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Miracle Door ~扉を開こう~

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梅田のカフェ bilico のイベント ミラクルドア 

こんにちわ!

 

お店とお別れしたら3年は寂しさに襲われる。

と、覚悟していたのに、驚くほどの清々しさに満たされてビックリ

している吉川です。こんにちわ!ニコニコ

 

いやー驚きやね。驚き。

あんなに悩んだのはなんやったん?ある意味怖いわ・・^^;

 

てっきり気持ちが沈んでいるのだろう・・・

と、思ってくれてる方達が私が元気なものでビックリしていますけど、

一番ビックリしているのは他の誰でもない吉川自身でございます。

 

こんなはずじゃなかった・・・・^^;

 

て、このままだととても薄情な吉川みたいなので、言い訳ではないですが

どんな感情の動きがあったのかを、せっかくですし、最後ですし少し説明させていただきますー

 

ちょっと1月までさかのぼりますが、まず2月いっぱいでお店を返すと決めたものの

1月中頃でもこの頃は大家さんになかなか言えない吉川がいました。

 

正確に言うと、大家さんに言いに行っても会えないという状況が4回続きました。

確実にいてるのがわかって伺ってるのに大家さん高齢なためチャイムが聞こえなかったのでしょう。出てきてもらえず日にちだけが過ぎていきました。

 

でも、これはきっと私の心がまだ揺れてるせいで会えないんだろうなぁ・・・

 

言いたくない私がいるのか、聞きたくないおばぁちゃん(大家さん)がいるのか・・

 

そんなことを考えていました。

 

きっと両方だったのでしょう。おねがい

 

で、そんなこんなで1月も終わりが近づき、もうやばい・・・本当に言っておかないと・・・

と焦りはじめたもので、以前ずっとbilicoで調理をしてくれていた大家さんのお孫さんに

連絡をしました。

 

 

おばぁちゃんと話がしたいので都合のいい日を聞いてほしいと伝えたところ、

1月31日にお店に来てくれるという事でした。

 

1月31日。この日はなんだか宇宙の空が皆既月食で賑わう日だったので、

宇宙好きな吉川は、大切な話をする日に宇宙が賑わってる事が少し嬉しかったりしました。

 

そして、1月31日おばぁちゃんが来てくれるのをお茶の用意をしながら待っていたら

急にある事が頭に浮かびました。

 

それは、おじいちゃんの仏壇に手を合わさせてもらいたい。

おばぁちゃんに頼んでみよう。

というものでした。

 

おじいちゃんとは大家さんであるおばぁちゃんの旦那さんのことで、既にお空の世界にいかれてますが、bilicoが入ってる富士ビルを建てた方です。

 

 

私がbilicoを始めてしばらくしてから、おじいちゃんは一代でビルを建て、あちこちにも

物件を所有し財を築いた人で、なんでもする人だった。

と、おばぁちゃんから聞きました。

 

実はそれからずっと、どんな人だったのかなぁ・・・・

て、吉川は気になっていました。

 

そのおじいちゃんが建ててくれたビルで私は素敵な経験をたくさんさせていただいてる。

 

そんな思いもずっとあったもので、最後だしあつかましいかもしれないけれど

お仏壇の前に座らせてほしいとお願いしてみようと思いました。

 

そしたら、おばぁちゃんを待ちながら一人そう思っただけなのに、この時なぜか涙が溢れました。

 

会ったこともない人なのに・・・

 

この涙はなんだろう・・・・

 

なぜ涙がでるのだろう・・・

 

不思議な気持ちで泣いていました。

 

それから約束の時間におばぁちゃんが来てくれて、来月でお店を返す旨を伝え、

おばぁちゃんがこんなに素敵なお店を貸してくれたおかげで、私の人生に宝物ができた事、本当に幸せな時間を過ごせた事、私なりの感謝の思いを精一杯お伝えし、最後に一つお願いがあるのです。と切り出しました。

 

すると、おばぁちゃんは少し緊張したようなお顔で、「なんですか?」と尋ねてきました。

 

そして、おじいちゃんに手を合わしたいこと、ずっと気になっていたことなどを話すと、

「そんな事言ってくれるとは思ってもみなかった。嬉しい」

と驚かれ、そしてとても喜んで快くお家に招いてくださいました。

 

で、お仏壇の前に座り、初めておじいちゃんのお顔を見てビックリー!

 

超~男ッ前~~~ルンルンルンルンルンルン

 

えっ!おばぁちゃん、おじいちゃんめちゃくちゃ男前ですやん!

