◆三谷幸喜・野村萬斎のドラマ「死との約束」 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

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いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。

▼写真ACからのフリー素材
「熊野本宮大社」


原作:アガサ・クリスティー
脚本・三谷幸喜

諸説あるが、サスペンスは視聴者に犯人や真相が明かされていて、その解決までの緊張感や不安感を楽しむ作品、ミステリーは犯人や謎解きをしていく作品。
この2種類に分けるとすると、古畑任三郎シリーズはサスペンスであり、この須黒探偵シリーズはミステリーということになる。


昭和30年、和歌山・天狗村。
熊野古道の近く黒門ホテルに名探偵・勝呂武尊(野村萬斎)が休暇のため泊まっていた。
ある夜、ホテルの下で男女が「殺すしかない」と話をしていたのを勝呂が見かけた。

翌日の朝食時に、ホテルのラウンジで女医の沙羅絹子(比嘉愛未)と一緒になった。

本堂夫人(松坂慶子)、次男(市原隼人)、長女、次女。
礼一郎(山本耕史)、凪子夫妻が遅れてテーブルに到着。
本堂夫人がホテルのスタッフを怒鳴りつけ、家族にあれこれと命令していて、周りの者は黙っている。
勝呂は本堂夫人を見て「まるで独裁者だ」

熊野大社で、本堂夫人は急に具合が悪くなった。

新進気鋭の女性議員・上杉穂波(鈴木京香)が、勝呂を見つけて話しかけてきた。
上杉は自伝を出すことになっていて、編集者の飛鳥が旅のお供をしている。
上杉は元宝石泥棒だった時に、警察官だった勝呂に捕まったという。
「旅の醍醐味は、予期せぬ人に出会えることです」
自伝には、昔の話は封印している。
上杉はお気に入りの部屋に泊ることになり、別の家族もここを抑えてあったが、泣くことになった。
本堂夫人は、お気に入りの部屋に泊まれなかったため、怒鳴った。

長女・鏡子が沙羅の部屋を訪ねてきた。
「早く死んでくれないかといつも思ってます」

礼一郎の妻・凪子はもともと看護婦で、夫人のことを心配している。
次女・絢奈は虚邪体質で神経質。
鏡子「私たちは変わりたいと思ってます」
鏡子に夫人が「もう二度と会ってはダメ」
夫人は、家族が一般の人と話をするのを嫌っている。

勝呂「これまで何人もの犯罪者と出会いました。色々な意味で心惹かれた女性は一人しかいない」
上杉は、自分のことだと思って聞いていたが、勝呂が「5人の夫を次々と殺して死刑になりました」とオチを付けたため、上杉が勝呂をつねった。

沙羅は本堂家族に「皆さんはもっと自由に生きるべき」
凪子「よその家族のことに口出さないで。これ以上本堂家に関わるのは、よした方がいいと思います」

礼一郎は部屋で凪子に「東京に帰ったら、出ていくのか?」
凪子「無理なんです、もう。別れてあの人と一緒に暮らすのは今しかないの」
礼一郎「見捨てないでくれ、凪子」
凪子「私がいつ見捨てた?」

上杉が高台から勝呂を突き飛ばし、ホテルに戻って来た。
沙羅が夫人に忠告し始めた。
「どうして家族を束縛するのですか。聞きたいわ。あなたの言い分」
怒った本堂夫人は「私は、決して忘れませんよ。会った人の顔はみんな覚えているの」
沙羅「感じ悪い。最低の婆さんだわ」
上杉が、沙羅に「勝呂さんが大変なの」怪我して、沙羅が手当てた。

明日は古道ツアーに行く。
夜、本堂夫人が寝てから、4人が話始めた。
「なんとかしないと」
「あの人のために、自分の人生を犠牲にすることはできないの」

バスに乗り込んだが、本堂夫人が大騒ぎ。
なかなかバスは出発しなかった。
十文字(坪倉由幸)が遅れていた。
絢奈は勝呂に「私、イザナミのミコトの生まれ変わりなんです。勝呂さんは信じてくれますか?」

