雄さんは矢沢歴20年。最初は全く好きではなかったのですが、コンサートに無理やり連れて行かれ、一気に魅了されてしまったのだそう。一見怖そうやはり物腰はソフト。これも矢沢な店主の特徴です。店内はパッと見、矢沢な店と気付かないのですが、よーく見るとちょいちょい矢沢が入っています。

「だって矢沢全開だったら普通のお客さんが引いちゃうでしょ。それにうちは矢沢で売っているのではなく、味で勝負しています」。素敵ですね!

■「矢沢な店はいい店だ」の確証1:休まない

厨房のそこかしこに、尋常じゃない量の餃子の具とか、担々麺にのせる肉味噌とかが置かれています。これはどれも一から仕込んで作った料理の具材。「市販は使わず、徹底的に手作りにこだわります」。

お店は水曜定休ですが、「休みの日もひたすら仕込み。年末年始も休んだことがないです」。確かにラハイナもそうでしたが、GWの10連休ど真ん中にもかかわらず取材に対応してくれました。普通なら「平日来いや!」と怒られるところですが、これも矢沢精神なのか、「あ、いいよ」と快く応じてくれてこっちがビックリしました。

■「矢沢な店はいい店だ」の確証2:矢沢の言葉がよぎる

看板メニューは担々麺。排骨麺の鶏肉版といったところです。食べ盛りなのでデカ肉担々麺1080円にしました。揚げ鶏がドドンとのっています。明らかにトッピングの域を超え、タワーのようにそびえ立っています。

見た目に反して辛すぎず、マイルドな中にスパイスや鶏ガラの旨味がしっかり感じられ、奥行きがハンパないスープです。

いっちゃ悪いですが安い中華料理屋の担々麺って、市販の胡麻ペーストに市販のラー油合わせました的な簡素な味のものが多いですが、ここは一口食べたらすぐに「こりゃ手間かかってるわ!」とわかります。

ゴマは使う分だけ挽く!

なんでもゴマは風味を最大限引き出すため、その日使う分だけを朝挽いてペースト状にするのだそう。そこに自家製ラー油を混ぜてタレを作り、それを豆乳と鶏ガラスープでのばしてスープにするのです。

大変ですねえと感嘆しましたら、「永吉の言葉がよぎるんです」。

自分だけが辛いのではない。世の中で頑張っている人はみんな辛いんだ。永吉も辛い時を乗り越えて頂点に上り詰めた。でも常に謙虚な姿勢を忘れていない。
だいぶはしょって申し訳ないのですが、だいたいそんなお話をしてくださいました。
「矢沢は今も貧乏な時代の金銭感覚を忘れず、かけ蕎麦ぐらいしか食べないそうです」というエピソードにはグッときましたね。

鶏が重くて持てな~い!

すごい重量です。麺も「どけよ!」と思っていることでしょうね。モモ肉をしっかり特製ダレに2日間漬け込み、油でカリッと香ばしく揚げています。

■「矢沢な店はいい店だ」の確証3:細部まで抜かりない

「うちのは子供でも食べられる担々麺です。辛すぎると食べられる人が限られてしまうから」と清水さん。そうですよね~程度を越したマニア受けの食べ物は一過性ですからね。

しかし!辛くしたい人は卓上にあるラー油をたんまりと入れると良いでしょう。
このラー油、入れてみようと思った自分を褒めたくなるほど旨いんです。

一味唐辛子と韓国の粗挽き唐辛子、8種ほどの香辛料などを白絞油で炒めるなどして弱火で2時間炊き、その後2日間漬け込んだという手間のかかったラー油です。
調味料ひとつひとつにもこだわって手作りしているんですね。

揚げ鶏の油が溶け込んだスープとラー油が混ざり合うとまたこってりオイリークリーミーで、カロリストにはたまらないんです。

■「矢沢な店はいい店だ」の確証4:最後まで飽きさせない

ライブと一緒ですね、「ファン(客)を飽きさせない」という精神。
なんと麺類を頼むと小ライスが無料。つまり残ったスープに入れて坦々飯が楽しめるというわけです。こんなにボリュームのある担々麺ですが、一滴も残さず飲み干す人が多いのも納得です。

このライスにまたラー油をたっぷり入れて、エンドレス永吉! 心底「食べ終わるのが惜しい!」と心底思いました。

清水さんに「ここの坦々麺が一番美味しいかも」と告白しましたら、「うちより上はもっといます!」と全否定されました。

「担々麺の世界で名を馳せる店はまだまだあります。だからこそ毎日もっと美味しくできるよう研究しています」。
現状に満足せず謙虚な姿勢で向上心を持ち続けた者がいずれトップになるのですね。トップになってもきっと上を目指し続けるのでしょう。


この2店、共通しているのは「驕らない」ということです。どこかに「矢沢に比べたら俺なんかまだまだだ」という謙虚さがあるのです。
長くなりました。まだまだ書きたいことはありますが皆さん実際に行ってみてください。「矢沢な店に悪い店はない」という法則は本当だと実感できるはずです。

そして矢沢永吉さん、この記事見ていたらどうかこの2店に行ってエールを送ってあげてください!と切に願います。

【店舗情報】
『ラハイナ』 住所:東京都板橋区小豆沢1-9-20 アクセス:都営地下鉄三田線本蓮沼徒歩8分 電話:03-3967-8032 営業時間:11時~20時 定休日:日・祝

『永吉』 住所:埼玉県川口市西川口1丁目5-5 MFハイツ1F アクセス:JR京浜東北線西川口駅徒歩2分 電話:048-229-7798 営業時間:11:30~15:00(LO14:30)・18:00~23:00頃(LO22:30)※日・祝は~22:00頃(LO21:30)定休日:水(まれに臨時休業あり)