 

思わずそう言うと「昔はもっと男前やった!俳優みたいやった!」

と、おばぁちゃん(笑)

 

え、若い頃のアルバムある?と私(笑)

 

それからおばぁちゃんが引っ張り出してくれた古い二冊のアルバムをじっくりと見させていただきながら、おじいちゃんの話をいろいろ聞かせていただきました。

 

おじいちゃんの若い頃のアルバムを見て確かに俳優みたい・・・外国映画に出てきそう・・・

そして、似てるやん・・・最後にbilico2階で夢のスタートをきった

802Eveの誉さんにとても似てるやん・・・どういうこと?・・・。

そんなことに驚きながら、

なんだか最後一緒にいてはったような・・・そんな気持ちにもなった不思議な日でした。

 

 

そしてこの日も含め2月17日までギャラリーが復活していたおかげで、数年ぶりの懐かしい方にお会いできたり、久しぶりにbilico内輪メンバーで集まったり、楽しい毎日を過ごさせていただきました。

 

この頃は、本当に終わるのかな・・・・信じられないなぁ・・・

て、他人事のように言ってました。

14年もいたので本当に全くピンときていませんでした。

 

そしていよいよギャラリー期間も終了し2月19日から少しづつ片付けを始めました。

そしたら、まぁー泣けたねー泣けたー

先週まで楽しい時間を過ごしたぶんもありーの、14年分の思い出ありーの、一人ポロポロポロポロ泣きましたねー

泣いて一日過ごし、また次の日も片付けて泣いて・・・

でーも、この時に少し感じことがあるんです。

それは、おもいきり泣くでしょ、遠慮なくおもいきり泣くんですよ。

で、次の日も泣くわけだけど、あれ不思議、昨日より心が軽い^^;

確実に何かが軽くなっていくのを感じてたんです。

 

やったことは泣いただけなんですけどね。

でも何かが軽くなったんです。

この時は一日一日自分の心が変わっていくのを感じていました。

けれどもまだまだ寂しくて切なくて、これでいいのかなぁ・・・

と思ったり、これからどうしよう・・・と思ったり

めっちゃ愛した超イケメンの男に自ら別れを告げるような・・(どんな例えやの・・^^;)

そんな気持ちでいっぱいでした。

 

そして、毎日沢山泣いてまるで魂の抜け殻になりそうな時、吉川はちょっと大切な人との約束がありました。

その約束は今年の始めにしたものなので、約束当日の私がどんな心境になっているのか、その時はわかっていませんでした。

で、涙涙の中、約束の日が近づいたため待ち合わせ場所等を決める連絡をし、お店の状況も簡単に説明したところ、当日は山に登る事になっていたもので、お相手さんから「魂の抜け殻になりそうな状態で吉川さんが疲れないか心配です。日程の調整はできますよ」という気づかいをいただきました。

 

けれど、確かに泣くのもエネルギーいりますし、元気いっぱいな状態ではなかったのですが、その言葉に対し違う誰かが返事を書いてるようにスラスラとこう文字を打ち込む私がいたのです。

 

魂の抜け殻

これは、今からたとえ3年5年10年とお店を続けたとしても最後は味あわないといけない感情なので

大丈夫です。

ある意味この感情と向き合うのが嫌で続けてきたし、この感情と向き合う覚悟ができたから

決断したと思っています。

だから泣きたい時は泣いて今しかない感情を味わってます。

また、新しい形で魂に何かが吹き込まれるはずとも信じているから。

 

というような言葉をスラスラと打つわけです。

ここでもう一人の吉川が登場しました。

 

もう一人の吉川。吉川には究極の場面でやたら冷静に現れるもう一人の吉川がいます。

これは病気ではないと思います。

皆さんにも必ずいるはず。

その声をちゃんと聞くかどうかは人それぞれですが、皆きっといるはず。

3人も4人もいる場合はダミーだと思いますが^^;

で、このもう一人の吉川が私にこう言ったのです。

 

 

本当なんだよ。1年後にはこんなにお店を恋しく感じ涙を流せる貴方はきっといないのよ。

忘れないと思っても少しづつ忘れてしまう。

看板犬のあおいちゃんのこと今も忘れていないけど、もうあの時のような涙を流すことはできなくなってるよね。

だから今だけなんだよ。そんなに恋しく感じ泣けるのは今だけなのよ。

これもお店が貴方にくれた愛の形。そして貴方がお店に捧げる愛の形。

 

と。

もう一人の吉川はなぜか標準語的でキモイです^^;

でも、なかなか良いこと言うのです。

私はだいたいこのキモイ吉川に助けられます。

 

で、ここからですよー!

本当だー!よーし!もっと泣くぞーと思ったのは。

 

なのにーなのにーなのにー

あらまた不思議!

これを境に全く泣けない吉川になったのです!

 

どういうこと?

わけわからんでしょ?

