子供の頃、
妹がなかなか寝ないので、

毎晩私は学校で読んだ話を聞かせた。

1つや2つの物語では、
「もっとお話して」
と言うので、

家の祖父の古い本棚や、
学校の図書館の本、
ジャンルは問わず片っ端から読んだ。

私はアラビアンナイトの千夜一夜物語に出てくる、
奴隷のシェーラザードの気分だった。



シェーラザードは、
王様の寝床に毎晩呼ばれて夜伽噺をさせられていた。

他の奴隷の女はみんな一晩で殺されたのに、
シェーラザードは千夜一夜続けた。

そして遂に、
千夜一夜目に話が尽きた。

「殺される」と思った瞬間、
王様は言った、
「お前を妻にする」と。

「アラジンと魔法のランプ」も、
「アリババと40人の盗賊」も、
千夜一夜物語の中の一話だ。

殺されたくない一心で作った話にしては、
どれも良くできてるなと思った。

殺された奴隷女は3000人だったそうな。

「シェーラザードは頭が良かったから殺されなかったんだな」と子供心に思った。

おバカさんだと殺されるのか。

だから私も必死で色んな本を読んだ。

少年少女名作全集とか、

シャーロックホームズや怪盗ルパン、

エジプトのミイラの作り方とか、

世界の不思議話とか、

その中で2つの話がいまだに引っ掛かっている。 

色々と考えが煮詰まったときに、
この話を思い出すと思考がストップするから、

やっぱ頭なんかいらないじゃん!
ってなる。


人間の手足は、
脳からの「動け」という命令で、
動くと言われているが、

実際に脳科学者が実験してみたところ、 

実験の結果、
脳からの命令より手足が動くほうが0.2秒早いらしい。

つまり、
命令を出しているのは脳じゃない。

じゃあ誰が命令してるの?


人間の魂の重さを量った人がいる。

今にも死にそうな病人を計りに乗せて、
死ぬ瞬間どれだけ目盛りが動くか調べた人が居るらしい。

人間が死んだ瞬間、
動いた目盛りは-21mgだったそうだ。

で、
21mgの魂はどこに行ったの?


21mg/摩天楼オペラ




私達は本当のところ、
何もわかってないのに、
わかったようなふりをして、
生きているだけなの( ̄ー ̄)



「しゃばじゃ地獄じゃ、
苦じゃ楽じゃ、
あーじゃこーじゃと、
言うが愚かじゃ」