
=============
脚本 三谷幸喜
<配役>
脚本家 久部三成 :菅田将暉
劇団のスタッフ トンちゃん:富田望生
演出家 黒崎:小澤雄太
無料案内所のおばば:菊地凛子
ダンサー いざなぎダンカン :小池栄子
ダンサー パトラ鈴木:アンミカ
ダンサー 毛脛モネ:秋元才加
ダンサー・兼バー・ペログリーズのママ リカ:二階堂ふみ
バーのウエイター・ケント:松田慎也
モネの息子・朝雄:佐藤大空
放送作家 蓬莱省吾 :神木隆之介
WS劇場のオーナー ジェジー才賀:シルビア・グラブ
支配人 浅野大門:野添義弘
妻 フレ:長野里美
スタッフ 伴工作:野間口 徹
芸人はるお:大水洋介(ラバーガール)
芸人フォルモン :西村瑞樹(バイきんぐ)
客引き うる爺:井上順
取り立て屋 トニー安藤:市原隼人
喫茶店の客 風呂須太郎:小林薫
神社の神主 論平: 坂東彌十郎
巫女 樹里:浜辺美波
=============
1984年渋谷。
小劇場ジョンジョンでは、劇団天上天下の『クベ版 真夏の夜の夢』が開幕。
演出家の久部三成は、もっとわかりやすい芝居をしたがっている役者たちと揉めています。
劇団長の黒崎仁から「トンちゃん、今日の動員は?」
トンちゃん「キャバ50、動員数26、途中退場21人です」
役者「あんたの芝居は面白くないんだよ」
黒崎「あんたの芝居には誰もついてこない」
久部「これは俺が作った劇団だ」
黒崎「お前1人の劇団じゃないんだ」
久部「勝手にやってくれ」と言って、渋谷の街をうろうろしていました。
ダンスしている集団に喧嘩を売ってボロボロになったところを、トンちゃんが見つけてくれました。
目の前に八分坂横丁がありました。
WS劇場ではダンサー・いざなぎダンカンのショーが続いています。
はるおとフォルモンはコントの練習をしていて、作家の蓬莱は2人の掛け合いを見ていました。
楽屋ではパトラ鈴木が鍋焼きうどんを食べてます。
伴工作は、WS劇場の世話係。
金髪ダンサーの毛脛モネが、自分の子供を探しています。
ジャズ喫茶テンペストで、久部はトンちゃんに「戻るつもりはない。あいつらは何もわかってない。観客は理解できなくていいんだ。答えは観客のそれぞれの頭の中にあるんだ。説明なんかしなくていい」
常連の風呂須太郎が「ここは音楽を楽しむ場なんです。会話を楽しみたいなら他へ行ってくれませんかね」
久部は神社の賽銭箱の脇で泣きじゃくっていて、子供(朝雄)に見つかりました。
おみくじを引いたら真っ白。
社務所の樹里に見せました。
樹里「こんなの初めてです。めったにないことは確かですね」
久部は枝に結びつけました。
はるお、フォルモンのコントオブキングスはコントを披露するために部屋を出ました。
支配人の浅野大門は2人に「これまでも伸びる芸人を見てきた。お前たちもやがてそうなる」
久部は無料案内所へ駆け込みました。
おばば「ストレス発散したいならベログリーズ」を勧めました。
久部「じゃあ、そこにします」
帰り際におばば「あんた変わるよ、八分坂で。何かを得て何かを失い、そしてまた何かを得る。仕事を得て、仲間を得て、一国一城の主となり、そして・・・。行ってらっしゃーい」
コントオブキングスのコントは、まったくウケませんでした。
ノーさんとダンカンは神社で待ち合わせて、駆け落ちすることにしました。
おみくじは点検中の貼り紙。
ダンカン「このおみくじに賭ける」結び付けてあったおみくじを開いたら真っ白
「一から出直せってことね。さよなら八分坂」
朝雄を見つけ「何してるの」
ダンカン「ここで2人を見たってないしょにしてな。お母さんによろしくね」
朝雄「どこかに行っちゃうの?」
ダンカン「遠いところにね」
パトラのショーが始まりました。
オーナーのジェジー才賀が高級車で到着。
最近入手したポケットベルを支配人に見せびらかしていました。
「うちのグループで赤字なのは、このストリップ劇場と隣の陰気なスナックだけなのよ」
大門「今月いっぱい何とか頑張ってみます」
才賀「思い切ってノーパンしゃぶしゃぶにしましょう。時代を見なさい。この店に未練なんてこれっぽっちもありませんの、わたし」
大門「何か手を考えます。オーナー、もう一度チャンスを」
才賀「今月いっぱい」
大門「ありがとうございます」
久部はWS劇場の隣のペログリーズに入りました。
お客は誰もいませんでした。
久部「チューハイってありますか」
リカ「ハイボールでいい? あたしも飲んでいい?」
久部「こういう場合のお勘定は・・・」
リカは久部を指し「大丈夫。うちは優良会計だから」
寡黙なウエイター・ケントが奥にいました。
久部「何読んでたんですか」
リカ「三島」
久部「三島由紀夫、読んでいたんですか」