バスは本宮大社の鳥居の前に着いた。
本堂夫人は絢奈に、ホテルに戻るように言った。
歩き始めて5分、疲れた本堂夫人はベンチで休むと言って聞かなかった。

沙羅のところに次男の主水が寄ってきた。
沙羅「あなたは新しいもの一歩を踏み出すべき。あなたはそれができる人」

また上杉が勝呂を崖から突き飛ばした。
足を痛め、時計が壊れた。
乗ってきたバスの近くだった。
しばらくして上杉が駆け寄った。
勝呂は座って待っていることにした。

凪子は十文字と仲良くしていた。
凪子の再婚相手は十文字のようだった。

天気が悪いせいもあって、本堂一家は戻って来た。
「本堂夫人は?」
小袖のほこらのベンチのところでうたた寝している。
沙羅が話しかけたが、本堂夫人は亡くなっていた。
「誰か、誰か来て!」

一行はホテルに戻った。
警察署長の川張が勝呂に「事件解決に力を貸してください」
休暇なので一度は断ったが、川張の「名探偵、お願いします」の言葉に「勝呂にお任せあれ」

沙羅は心臓発作だと考えたが、勝呂は夫人の腕に注射の痕を見つけていた。
心臓に作用するジキトリシンをうたれていた。
犯行時刻は10時05分から11時の間とされた。

勝呂は「決して人殺しを認めません」
勝呂と川張は、1人ずつ聞き込みを始めた。

上杉は、土産物屋に行く途中で本堂夫人が天狗を叱りつけていたところを見たと言う。

礼一郎の証言。
10時半にベンチの本堂夫人を見た。
はっきりと時間を覚えていたのは、夫人から時間を聞かれたから。
事業に失敗して肩代わりしてもらったため、母に頭が上がらないのだと言う。

凪子「彼女を死に至らしめたのは私です」
とても信頼している友人がいて、生活を共にしたいと言われ、今朝1つの決断をした。
母に話したのは10時40分だった。
「義理の母は心臓の病で死んだのです」
勝呂に、本堂殺しの捜査をやめるように訴えた。

長女の鏡子は、ベンチに座っていた母と話をした。
勝呂「あなた方は殺人の計画を立てていました」
鏡子「うちの家族に悪い人なんて誰もいないんです」
勝呂「真実を導き出すのが、私の仕事なんです」

主水が呼ばれ、殺害計画の話をしたら「聞かれていたんですか。あの会話は本気じゃなかったんです」
主水は11時20分にベンチのところで夫人と話をしたと言う。
勝呂「あなたの計画では、どうやって殺すつもりだったのですか?」
主水「具体的なことは何も」

勝呂「これで家族全員から話を聞けました」
川張「まだ、末の妹がいます」
勝呂「彼女はまともな話をしてくれるとは思えません」
川張「夫人が生きている時刻と死亡推定時刻が合いません。これはどう言うことです?」
勝呂「簡単なことです。嘘をついている人間がいるのです」

勝呂は沙羅に「申し上げたではないですか。人の家族に首をつっ込んではならないと」

絢奈は、走る天狗を見たことを勝呂に言った。
「私を探しに来たんです。以前も話したように、私イザナミの生まれ変わりですから」

十文字は本堂家の財産を管理していた税理士だった。
本堂は法務省の役人で、もともと大地主だった。
夫人が天狗をいじめていたところを見たと言う。

凪子は十文字に「事情が変わったの。夫のそばにいてあげたいの」
十文字「君が幸せになるのなら、それでいい」
鏡子が注射器を庭に埋めていた。
勝呂に言われて家族をマークしていた川張が察知し、証拠隠滅されずに済んだ。

勝呂は家族全員を呼んであった。
家族以外では、沙羅と十文字も呼ばれた。

上杉は、上の部屋で話を聞くことになった。
勝呂「あなたが聞いていてくれると思うと、推理も冴え渡ります。この再会を心の糧にしたいので、何か記念になるものをいただけませんか」
上杉は、勝呂の頬にキスし、扇子を渡した。
「頑張ってね、名探偵さん」

勝呂は川張に「勝呂は真相にたどり着きました」
事件の日に、何時何分に夫人と誰があったのかが黒板に書かれた。
「生きている夫人と最後に会ったのは主水さん」

鏡子「殺したのは私です」
勝呂「私はあなたが犯人だと思っていません。夫人はすでに亡くなっていた。注射器を主水さんのバッグから取って、埋めようとしたのです」

「沙羅先生が嘘をついていたとしたら?」
「彼を庇うために嘘をついたのです。では、答えは一つです。夫人を殺したのは先生自身だとしたら?」

主水「注射器は姉が持っていたのを1つ拝借したのです」
勝呂「注射器はもう1本あるのです」
沙羅「私の部屋に忍び込み、注射器とジキトリシンを持って行ったのは、主水さんかと思って」
勝呂「それで黙っていたのですね?」
沙羅「はい」
凪子も礼一郎も、お互いを庇うために、嘘の証言をしていた。

