「何もできないという価値」 | 「安心」と「共感」がひらく、子どものこころの扉

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共感的コミュニケーション(NVC)×神経の仕組み(ポリヴェーガル理論)で、
関わりの迷い・イライラ・すれ違いを減らし、親子関係が自然と整うヒントが詰まっています

先日、あるひとりのお母さんが書いた文章が大反響を呼びました。

そのタイトルは、「何もできないという価値」

そのお母さんの名前は、池田彩さん。

池田さんは3人の子どもを育てる母親でありながら、「お母さん業界新聞」の記者でもあります。

「お母さん業界新聞」とは、現役のお母さんたちが記者となって日頃の子育ての様子や感じたことを発信する新聞です。

「母親であることの喜びや子育ての素晴らしさを伝えたい」そんな思いから始まったこの新聞の発行部数は現在10万部を超え、大きな反響を呼んでいます。

子育ての不安や悩みだけでなく、発見や感動、喜びが数多くつまった記事が多くのお母さんの共感を呼んでいるのです。

そんな「お母さん業界新聞」で活躍する池田彩さん。

池田さんが先日書いた「何もできないという価値」という記事は、多くのお母さんの心をうちました。


家事・育児に追われ、自分がやりたいと思うことだけでなく、子どもにやってあげたいと思うことすらできない毎日。

仕事をしようとしても、家事をしようとしても、子どもが「ママ」と呼べば、中断せざるをえなくて…。

そんな葛藤を抱える毎日を送るお母さんは多いのではないでしょうか。

でも池田さんは言います。

たしかに何もできないかもしれない…でもね。

そんな多くのお母さんの共感をよんだ池田さんの記事の全文がこちらです。


「何もできないという価値」

今日もお皿も洗えずに子どもたちと寝る。

夜中に起きて、山になったシンクから、

なるたけ音を立てないようにと洗っている最中、

1歳の次女がグズグズと起き出す。

ヨシヨシと声をかけておっぱいを飲ませると、

すやすやと寝る。

仕事をしようとパソコンに向かうと、

またグズグズッと泣き出す。

オッパイをコクコクと飲み、スヤスヤと寝始める。

よしよしとまたパソコンに向かうと、

10分もしないうちにまたグズグズッと動き出す。

「はーい」と返事をしてきりがいいところまではと

パソコンに向かうと、ピーピーと泣き出した。

「ハイハイ、ゴメンネー」と、

パソコンに向かうのは観念して横になる。

頭の中は仕事のことでいっぱいだが、

一度仕方ないと観念すると、

娘の手の動きや様子が見えてくる。

コクコクとおっぱいを飲みながら、

小さな手を伸ばして私の顔を触る、鼻をつまむ。

決してマッサージのように心地よい触り方ではないけれど、

観念した私には、お母さんの心が広がっていく。

あー、と愛おしくなる。

また今日もなにもできんかった。

皿も洗えない。

洗濯もたためない。

パソコンにも向かえない。

できることは、ただただお母さんを感じることだけだ。

言い訳だろうか。いや、そうではない。

お皿を洗うことよりも、

洗濯をたたむことよりも、

パソコンに向かうことよりも、

大事にしたい「今」。

ほら、ほら。また「ママ」って呼んでいる。




私も、子どもが小さい頃は、「やりたいこと」はもちろん、家事や仕事など「やらなきゃいけないこと」もなんにもできませんでした。

そんな毎日にイライラしたり焦ったり落ち込んだり…。

でも、振り返ってみると、「ただお母さんを感じること」、そこに、母親としての幸せがぎゅっとつまっているんですよね。

そんな幸せを感じられる「今」を大切にすること。

子どもの「ママ~!」という声に耳を傾け、その「今」を実感すること。

それが何よりも幸せであたたかいことなんだ。

そんな気持ちが伝わってくる文章に、涙が流れました。

子育て真っ最中の多くのお母さんに読んでほしい記事です。