それは突然に | モーマルトルの一日券

それは突然に

父との生活が始まって4ヶ月、それは突然やってきた

新年を迎えて2日目、父の食事を済ませ、洗濯物を終えて自室に戻ってベッドでゴロゴロしていると、下階から父の大きな声が聞こえた。

心配になって飛び起きて駆け降りると、部屋には人の気配がない。まさかと思って部屋を見て回っても、特に異常はない。

玄関に回ってサンダルを突っ掛けて外へ出ると、倉庫の前で父が立ち話をしている。

兄が亡くなって義姉は家を出たので90の父はいっぺんに家族を無くすのとになった。そんな父のことを心配して顔を出してくれた。

その子は、中学の頃親に頼まれてTDLへ連れて行ったこともある近所の娘さん、名前は里ちゃんとしておくか、まあ幼馴染である。引越しして20年以上たって、うちに立ち寄ったとき偶然兄の他界を知った。


2人並んで、写真撮ろう!
父は最近では珍しいほどの笑顔で、里と手を繋いで写真におさまった。あとで送るからおばちゃんのLINE教えて

少し遠回しに、里のお母さんのLINEを聞いたけど、里とその先に繋げるため、それは明らかに連絡先ゲットのための機転だったと思う。 写真をLINEしたあとおばちゃんからの返信、それから遅れて里からのLINE。嬉しくて、また良かったら連絡してと返信した。


2日して里からLINEがきた、隣街の役所に勤めてるから良かったら顔出してね 職場になんて用事もないのに顔出せるかよと思いながらも里からのLINEを喜んだ。


それから2週間の間に色々なことがあった。それは普通の出会いなら一年は掛かるだろう出来事が驚くような速度で起きた。