 

そうなんです。わけわからんのです・・・笑

 

本当だ、その通りだ、もう一人の吉川がいうことは間違いない。

そう思い最後にくれてる感情にさらにどっぷり浸かりきるぞ!

と思ったとたんに涙が消えて「ありがとう」だけになったんです。

 

ようわかりません・・・こんな感情の動きがあったとしか言えませんが、

ここからは悲しみが消え「ありがとう」の感謝の気持ちだけになりました。

そして、なんとも言えない清々しさに包まれるようになりました。

 

それから長年お世話になったbilicoの赤い看板とのお別れの日も訪れ。

少し前は寂しいからガレージにしまっておこうかな・・・

とか考えていたのに、業者さんに引き取りお願いの電話をいれ、車に積まれていく

赤い看板、雨の日も風の日も外にたってくれていた赤い看板、デザインも自分でしたし思い入れが

沢山つまってるその看板が運ばれていく時

(バイバーイ!)

と心の中で元気に手を振る私がいました。この時もあったのは「ありがとう」という気持ちだけでした。

家に帰って今日は看板とお別れした、けれど涙がでなかったと旦那さんに話すと

泣かなかったんや・・・と驚いてました。

長い間常に裏方でサポートしてくれてた旦那さんも、驚くけれど本当に清々しいね。不思議やね。

と言い。

そして、それはやりきったからこそだと思う。

がむしゃらに進むことも、立ち止まり考えることも、迷い悩み揺れ動くことも、全て十分したからだと思う。

と。

 

自分でもきっとそうだと思いました。

10年前、勤めていたお店が閉店することになった時、他人のお店なのに、なぜか今と比べものにならないほどの悲しみが襲い、今と比べものにならないほど泣き、

自分がなにもせずに好きなお店がなくなってしまうのをただ見てることに、耐えられない苦しみを感じました。

そんな時、当時掛け持ちしていたもう一つのバイト先のオーナーさんが悲しんでる私をみて、

「自分でやり。いつもいいお店やいいお店やって言ってるやん。そんな好きなお店が無くなっていいのか。」

と言ってきて、「お店は凄く大きくて広いしスタッフさんも必要だし簡単にできるようなお店じゃないから無理や・・・ましてビルの持ち主さんが経営してても閉店しはるのに・・」

と返す私に「人は出来ない理由は放っておいてもいくらでも浮かんでくるんや。そんなことよりどうやったら出来るかを考えよう」とグイグイ背中を押してきた。

 

そのおかげで、何もせずにただ無くなっていくのを見てるより、自分にできること全部やってからお別れしようと思う私になり、勇気をフリ絞って、本当に怖くて泣いた事もあったけど、できる!と信じ勤めていた閉店後のお店を借りたのがbilicoの始まりでした。

 

そう、bilicoを始めた動機、それは自分が出来ること全部やる!

これだったのです。

 

なので、この動機は綺麗に満たされ10年前の自分に10年かけて納得したよ。

と、言える私になり、10年前の私も笑顔になってるから清々しさを感じるんだと思います。

 

しかも、数えきれない人達に出会い、想像を超える楽しいこと嬉しいこと本当に沢山いただきました。

動機を満たすこと以外の素敵なことが大き過ぎて多すぎて、

なかなか離れがたく次に進むのに時間がかかりましたが、

今がそのベストなタイミングだと信じています

 

お店で使っていた備品達、テーブルや鏡、カップやお皿まで沢山の備品達がそれはそれは見事に

あちらこちらに嫁いでいかれ、新たな場所でそれぞれが大変喜ばれて使っていただけることになり、

ほとんど処分することもなく、お店は綺麗にカラッポになりました。

それもまた清々しい気持ちにさせてくれた要因の一つだと思います。

 

「よかった・・・・」

 

とにかく、「ありがとう」と「よかった」しかないお店の整理期間でした。

 

そんな流れで清々しいわけでして、決して冷酷なわけではありませんー

むしろ全ての感情を味わい尽くしました。

そして、それがとても大切なことだというのを最後に学ばせていただきました。

bilicoで10年、その前のアンブルで4年半、この間にたったの一度もお店を嫌いになったことは無かったですし、いつも言ってましたが、本当にいい人しか入って来ないお店でした!

こっれって凄いことだな。と思っていました。

 

メチャメチャ長くなりましたが、

本当にお店に足を運んでくださった全ての方へ、

出会ってくれた全ての方へ、心の真から骨の髄から感謝の思いでいっぱいです。

 

長い間誠にありがとうございました!

皆さまの幸せを心よりお祈りいたします。

 

 

2018年 桜が咲く時

cafe bilico  吉川弘恵

 

 

 

 

 

 

 

 

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