
「関ジヤム」より
ヒットの秘密と音楽史への影響も含めて分析
1979年
クリスタルキング:大都会
超ハイトーン+低音の男声ツインボーカルで度肝を抜いた
デビューシングルで売り上げ150万枚を超える大ヒット
後にコーヒー飲料のCMに起用され話題に
田中昌之のハイトーンは当時から絶賛されていた
「大都会」の舞台は東京ではなく、福岡の博多
吉井和哉、広瀬香美などがカバーしている
低音パートはムッシュ吉崎側が担当
1981年
西田敏行:もしもピアノが弾けたなら
俳優が歌う歌の魅力が際立った1曲
主演「池中玄太80キロ」の主題歌
西田はこの曲で紅白歌合戦に初出場
俳優は歌手以上に「この人の言葉には物語がある」というイメージを獲得しやすく、聞き手によっては“メロディーに乗せた物語”と自然に受け入れられ、大ヒットを放つことがある
西田敏行さんが実はピアノが上手かったとしても、彼に「もしもピアノが弾けたなら」と歌われたら、抵抗を覚えることなく信じやすい
音楽専門のアーティストには歌えない曲
1981年
寺尾聰:ルビーの指環
「ちょっとオシャレな曲」が売れる土壌を作った?
シティ・ポップの金字塔
発売から約2ヵ月後にチャート1位
売り上げ130万枚超え
ザ・ベストテンで12週連続1位
寺尾の特徴ある低音ボーカル、松本隆の都会的で陰影ある歌詞、井上年鑑のハイセンスな編曲で、第23回レコード大賞の主要4部門を独占(大賞・作詩賞・作曲賞・編曲賞)
山下達郎、松任谷由実が牽引してきた日本語AORの潮流をこの曲が決定づけた
現在シティ・ポップと呼ばれる「ちょっとオシャレな曲」がヒットする土壌を作ったのでは
「シャドーシティ」と「出航」は前の年に出したのに、ルビーに引っ張られるようにヒットし、トップ10に3曲ランクインした
1985年
小林明子:恋におちて
TVドラマの勢いを象徴
ドラマアンド主題歌の相乗効果で生まれたヒット曲
「金曜日の妻たち」の挿入歌
当時はドラマと主題歌の蜜月時代
テレビドラマに強い影響力があり、その分大ヒットも生まれやすかった
歌詞がドラマに寄り添う度合いも当然高く、不倫ドラマの主題歌であるこの曲は、当然不倫を美化する歌詞になっている
曲調はセンチメンタルで、2番で急に英語歌詞が登場することで「不倫」を程よく昇華させ、罪悪感にモザイクをかけてくれる
作曲した小林がデモテープ用として歌った声が採用
1987年
森川由香里:SHOW ME
バブル時代を象徴するユーロビート曲
日本語カバーヒット
「男女7人秋物語」主題歌
アメリカのグループ、カヴァー・ガールズの曲を森川がカバー
第20回日本有線大賞新人賞などを受賞
「夏物語」主題歌は石井明美の「CHA-CHA-CHA」
1990年
バブルガムブラザーズ:Won't be long
とんねるずの深夜ラジオ番組で取り上げられたのを機に話題に
ワシントン生まれのGo-Goビートがクセになる日本語R&Bの名曲
売上100万枚超え
MVは高円寺の阿波踊りをモチーフにして制作
2016年には倖田來未やエグザイルがカバー
1990年
B.B.クイーンズ:おどるポンポコリン
ビートもヒットの要因?