リカ「相談に乗ってあげるのよ。誰かに吐き出したくてたまらない顔してる。話してごらんなさい」
久部はこの日のことを一気に話し、「芝居に笑いなんか必要ないんです」
リカ「お兄さんの言っていること、間違っていると思わない」
久部「リカさんならわかってくれると思いました。蜷川幸雄は僕の心の師です。今日は飲み過ぎました」
リカ「これからも、自分を信じて」
久部「お代は」
リカ「93600円」
久部「ナッツが9万円?」
リカ「そう、いわゆるテーブルチャージ。ここに書いてあるでしょ」と目立たない看板を指さし「9万円の価値あったと思うんだけど」財布を奪い「これっぽっちで八分坂で飲もうと思ったわけ? 人生甘く見過ぎ」
久部は逃げようとして、ウエイターのケントに捕まりました。
リカは建物が隣の支配人に相談。
大門「例外を作っては示しがつかなくなる。トニーの出番だ」
トニー安藤が立ち上がりました。
パトラは伴から聞いて「ダンカンさんは考えるところあったみたい。モネさんは朝雄を探しに行っているわ」
モネと警官が探し始めました。
警官「(お子さんと)何があったんですか」
モネ「あの子、わたしにも何も言ってくれないの」
久部のカバンにはシェイクスピア全集7巻が入っていました。
久部「勘弁してください」
トニーは瓶を割って脅しにかかりました。
リカ「今日は帰ってもらいましょう。あれは(シェイクスピア全集)人質。死ぬ気になればなんとかなるから、お兄さん」
久部「失礼します」と店を出ました。
リカは(ウエイターに話しかけるように)「いい人生勉強になったんじゃないの。お兄さん」
久部は交番に駆け付けましたが、小学1年の男の子が行方不明になっている方が優先されています。
「小学生なら、神社で見たけど・・・」
ダンカンが行方不明で舞台に穴が空いてしまいます。
照明のノーさんもいなくなりました。
次のステージがせまってます。
大門の妻のフレは、自主的に着替えました。
大門「リカしかいない・・・」
大門がリカに直接穴埋めにしてもらうよう懇願。
リカ「今日は非番なの」しかし・・・「支度するんで、20分ください」
大門は妻に「潮時かな。(オーナーは)ノーパンしゃぶしゃぶやろうとしている」
妻「わたしは桑名に帰ってもいいわよ」
伴が穴埋めとしてコント2人に頼みましたが、まったくウケなかったフォルモンは断りました「他、当たってくれ」
客引き係のうる爺は、穴埋めにやる気まんまん。
「俺が昔使っていたステージ衣装出してくれる? 支配人に言えばわかるから」
神社で警官が朝雄を見つけましたが無視。
警官は「朝雄くんのお母さんを探してきます。それまで朝雄くんをよろしくお願いします」
携帯電話の無い時代なため、久部に任せて警官は戻ってしまいました。
久部は朝雄を社務所に預けて、逃げることにしました。
社務所では、樹里が朝雄におにぎりを出しました。
樹里の父である論平が帰って来ました。
樹里「ねえ、いつまでここにいるの」
論平「(異動の)嘆願書を書いているところだ」
モネと警官がお迎えに来ました。
論平は(WS劇場の常連で、モネを)知っていました。
うる爺は出番を辞退「衣装を着たら全身がかゆくて、集中できねえんだ」
伴「別の手を考えましょう」
やがて、リカのショーが始まりました。
その頃、久部はバーに忍び込みました。
ケントがいましたが、電話の指示に従いカバンを持って、出て行ってしまいました。
後を付け、WS劇場に入っていました。
久部がカバンを抱きしめたところ『天国と地獄』の音楽が聞こえ、カンカンダンスが始まりました。
ステージ裏に来て、ダンサーを見てびっくり。
久部「なぜ(ダンサーは)自由に動けないんですか」
伴「ピンスポ係がいないからです」
久部はスポットライトの足場を登り、リカの動きに合わせて照明を当てました。
大門「あれ、誰だ?」
伴「わかりません・・・」
久部は必死にダンサーを追い続けました。
リカは最後に微笑みました・・・。
=============
三谷ワールドの第1話を楽しませてもらいました。
千葉県茂原市の広大な敷地に1980年代の渋谷を再現したという巨大オープンセットがあり、1話あたり約8000万円という制作費を投じるほど力を入れているというのが話題になっていました。
『鎌倉殿』メンバーも続々顔を出し、わくわくが止まりません。
これからの展開に期待します。
映画:三谷幸喜の『記憶にございません』の記事はこちら(2021年2月5日)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://ameblo.mom/miyacar/entry-12654287197.html
では、明日。