人を恨み。世を恨み。 ③ |  運命学問研究家 檜原有輝

 運命学問研究家 檜原有輝

わたしの使命は 「伝え続けること」


人を殺めた過去をもつ人は精神鑑定で病名がついた。必要な治療と入院期間を経て退院。



障害年金と生活保護のもとに一人暮らしを始めたのである。



裕福ではないが、暮らしに必要なものは充分にそろっていたと思う。元々聡明であった知識を活かし、文学や歴史の学識やパソコンの操作にも長けながら小さな仕事をしていた。



ただ常に気になること。

言葉で表すことのできない


人格からにじみ出る 

どす黒いもの。




時折見せる笑顔にも、寂しさや怒りを吐き出すものにも、絡みつくもの。それはあらゆる恨み。辛みだったのだと思う。



その人が生きていくということ。



それを支えている大きな根底は未だに晴れぬ人の恨み。世の恨みであったのだ。



話題は軽く、浅い日常の話しかなかった。しかし、無情にねっとりと絡みつく思考の歪み。思いが言語化されたときには、みごと我流に正当化されているのである。



たとえば、人々の無神経な理屈。世の不条理さ。そんなものについて熱く自分の訴えたいことを文面にしたり、言葉にしたり、何らかの方法で強く強く訴えていた。



己の言い分。それが通らない世の中や、人物に対しても、激しい怒りや憎しみが凄まじかった。たとえ、どんなに口調では冷静沈着で穏やかでも、バシバシ伝わってきたのである。



他人の命を奪ったという歴史はあったのか。なかったのか。思わず忘れてしまうほど不思議な感覚におそわれた。



その時まだ若かった自分は、この世の中には


「 話が通じない人間がいるということ 」


それを思い知らされたのである。




性善説や、性悪説。そんなものはわからない。幼き頃から人格を形成するものがあって、人格障害やたくさんの生物学的な支障の要因があることも事実。




だけど私が感じたオーラは、そんなものとは一切異なるレベルだったのである。


このシリーズの①に出てきた人物の彼女にも、同じものを感じた。



若干二十歳。年齢は関係ないのかもしれないが、根底の歪みは、測り知れないほどの空気を感じたの私は、怒りよりも、驚愕と衝撃しか残らなかったのだ。




人という生き物は自分のあらゆる決断を、年と共に少なからずに正当化して生きようとするもん。

もちろん自分にも当てはまる。一種の自己防衛なのだから。



その決断が、その行動が、たとえ、大きな大きな過ちであったとしても、、、後悔は時と共に薄れては、、、そうするしかなかった。そうしないと生きていけなかったってね。


どす黒いモノ。

もし、自分にもあるのならば、なんとか年と共に浄化していきたいな。