
西暦3403年、地球は急速に死にかかっていました。
かつての豊かな自然の姿はすでに消え、人類はその全てを地下へと持ち込みました。
地下だけが人類に残された最後の砦でした。
カプセルの中にいたアダム。
鼻のでかい猿田博士に「外の世界に出たい」
猿田「アダムはわしが作り出した命だ」
カプセルから出すことにしました。
ヨタヨタして歩いて、前のめりで倒れ、溶けてしまいました。
溶けたアダムを見て猿田は「完全なものが作れない」と悩んでいたところ、火の鳥が現れ
「奇跡は起こる」と言って消えてしまいました。
山之辺マサトとタマミが救出されました。
人類が50年前の惑星探査の際、シリウス12惑星から連れて帰ったのが不定形生物のムーピーでした。
彼らはどんな過酷な自然環境でも生きられる強い生命力と人間の幻想を具象化するという特殊な能力を持っていたのでした。
彼らはどんな姿にも変化することができたので、爆発的な人気で家庭内に浸透していきました。
しかしムーピーの作る幻想的世界に逃避したまま
日常生活を送る人々が続出し、ムーピーは害獣として世界中で「完全駆除」が義務となり、強制排除の中、絶滅していきました。
全ては未完成のまま。
マサト「思い出したぞ。違法な生命研究を行い、その身分も権威も剥奪、無期限で地下都市から追放された猿田博士」
猿田「わしは追放されたのではない。研究のために自ら地下都市から出てきたのだ。」
タマミはカプセルの中にいました。
猿田「そのムーピーの疲労は極限に達しておる。この培養液はムーピーの母星と同じ環境を再現したものだ。この状態を保てば、やがて回復する」
マサト「さっき敵ではないと言ったな。その条件とは何だ」
猿田「この星は死にかけておる。この星に残されたのは人類だけだ。わしはこの星の生命を蘇らせたいのだ」
マサト「それでタマミを実験台に差し出せ」と言うのか。
猿田「実験台ではない。ムーピーの生命力を基に新たな生命体を創造するのだ」
マサト「そんなことできっこない。人間は神様ではない」
猿田「いいや、わしは今まで見落としていたのだ。
ムーピーにその可能性があることを。彼らの強靭な生命力を基にすれば新たな生命を誕生させることができる」
マサト「断る。あんたの妄想に付き合うつもりはない」
1台のエアカー接近中。
操縦者はサングラスをかけたロックという特別管理官でした。
マサト「俺とタマミを捕まえにきたんだろ」
ロック「俺も地下都市ヤマトから逃げてきたのさ」
ロック「地下都市間戦争の勃発だ」
猿田「バカな、結論をコンピュータが弾き出してしまった。コンピュータ同士の戦争の結果は分かりきっている」
ロック「双方同時殲滅だ。それが冷たい方程式なのさ」
マサト「お前には止められなかったのか」
ロック「できることは全てやった。我々にもう手段はない。だからこうして逃げてきたのだ、もうすぐゼロ・アワーだ」
やがて震動が起こりました。
地下が爆発し、人類は全て消滅してしまいました。
マサト「僕らもやがて放射能にやられて全滅してしまうんだ」
地殻変動
タマミの入っていたカプセルが割れてしまいました。
ロックはタマミへ「俺はロケットで地球から脱出する。だから、お前にも来てもらう。俺は力づくでもお前を連れて行く」
マサトはロケットの格納庫を発見し「ロケットに乗って宇宙へ出れば、まだ住めるコロニーが1ヶ所ぐらい・・・」
後ろから拳銃を押し付けたロックが「あいにくだがこのロケットは予約済みでね。タマミとかいうムーピーも連れて行く。ムーピーがいれば孤独に押しつぶされることもないからな」
ロックは持っていた拳銃でマサトを撃ちました。
火の鳥が助けてくれました
フィメール起動
猿田「マサトとロックをここへ誘導せよ」
ロビタに連絡が取れません。
震動が止まったら、放射能圧が上昇。
猿田「だめだどうしても放射能の遮断ができん」
タマミが博士の部屋へ。
モニター・フィメールが山之辺マサトを確認しました。
猿田はタマミに「ひとつだけ方法がある。君にとって命取りになるかもしれないが」
実験の話をしました。
タマミ「いいんです。マサトが助かれば」
猿田「君は全ての生命の母となり、この地に蘇るのだ」
猿田のところにロックが来ました。
猿田「最大被爆ちを超えている。ロビタのデータが必要なのだ」
ロックが拳銃でロビタも撃ってしまいました。
猿田「全て水の泡だ」
ロック「俺は最後に自分の助かる手段を自分で潰したわけか」
ロックは飛び出しました。
マサトの目が開き、起きあがりました。
マサト「僕はいったい・・・」
猿田「鳥が言った奇跡とは君だったのか。不死の君なら生命を再生できる。わしももうすぐ死ぬ。わしの体をロケットで打ち上げてくれ」
マサトは溶けてしまったタマミの残骸に話しかけました「もう僕たちだけだ。この地球には。返事をしてくれ、タマミ」
前回の「火の鳥」の記事はこちら(2025年9月21日)
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では、明日。