勝呂「残るは1人」
絢奈を見た。
他の兄弟たちが、「絢奈は無関係です」
絢奈「天狗を追いかけていたんです」

勝呂「凪子さんが嘘をついていた、と言うことになりますね」
「はい」
勝呂「なぜ今日に限って、誰も夫人を呼びに行かなかったのです?」
みんなが、嘘の証言をしたことがわかった。
凪子も、礼一郎も死んでいた夫人を見かけていた。
10時半の段階で夫人はすでに死んでいた。

勝呂「なぜ沙羅先生のカバンが荒らされたのか。犯人がそうしなかった理由は、ここには家族以外の人間が2人います。十文字さんは、これまで殺害する機会はあったはずです。だから危険を冒してまで、旅行先で殺人を起こすことはありません。問題はなぜ、この日夫人があっさりと家族を自由にしたのか、なぜ彼女は1人になりたかったのか」

勝呂「沙羅先生は夫人から“私は決して忘れませんよ”と言われました。本来ならば、“あなたの非礼は忘れませんよ”、と言うはずです。沙羅先生の後ろに立っていた別の人物に対して向けられたのでした。後ろにいたのは、上杉穂波衆議院議員です」

勝呂「夫人は刑務所の看守をしていたのではないでしょうか。刑を終えたあと、上杉先生は過去を封印し、戦後のドサクサで名前を変え、経歴を詐称し新しい人生を歩み始めた。どれほど苦労されたことでしょう。夫の死後、自分も政治の道に入り、今や将来を期待される女性議員として、世間から注目されています。それなのに、彼女の過去を知る人物に会ってしまった。上杉先生は窮地に陥りました。夫人と会って、口封じにお金を渡そうとしました。でも夫人は断わりました。“佐古、お前は一生私の囚人なんだよ” 上杉先生としては、夫人に死んでもらうしかなかった。バスの中でのやりとりを聞いていた上杉先生は、犯行を思いつき、虫刺されの薬を取りに行って、沙羅の部屋に忍び込んで、薬と注射器を手に入れ、ホテルの天狗の衣装をバッグに入れました」

勝呂を崖から落とし、持っていた天狗の衣装に着替えて犯行に及んだ。
「天狗を格好をしたのは、十文字さん、絢奈さんにも見られています。梵天の色などはっきりわかるはずがありません」

上の部屋で全て話を聞いていた上杉は部屋から出て行った。

主水「僕たちは水知らずの人に運命を切り開いてもらったんだな」
礼一郎「上杉先生に感謝だな」
凪子「よかったんじゃない?」
絢奈「なぜみんなほっとしているの?お母さんがかわいそう。悲しんでいる人が誰もいない。こんなのあんまりだわ」走ってどこかへ行ってしまった。
勝呂「彼女が感情をあらわにしたのを初めて見ました」

そして家族に「本堂大社には阿弥陀如来が祀られています。意味は未来です。みな、先へ進むのです」
凪子「勝呂先生、ありがとうございました」

その夜、上杉は崖に身を投げ出し転落死した。
警察は、勝呂の申し出を受け入れ、事故死とされ、翌朝新聞報道された。
勝呂は川張に「受け入れてくれてありがとうございました」
川張「この神聖な場所には殺人も自殺も似つかわしくない」
川張「勝呂先生、一つ聞いてもいいですか? 上杉先生とは、どう言ったご関係だったのでしょうか?」
勝呂「古い・・・知り合いです」

1人になった勝呂は、涙を流した。
ーーー ーーー ーーー
名探偵・勝呂の3作目。
三谷マジックに引き込まれて、サッと見終えた。
人生をやり直した上杉議員が、かつての看守の人に旅先で見つかって、過去をバラされると脅かされたのは、なんともやるせない。

また以前の作品「オリエント急行殺人事件」を見たくなった。


前回の「黒井戸殺し」の記事はこちら(2018年4月15日)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://ameblo.mom/miyacar/entry-12368513541.html

では、明日。