
【 本とおやつ 】『おいしいアンソロジーおやつ』と、とらやのラムレーズン羊羹
ふと読み返したくなるお話がいくつかあって、おやつにまつわる43ものお話が収録された一冊のなかにある、中村汀女さんの〝秋袷(あきあわせ)〟もそのひとつ。

羊羹を切り分ける描写が描かれているもので、羊羹を食べるとふふっと脳裏を過ぎります。
中形のとらやの羊羹を切り分けるときはもちろん、今回のおともにした小形の羊羹に黒文字を入れるときにも少しピンと緊張の糸が張るので、羊羹を食べるときに読みたくなっては中村汀女さんと心同じくしてしまいます。
【 了読 】
『 おいしいアンソロジー おやつ 甘いもので、ひとやすみ 』
作者 阿川佐和子ほか(大和書房出版)
2022年8月15日第一刷発行
中村汀女さんの作品の中で〝単衣着て 風よろこべば 風まとふ〟という俳句も好きで、暑くなって衣替えをする今のような時期になると胸に浮かびます。
今回の秋袷も秋の衣替えを指していて、暮らしの中の様子をそのまま俳句にされていることが多くて共感が大きくなるのです。
おやつの本の中では43名のかたのお話が詰まっていて、活躍されている年代もさまざま。
おやつをお八つと書かれているかたもいて、時代背景にもふと想いを馳せることができるのも好きです。
中には4頁ほどの短いお話もありますし、イラストレーターの増田ミリさんのお話にはイラストが添えられていたり、どこから開いてもとても読みやすいです。
中村汀女さんのほかにも羊羹を取り上げていらっしゃるかたは他にもいて、同じ題材であっても全く違うお話になるのも面白いです。
孤独のグルメの作者、久住昌之さんの〝おはぎと兵隊〟も特に印象的で、ご先祖さまへ感謝して供養する意味合いもあるお彼岸にいただくおはぎについて、いただくたびにこのお話を思い返します。
この本についてブログに起こして初めて知ったのですが、この本の終戦記念日に発売になったのですね。
おいしいアンソロジーはシリーズで刊行されていて、お弁当やスープ、ワイン、喫茶店などさまざま。
そちらはまだ読んでいないのでまたぜひ読んでみたい本たちです☺︎
【 読書のおとも 】
・とらや 小形羊羹 ラムレーズン
べっ甲のように美しい風貌で、ラムの香りがふわっと香る一見すると和菓子ではないような印象の羊羹。
いただいてみると手亡豆などの風味も感じられる摩訶不思議な和菓子。
バレンタインの時期に販売されていたのを大事に取っていました。
ひとつは店員さんおすすめのペアリング、すっきりとした紅茶にあわせるのがお好きと伺ったのでダマンフレールのセイロンとあわせていただきました。
もうひとつはカナディアンクラブの12年とあわせていただきました。
とらや赤坂店で展示のあった小豆とウイスキーのペアリングを思い出して、飲みやすいと教えてもらったこちらを。
甘みが強くてコクも感じられるのですがクセが弱いのでラムレーズンの風味と調和するように楽しむことができました♪
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