◆NHK大河ドラマ 麒麟がくる 第43回/最終回 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。




第四十三回 闇に光る樹

1579年
丹波の黒井城と八上城がようやく落城した。
光秀はこれによって、丹波全域を平定することができたのである。
光秀は、敵の城主の命は助けた。

近江・安土城
信長「明智光秀と細川藤孝はひと筋縄ではいかぬ」
丹波と丹後を平定したことで、信長から褒められた。
「まことにめでたい」
信長は2人に、八上城の波多野とその兄弟の首の塩漬けを見せた。
「我らを裏切った憎き者たちじゃ」
本願寺を任せた佐久間信盛、毛利を任せた羽柴秀吉にハッパをかけた。

十兵衛は奥の間に呼ばれた。
秀吉は細川に、やはり帝のご譲位はやりすぎではないかと相談した。
「近衛前久様などは、何とおっしゃってますか?」
「無論譲位の儀は不承知じゃ」
秀吉「近頃上様は何か焦っておられる。そう思われませぬか?」

信長は十兵衛に「従五位上という官位をそなたに授けるために朝廷に申し入れようと思う。丹波と近江を支配するのじゃ」
十兵衛「私どもは、さような官位をいただきましても・・・」
信長「喜べ」
十兵衛「しかし、上様は右大臣右大将を辞されたではありませぬか」
信長「帝が下された位ゆえ。しかし春宮に譲位されれば、話は別じゃ。わしは喜んでお受けしよう。そなたのこの官位も春宮から受ければいいのだ」
十兵衛「では上様はどうあっても春宮様へのご譲位を?」
信長「無論、その方が何かとやりやすい。御所替えの奉行をそなたと細川にやって欲しい」
十兵衛「私に?」
信長「なんとしても、春宮を御所からお渡りいただけ、よいな」

京・若宮御殿
誠仁親王「明日行け、明日行けというのか、二条へ」
十兵衛「はっ、まことに恐れ多きことながら。信長様が是非にと申しておりまする」
誠仁「二条の庭で毎日蹴鞠をやるのか。信長は何事もせわしない男よのう」

十兵衛は細川に「やはり違うな、これは違う。武家が帝のご譲位にとやかく申し上げるべきではない。二条へのお渡りも行き過ぎじゃ。そう思わぬか」
細川「某もこれはいかがかと存じます」
十兵衛「これは我が殿の大きな誤り。やはり明日のお渡りはやめておこう」
細川「今はことを荒立てぬ方がよろしいかと。上様が帝の譲位を考えるあまり、次々と手を打たれる。帝がこれをどうご覧になられるか、知るのが肝要かと」
十兵衛「しかし」
細川「上様の行き過ぎをお止めする折は、私も声をそろえて申し上げる覚悟。今日のところは、ひとまず、ひとまず」
十兵衛「藤孝殿がそこまで申すのならば」
十兵衛は先日、信長からひどく怒られたことを思い出した。
「何かが、変わった」
その年の11月、春宮は二条の新しい御所に移った。

三条西実澄の館
伊呂波太夫「じい様が亡くなった途端、この始末ですか。じい様が生きておられたら、春宮様を御所から引き離すヘマはさせなかったでしょうね」
近衛前久「仕方なかろう。じい様もしょせん信長の力を借りて朝廷を立て直そうとしていた。幕府があった頃は、御所の塀も直せない有様だったから。それが信長になってからは、一応公家も大事にされているしな」
伊呂波太夫「駄目、駄目。世の中は公家だけじゃないのです。武家だけでもない。百姓や商人や伊呂波太夫一座の芸人もいるのです。皆がよい世と思えるような」
細川「私も長らく幕府に仕えていた身として、まことに耳がいたい。我が殿なら、天下一統がなり、世が治るかと思ったが、戦のやむ気配がない。己の力不足と言うしかない」
太夫「そう思うなら、何とかしてくださいよ。信長様が頼りにならないのなら、帝は誰を頼りに世を治めればよいのです?」
近衛「目下のところ、やはり明智でしょう。明智なら、信長も一目置いている」
細川「私もそう思います。しかし、荒木村重が殿を裏切った時、明智様は備後の鞆の浦まで、足利義昭様に会いにいかれた」
近衛「それは初耳じゃ」
細川「そのことについて、羽柴秀吉殿などは、私に不満をぶつけて来た。明智様は我々が切り捨てた将軍にまだ頼ろうとしておられるのかと。百姓の出の秀吉殿には全くわからぬ話。それもよくわかります」

1580年4月 大坂本願寺
宗主顕如は、5年にわたる籠城の末、力尽き、大坂を信長に明け渡した。
その直後、信長は本願寺攻めの総大将だった佐久間信盛を追放した。

十兵衛は闇に光る木を叩き切ろうとする夢を見た。
東庵を訪ねた。
「先日帰蝶様にお会いしましたぞ。京に出てきておられる。目を患っていて、その道に詳しい曲直瀬と言う医者に診てもらうため、おいでになった」
十兵衛「目を、そうですか」
駒は十兵衛に「少しお疲れのご様子ですね」
十兵衛「寝不足かもしれぬ。毎日同じ夢を見て、目が覚めてしまう。月にまで届く大きな木を切る夢なのだ。その木に登って月にまで行こうとしている者がおる。それが信長様なのかもしれぬ。昔話で、月に登った者は二度と帰らぬと言う。わしはそうさせぬゆえ、木を切っているのだ。しかしその樹を切れば、信長様の命はない。わしは夢の中でそのことをわかっている。わかっていて、その樹を切り続けている。妙な夢じゃ」

