もう20年以上前のことだが、

今の旦那は前の旦那の親友だった。

新入社員同士で、
周りにけしかけられて、
私と前の旦那が付き合い始めてすぐに、

「親友の○○」と紹介されたときには、
すでに前の旦那にも彼女が居て、

「こっちのほうが好みだったな」
と思いつつも、

「もう彼女がいるんじゃ」
とそのまま私は前旦那と結婚した。

24歳、うちの母が結婚した年、
父と母は見合い結婚だったし、

「女は望まれて結婚するものよ」と言われて、
そんなもんかと軽い気持ちで決めてしまった。

その前に好きだった人にこっぴどくフラれていたため、

自分を好きになってくれる人なんか、
もうこの世に居ないかも?
とも絶望していた。


「だったら、
好きになってくれた人の為に生きよう」

そのまま今旦那とは会わずに結婚して3年後、
私と前旦那は嫁姑問題で悩んでいた。

二世帯住宅のローンのことで揉めて、
私達はもう払いたくないと家を出た。

でも前旦那は一人息子で、
姑の執着も凄かったし、

「もう首吊って死にたい、
電車に飛び込みたい」

と言い出したので、
一旦別居して、
前旦那には実家に帰ってもらった。

そこへ、
彼女との6年間の同棲生活に疲れた今の旦那が現れた。

一旦同棲を解消して、
考え直したいと前旦那に相談に来たのだ。

それから、
微妙な私達の、
奇妙な毎日が続いた。

仕事が終わったら、
3人でカラオケに行った。

前旦那と今旦那はBOØWYやCOMPLEX、
吉川晃司、氷室京介、布袋寅泰を唄い、

私はちょうど大黒摩季にハマっていて、

「愛してます」「元気出して」
「夏が来る」「別れましょう私から消えましょうあなたから」「永遠の夢に向かって」
「ああ」「熱くなれ」

とか当時の私には、
歌詞がドンピシャでよく唄ってたなぁ。





「大黒摩季聴いてたら、
だりあちゃんの声にしか聴こえない」
と褒められて、
調子にのって物まねしていた。

「ねぇ、2人はいつ離婚するの?」
と今旦那に聞かれて、

「そっちはいつ彼女と別れるのよ?」
そんな会話が繰り返された。
 
夜中の2時からカラオケに行って、
4時まで唄って、

スーパー銭湯に行って帰る、
たまに焼き肉や屋台のラーメン、
ほとんど寝ないで次の日仕事に行く。


27歳、若かったなぁー。



3人だったり、
前旦那の友達もう1人誘って、
男3人に女ひとりの4人だったり、

私がXJAPANを唄って、
みんなでXジャンプ!とか朝までふざけあった。

今旦那が「岡村靖幸が好き」
って言うから、

「私学生の時ファンクラブ入ってた!」
と盛り上がって3人でライブに行った。


初めて1人でライブ行った時の岡村ちゃん✨





「岡村ちゃん、良かったなぁ」
って帰りに屋台のラーメン食べに行って、

私が手が滑ってどんぶりひっくり返して、
膝にラーメンぶちまけて、
「何やってんの?」
ってゲタゲタ笑われた。


私はどんどん今旦那に惹かれていき、
離婚を決心した。

前旦那と今旦那の問題は別問題だったが、
とにかく自由になりたかった。

前旦那は「姑との問題が解決したら、
また寄りを戻そう」と言った。

私は「それはあり得ない」と言った。
もう今旦那のほうに気持ちが向いていたのだ。

そして多分もう今後誰とも、
結婚という形はとりたくないなとすら思っていた。

しかし、
皮肉なことに今旦那は彼女との結婚を決めていた。

私は今旦那にダメもとで手紙を書いた。

たった一言、
「前から好きでした、遅すぎますか?」と。



これは大黒摩季さんが彼氏に書いた手紙↑
 


大黒摩季のエッセイ集に小さなメモを挟んで、
「これ貸してあげる」と今旦那に渡した。


「どうか気づきますように、

いや、気づきませんように」






その数日後の真夜中、 
今旦那は独り暮らしの私の家に車を飛ばしてやって来た。

「結婚決まったのに、何しに来たの?」
と私は言った。

「手紙もらったから、顔を見たくて」
と今旦那は言った。

たわいのない会話を朝までした。

「あの時、ああだった、こうだった、
でももう遅い」

「もっと早く会いたかった」

と今旦那は私に手紙の返事を渡して来た。

「奥さんを私みたいな目に合わせちゃダメよ」
私は釘を刺した。
  
「だりあちゃんが、そこまで考えることじゃない」
「でも、ありがとう」

最後に抱き締められて別れた。




帰ったあと、
私は手紙の返事を読んだ。

今までの自分の生い立ちが便箋3枚にびっしり書いてあった。

学生時代苛めにあっていたこと、
女性が苦手で話せなかったこと、

ほとんど自分語りだったが、
誤字が酷すぎて笑い泣きしながら読んだ。

「俺が子供の頃に失ってしまったものを、君は持ち続けている」と。

最後の1文は氷室京介の曲のタイトルだった。

「でももう何もかも遅い」
「LOVER´S DAY」


その時の私はまだ気づきもしなかった。


これが終わりではなく、
私のやらかし人生の、
ほんの序章に過ぎなかったということに。


この後、

今の旦那が離婚して私のマンションに転がり込んで来るとは夢にも思わず、


氷室も還暦かぁー


あれから20余年…( ̄ー ̄)


何回同じこと繰り返すんだ?

なぁ、もうあんな思いしたくないだろ?

懲りないの、私だけか?






9/8(火)、11(金)出演予定です☆



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