時代背景にもぴったりの曲
アニメ「ちびまる子ちゃん」の初代エンディングテーマ
売上160万枚超え。
その年「ちびまる子ちゃん」が流行語金賞に
この曲がヒットしたのは、ちびまる子ちゃんやキラーワードなど色々あると思われるが、ビートに注目したい
ミドルテンポで裏拍を強調する事でノリをだすグルーヴだが、単純なメロディーでも、このビートに乗せると楽しい雰囲気になる
まさに当時のカラオケブームにぴったり
1990年
KAN:愛は勝つ
肯定感・ポジティブさが受け入れられていた当時
バブル景気を象徴する曲
「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」挿入歌に起用され人気に
オリコン8週連続1位となり、ダブルミリオンを記録
アジアでも各国の言葉でカバーされた
1990年
たま:さよなら人類
インパクトがすごい・後世も衝撃の問題作
若手バンドの登竜門「いかすバンド天国」から登場
「たま現象」と呼ばれる社会現象的な人気を獲得
濃いキャラな不思議な楽器などでのインパクト
改めて聞くと、有名なサビ以外も構成がすごくて「ボヘミアン・ラプソディ」みたいな組曲感もあり、問題作だった
この辺から音楽で「サブカル」という言葉が使われ始めた
1992年
GAO:サヨナラ
後にも先にもいない・唯一無二の声を持つシンガー
ドラマの主題歌でブレイク
GAOは発声練習で声を潰し、その声から付けられた名
1992年
平松愛理:部屋とYシャツと私
結婚前の婚約者に向けたちょっと怖いラブソング
売上90万枚を超える平松最大のヒット曲
さだまさし「関白宣言」になぞらえ、「女性版関白宣言」とも言われた
「結婚する相手の男性へ向けた歌」コンセプティブで斬新な切り口は西野カナさんの「トリセツ」にも通ずるものを感じる
しかし、よく歌詞を聴くとちょっとリアルすぎてドキッとする
1993年
オリジナルラブ:接吻
50組以上のアーティストがカバー
再評価を繰り返しスタンダードにまでなった名曲
彼らの5枚目のシングル
柴田恭兵主演のドラマ主題歌としてヒット
サビ頭のコード進行がスゴい
米津玄師の「パプリカ」、ヒゲダン「プリテンダー」でも引用されている
1993年
山根康広:Get A Long Together
誠実な歌手と泣きメロディ
正攻法求愛ソング
平成屈指の結婚式定番曲
もともと山根が結婚する友人に向けて1週間で書き上げた
1994年
イーストエンド×ユリ:DA・YO・NE
ヒップホップをお茶の間に広め、初のミリオンヒット
まだ一般的でなかったヒップホップで初めてのヒット
ミュージシャンや音楽業界に与えた影響は大きい
1995年
L←→R:KNOCKIN' ON YOUR DOOR
90年代後半を象徴するバンドサウンド
渋谷系にも通じるオシャレさ
フジテレビ月9の主題歌として大ヒット
オリコンチャート初登場1位となり、ミリオンヒットを記録
ドアをノックするような音で始まるイントロも印象的
1995年
カズン:冬のファンタジー
転調やサビでの高揚感・アレンジの妙が光る
ハイクオリティポップス
従姉弟によるデュオ。カズン最大のヒット曲
当期限定・アルコール飲料のCMソング
編曲は本間昭光が担当、コーラスには槇原敬之も参加
2001年
三木道三:ライフタイム・リスペクト
メジャー初のレゲエ大ヒット曲
直訳すると「一発屋」
ケツメイシや湘南乃風に扉を開けてくれた
2005年
D-51:ノー・モア・クライ
大人気ドラマ主題歌
思わず走り出す1曲
この年、紅白歌合戦に出場
沖縄出身のデュオで、自身最大のヒット曲
2006年
秋川雅史:千の風になって
有名な詩&メロディー&声楽家
3つの化学反応
アメリカで話題となった詩を、芥川賞作家の新井満氏が友人の妻の死をきっかけにこの詩を翻訳
紅白出場を機に話題となり、ミリオンヒットを記録
秋川にとって初のシングル作品
2008年
青山テルマ:そばにいるね
音楽の聴き方の変化・その中で大ヒット
女性ボーカルアンド男性ラップ・最大の成功例
日本で最も売れたダウンロードシングルとして、ギネス記録になった。
2009年
ヒルクライム:春夏秋冬
「和ラップ」の傑作
日本の花鳥風月の美を織り込んだ意外性の勝利
着うたフル・着うたでそれぞれミリオンを達成
メンバーDJKATSUは2017年大麻を所持していたことで逮捕された
2010年
植村花菜:トイレの神様
結論を知らずにはいられない10分間の物語
厚みを増していく編曲に技あり
小学生から23歳までの祖母との生前の会話を歌った歌詞
冒頭はアコギ1本の伴奏だが、後半はバンド&オーケストラ
2018年8月27日付でアーティスト名を「Ka-Na」に改名し、2021年に植村花菜に戻した
2012年
ゴールデンボンバー:女々しくて
新たなバンド形態を音楽業界にもたらした
楽器を演奏しないエアバンド
2014年
水曜日のカンパネラ:桃太郎
突如お茶の間に現れた、異色すぎるラップ
クセのある歌詞で話題になり、動画再生が2900万回超え
この曲はインディーズ時代のアルバムリード曲
ヒップホップは「誰々の影響を受けて・・・」など、バックグラウンドがスゴく重要だが、水カンはヒップホップの影響を全く感じさせない新しいスタイルの異色ラップ
「こんな席あったんだ」って見つけて来た感じ
お茶の間に出て来たのは画期的だった。
プロの中では水カンは「成功した人」だし、スゴいと思う
2017年には日本武道館での公演で1万人以上を動員
2016年
ピコ太郎:PPAP
ヒットのあり方を変えた大きな1曲
YouTube発の音楽のヒットのさきがけ
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たくさんの一発芸屋さんの作品が、音楽のプロから分析された。
水曜日のカンパネラが、ヒットしていたことを知らなかった。
MTVが1990年代にアメリカの「ワンヒットワンダー」を紹介していて、実に興味深く見ていた(のを思い出した)。
ロス・デル・リオのマカレナが社会現象になったそうだ。
◆石川優子・25年ぶりステージの記事はこちら(2016年6月19日)
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http://ameblo.mom/miyacar/entry-12172130471.html
では、明日。