今井宗久のところで帰蝶が茶を飲んでいた。
十兵衛も到着した。
帰蝶に「目の病気と聞きましたが」
帰蝶「日暮れになると、見るもの全てがぼんやりとしてくる。近頃は目のせいなのか、気のせく思いがしてやまぬ」
十兵衛「それは私も同じ、何かとジタバタしております。私も帰蝶様に聞きとうございます。道三様なら、これをどうお考えになるのかと」
帰蝶「今日はそれで参ったのか?」
十兵衛「そうかもしれませぬ」
帰蝶「では、父に成り代わって答えよう。何が知りたい?信長様のことであろう。想像はつく。長年仕えた佐久間を追い払い、ほかの重臣たちもわずかなとがで罰せられ、帝の譲位までも」
十兵衛「道三様なら、どうなされましょう?」
帰蝶「毒を盛る。信長様に。胸は痛む、我が夫。ここまで共に戦ってきたが。しかし父上なら、それで十兵衛の道が開けるなら迷わずそうなさるであろう」
十兵衛「道三様は、私に信長様と新たな世を作れと仰せになられました。信長様あっての私でございます。そのお人に毒を盛るのは、己に毒を盛るのと同じにございます」
帰蝶「父上は織田家に嫁げと命じられた。そなたも反対しなかった。今の信長様を作ったのは、父上であり、そなたなのじゃ。その信長様が一人歩きを始め、思わぬ仕儀となった。やむを得まい。万、作ったものがその始末をするしかあるまい。これご父上の答えじゃ」
十兵衛「帰蝶様は、その父上の答えをどう思われますか」
帰蝶「そう答える父上が大嫌いじゃ」
十兵衛「私も大嫌いでございました」

1582年3月
織田信長と徳川家康の軍勢は一斉に甲斐の国に攻め込み、信玄の子、武田勝頼を討ち取った。
信玄の死から9年、織田・徳川の宿敵、甲斐の武田家は滅んだ。

諏訪
信長と徳川は握手した。

家康「以前は摂津の船の中で頼みを聞いてくださり」と光秀に頭を下げた。
十兵衛「いやあの節は何のお役にも立てず、築山殿と信康殿をむざむざとあのような目に」
家康「ご案じなく、あれは私の失態。あの後、我が妻と息子が、武田方と通じ、謀反の意図があったと判明しました。それよりお会いしたら、是非お聞きしたいと思うたことがありました。明智殿が主となられた近江と丹波の国が極めてうまく収められていると聞き及んでおります。私も新たに駿河を治めなければなりません。お手前はどのようなことを心がけておられますか?」
十兵衛「いや申し上げることのものは何も」
家康「そうおっしゃらず。以前も申し上げたとおり、国はいくさばかりでは困るのです。
どうすれば国が落ちつくか、穏やかな世になるか、よき知恵があれば、お教え願いたいのです」
十兵衛「戦は、他国の領地を奪い取ることから始まります。己の国が豊かで、人並みに暮らせるところで有れば他国に目を向けることはないはず。それゆえ己の国がどれほど田畑を有し作物の実がどれほどつけられるか、正しく検地を行い、それに見合った人の使い方をし、無理のない年貢を取る。まずはそこから初めています」
家康「検地ですか。百姓たちが健やかに暮らし、そして穏やかに」

蘭丸から、家康と十兵衛が親しそうに話をしていることを聞きつけた信長「家康め、腹を斬らせたことを根に持っているのか?」

家康に祝いの席が安土に設けられた。
家康「供応役は明智様にお願いしました。そう聞いても断らないでいただきたい」

1582年5月 安土城
信長「供応役は丹波長秀に引き継いで、毛利攻めに加わわれ。秀吉から、人をよこせと矢の催促が来ている」
十兵衛は断った。

家康の祝いの席
信長「十兵衛、膳が違う」
言いがかりをつけられ、信長に蹴り付けられた。
十兵衛は、闇で樹を切ったのを思い出した。


最終回 本能寺の変
「饗応役を解く、下がれ」
十兵衛は部屋にいた。
信長が「家康がどう出るか見たかったのじゃ。招かれる者が、供応役を選ぶなんて、礼を欠いておる。四国に長宗我部元親という大名がおる。一緒に毛利を攻めるのに、背後をつかれる恐れがあると言う」
十兵衛「それは秀吉殿の言いがかり」
信長「わしは決めたのじゃ、三男の信孝を讃岐に向かわせる。毛利攻めについてじゃが、やってもらいたい大事なことがある。鞆にいる足利義昭を殺せ。将軍がいる限り、わしの戦は終わらぬ」

