今、世界的に穀物の価格が高騰しており、食糧危機への懸念が出てきています。主要な食料の輸出禁止を打ち出す国も相次いでおり、導入した国は20ヵ国になりました。自国の供給確保を優先するためで、小麦や鶏肉などを輸入に頼る国では価格上昇や供給不足が顕著になりインフレに拍車をかける懸念が強まっているとの報道もされています。

日本もこれから小麦や大豆を使っている食品を中心に、価格の高騰や品不足はさけられなくなると感じています。

私も乾麺などを少し余分に買って備蓄しています。

 

そんな中、日本の食に関する現状を知りたくて、鈴木宣弘さんの著書『食の戦争 米国の罠に落ちる日本』を図書館で借りて読んでみました。難しかった(>_<)

日本の食料自給率(カロリーベース)は39%であり、国民の体のエネルギー必要総量の61%は海外に依存していて、それは原産国ルールで言えば、日本人の体はもう国産とは言えないという事実に驚いてしまいました。

自国の食料はすべて自国で賄えたらそれが一番良いことですよね。食料が身近で確保できれば、加工業や観光業、商店街など地域の関連産業を生み出すベースにもなります。

 

しかし私たち消費者の意識はそこまで成熟していないように感じます。

本にスイスでのエピソードが紹介されていたのですが、スイスの小学生くらいの女の子が1個80円もする国産の卵を買っていたのだそうです。

なぜ輸入品よりもはるかに高い卵を買うのかと聞いたところ、その子は「これを買うことで農家の皆さんの生活が支えられる。そのおかげで私たちの生活が成り立つのだから当たり前でしょ」と答えたと書かれていて、その意識の高さに衝撃を受けました。食に安さだけを追求するのではなく、食の本物の価値を認識して、それに正当な対価を支払うことが当然だという価値観を持つことが大切だと感じましたが…

国産卵が1個80円でスーパーに置いてあったら私は買うだろうか。輸入品の卵は40円だったとすると、迷わず輸入品を買ってしまうと思います。そもそも日本ではそんなに高い値段で卵は売られてないし。

ということは、今売られている食料品は農畜産物を作っている方々の努力に報いている価格なのだろうか?などといろいろ考えさせられました。

理想はやはり「売り手よし、買い手よし、世間よし」ですね。