ソルボンヌ大学をはじめとする
教育施設が点在し、その周りを
埋めるように書店や文房具店、
カフェなどが集まる、昔ながらの
学生街カルチェ・ラタン。
このエリアでひと際、目立つ
大きなドームをもつ建物が
Panthéon(パンテオン)です。

重病から回復したルイ15世は
「聖ジュヌヴィエーヴ」への
祈願により回復したと考え、
1755年、この聖女を祀る
教会の建設を着工。
35年の歳月を経て、完成するも
フランス革命期の国民議会で、
教会としてではなく、国に貢献した
偉人たちを葬る霊廟として、
利用されることが決定しました。
その後も何度か利用目的が変わり、
1885年に、ヴィクトル・ユゴーが
葬られて以降、再び、霊廟となり、
現在に至ります。

ジャック・ジェルメン・スフロ
によって設計された、幅110m、
奥行き84m、高さ83mのネオ・
クラシック様式のパンテオン。
正面列柱上部のレリーフ(三角形の
部分)はダヴィッド・ダンジェ作
『祖国は彼らに報いる』で、
英雄に月桂冠を捧げるシーンが
施されています。



荘厳な雰囲気が漂う内部は
十字型に、4つの袖棟が交差し、
交差部の四隅には重さ1万トン
といわれる巨大ドームを支える
支柱が配置されています。

ドーム天井のフレスコ画は
ナポレオンの命によって、
画家グロが描いたものです。

正面祭壇の彫刻は革命後の
政治風景を表すフランソワ・
レオン・シカール作『国民公会』。

マリアンヌが革命直後の議員や
兵士に、囲まれている図だそうです。

ドームを支える支柱下部の彫刻も
フランス革命を題材にしています。

聖ジュヌヴィエーヴに
まつわる絵画や

フランス史に残る出来事を描いた
絵画も多く、飾られています。

地球の自転を証明する
「フーコーの振り子」も必見です。
1851年に、物理学者
レオン・フーコーが、ドームの
高さを利用して、ここで、
公開実験を行いました。

振り子は北半球では右回り、
南半球では左回りに、
回転することが証明されました。

興味深いパンテオンの模型。
断面になっているので、
どのような建築構造に
なっているのか確認できます。

地下の納骨堂に、下りるとまず、
ヴォルテールの像が目に入ります。

その後ろにはヴォルテールの棺。

ヴォルテールの像の正面には
ジャン・ジャック・ルソーの
棺があり、啓蒙主義を代表する
18世紀の哲学者が向かい合い、
永遠の眠りについています。

パンテオンの設計者、ジャック・
ジェルメン・スフロの棺

レジスタンスの英雄ジャン・
ムーラン、作家で文化大臣の
アンドレ・マルロー

1948年に、国連で採択された
世界人権宣言を起草した
ルネ・カサン、欧州統合の
推進者ジャン・モネの棺

ヴィクトル・ユゴーと
エミール・ゾラ、
二人の偉大な作家も同じ
納骨室で眠っています。
ユゴーが暮らした住居の様子を
再現したヴィクトル・ユゴー記念館
の記事は▶ こちら

ユゴーとゾラの納骨室には
まだ空きがあるようで、
私たちも亡くなった後、
入れてもらえないだろうかと
馬鹿なことを主人に、
聞いてみたり・・・

こちらはパンテオンの前身となる
サント・ジュヌヴィエーヴ大修道院
の付属教会として建立された
サンテティエンヌ・デュモン教会。
映画『ミッドナイト・イン・パリ』
のロケ地にもなりました。
パンテオンの裏手にありますので、
併せて、訪れてみてください。
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◆ Panthéon
| 住所 | Place du Panthéon 75005 Paris |
| TEL | 01 44 32 18 00 |
| 開館時間 | 10:00-18:00(4月~9月は-18:30) |
| 休館日 | 1/1、5/1、12/25 |
| 最寄り駅 | Cardinal Lemoine ⑩、Luxembourg RER B線 |
| Website |