秀吉の館
左馬助に十兵衛は「信長様は将軍を討てと命じた。わしにはそれはできぬ。今すぐ細川様に会いたい」

十兵衛「万が一、信長とわたしが分かれたら、そなたはどちらにつく?」
細川「そうならないことを祈るだけです」
十兵衛「どれほどの覚悟がおありでしょう。覚悟とは、どれほど覚悟に果てはございませぬ」

近衛前久が、十兵衛が供応係を解かれた話をしに来た。
正親町天皇に「2人が割れた場合、どちらにつけばいいでしょうか」
天皇「見守るだけぞ」

5月末、光秀は本拠地の丹波に入った。

信長の最後の会話を回想した。
初めて会った時、人の心がわかる方だと察しした。
殿は戦の度に変わっていかれた。
信長「わしを変えたのは戦か、違う。乱れた世を変え、大きな世を作れとわしの背中を押したのは誰じゃ。そなたがわしを変えたのじゃ。今更わしは引かぬ。そなたが将軍を殺さぬというのなら、わしがやる。わしが1人で大きな国を作り、世を平かにし、帝さえも平伏す万乗の主となる」


信長は安土からわずかの兵を引き連れて、宿所の本能寺に入った。

丹波・亀山城
斉藤利三、藤田伝吾、左馬助を前に十兵衛は
「我らは京へいく。我が敵は本能寺にある。その名は織田信長と申す。信長様を討ち、心ある者と手を携え世を平らかにする。それが我が役目と思い至った」
そして、刀を前に出し「誰でも良い。わしが間違うていると思ったら、この刀でわしの首をはねよ。今すぐはねよ」
藤田「皆、思うところは同じでございますぞ」
3人「同意でございます」

本能寺で信長は囲碁を指していた。

十兵衛のところに菊丸が入って来た。
十兵衛は「この戦に勝てば、新しき世を作りたい。もし戦に負けた場合は後を頼みたい、そう伝えよ」

6月1日夜
光秀の軍勢は亀山城を出発した。

備中
羽柴秀吉の本陣
細川藤孝からの文を見た秀吉は、黒田官兵衛に「やればいいのじゃ。明智様が上様を。こりゃ毛利などを相手にしている場合ではないぞ。高松城をさっさと片付けて、帰り支度じゃ明智様が天下をぐるりと回してくれるわい」

信長は就寝した。

天正10年6月2日
早暁
十兵衛の軍勢が本能寺に着いた。
「かかれ」

軍勢が本能寺を取り囲んでいることを、信長も知った。
「十兵衛か」
飛んできた矢が次々と刺さった。
信長の肩にも刺さった。
「十兵衛、そなたが、そうか。ハッハッハ」
笑い、そして泣いた。
肩の血を舐めてから「であれば、是非もなし」

明智の軍勢が襲いかかって来たが、信長は抵抗した。
やがて長い槍は折れた。
鉄砲隊の弾が信長の身体に命中した。

奥書院に逃げた信長「わしの首は誰にも渡さぬ。ここに火をつけよ」
蘭丸に火をつけさせた。

十兵衛は、信長との会話を思い出していた。
信長の死体が見つからなかった。
十兵衛「いや、もうよかろう。引き揚げよう」

伊呂波太夫が東庵のところに来て、報告した。
「明智様がご主君を」

十兵衛に太夫が駆け寄り「きっとこうなると思ってましたよ、きっと帝もお喜びになっているはず。明智様なら美しい都を取り戻してくれると」
十兵衛「美しい都、それは約束する。駒どもに伝えてもらえるか。かならず麒麟が来る世にしてみせると。そう言っていただければわかる」

柴田勝家も遠くにいて、なすすべがなかった。
大名たちは一斉に沈黙した。

光秀の天下も長くは続かなかった。
羽柴秀吉が塞がった。

1585年 本能寺の変から3年
内裏
正親町天皇は東庵と双六をしている。
東庵が、秀吉が関白になった話題を出した。
天皇「世が平らかになるのは、いつであろう」

駒は、ひそかに明智が生きているという噂を聞いていた。

駒は、ある市場で十兵衛の後ろ姿を見かけた。
着いて行ったが、誰もいなかった。
見失ったのか、幻だったのか。
この後、馬に乗った十兵衛が颯爽と走っていた。



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秀吉によって十兵衛がやられるという山崎の戦いが描かれて無くてホッとした。
諸説ある中の光秀生存説を採用した形となった。

何しろ、毎回のように登場人物が亡くなっていたので、「次は誰が?」という感じにもなっていたので。
片岡鶴太郎さん演じる摂津晴門は、名悪役だったが、その後どうなったか。
また、2話ぐらいしか出てこない役に、春風亭小朝さんや、石橋凌さん、片岡愛之助さん、伊吹吾郎さんなど有名どころをキャスティングして、ゼイタク感があった。

歴史が動いたのには、帰蝶、駒、伊呂波太夫と言った女性陣の存在も大きかったのではないだろうか、と思えた。
駒は架空の人物だったそうなので、史実に詳しい方から違和感が出たとされる。


前回の「麒麟がくる」の記事はこちら(2021年2月13日)
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では、明日。