緊張を隠し切れないココルキーのメンバーたち。
けれども…。
望月、そして睦美。他にも晄史や誓を始めとする広報部長、
そして、耀司と汐梨、芙美花と言う数名の観客を目の前に。
そして…、スタジオ内は静かに…。
やがて…。キーボードから…。やさしい旋律が…。やがて、ボーカル。
何やら誓とその部長が話し掛けている。
晄史は曲を聴きながらにニッコリと。
芙美花、聴きながらに、
「はは。また、涙、出て来る~~。」
もう既に睦美の左腕を占領している。
そんな芙美花を見ながらに、汐梨と耀司、顔を見ながらニッコリと。
望月、右腕を胸に。そして左腕は肘を曲げて頬杖を就くような姿勢で。何ともゆったりと。
ドラムでサビに。そして、ギターの間奏。
耀司、聴きながらに、
「中々どうして~~。」
汐梨も、
「うんうん。納得~~。」
盛り上がるサビのリピート。
そして…、エンディングは堂々と。
余韻を残しながらの…、演奏終了。
大きな拍手。
「凄い、凄~~い。」
「いや。実にいいよ~~。」
ダイナムズの広報部長の青畑も、頷きながら…。
芙美花、目にハンカチを。
耀司、そんな芙美花を見ながら、
「はははは。」
芙美花、そんな父に、
「だって、凄いんだもん。」
そして、望月を見て、
「これ、望月さんが作曲した曲。」
望月、芙美花にニッコリと、
「うん。でも、原曲だけだから。」
そして、眞鍋を見て、
「こんな感じにアレンジしてくれた眞鍋さん、凄いよ。」
眞鍋に、
「眞鍋さん、ありがとうございました。」
睦美、その声に、
「いえいえ。どういたしまして。」
青畑が、神林に駆け寄り握手を。
「どうもありがとう。素晴らしかった。」
神林、青畑と握手をして、
「ありがとうございます。」
そして青畑、メンバーたちを見て、
「どお…???…ウチでやってみる気、ない…???」
いきなりの言葉に神林、
「え…???」
青畑、
「やる気があるなら、考えてみて欲しい。面倒、みたいけど…。育ててみたいって、いうのはある。」
その声にメンバーたち、顔を見合わせて、
「おぉ~~。」
望月も驚いて、
「凄~~~。」
睦美も音の出ない拍手。そして、誓に、
「凄い、凄~~い。」
耀司も、
「おほ。凄い事になってきた~~。」
芙美花、頷きながら、
「うんうんうん。」
青畑、
「音もいい感じで出ていると思うの。それに、今の曲。」
すかさず誓、望月と睦美に手を。
「ふたりが手掛けた曲です。」
青畑、ふたりを見て、
「あなたが、望月さん。名前は…???」
望月、
「あ、はい。望月優茉(もちづきゆま)と言います。」
青畑、望月を見てニッコリと。
「うん。そして…。」
睦美、一礼をして、
「眞鍋睦美(まなべむつみ)と言います。」
「誓さんの義理の。そして、晄史さんのお姉さん。」
睦美、
「あ、はい。」
青畑、ニッコリとして、
「はは。いいセンスしてる~~。聞けば、このメンバーに新しい楽曲って~~。うんうんうん。中々素敵な曲~~。聞かせてもらった。ありがとう。…ふふ。もしかして~~。行けるかも。…と、言うか、聴いてて、何だか、新鮮なのよね~~。…で、ス~~ッと入って行ける。曲もそうだけど、詞的センスも。耳に心地よく入って来る。」
そして青畑、
「出来れば、もっと聞きたいけど。」
孔太、
「あ、はい。」
タブレットを持って、
「これに…、僕たちの全部の曲が収録してあるんですけど。」
青畑、ニッコリと。
「うん。ありがとう。じゃ、後で送ってくれる…???」
孔太、ニコニコと、
「喜んで。」
「それと~~。」
青畑、望月に。
「あなたの…。」
望月、
「あ、はい。」
戸惑いながらも、
「わ、私も、あ、はい。送らせて頂きます。」
ニッコリと青畑、
「えぇ。お願い。まだ、ココルキーの曲、2曲しか聞いてなくって。だから、今、初めて違う曲聞いて、全く違うエッセンスだから、すぐに興味がねぇ~~。」
青畑、誓を見て、
「誓さ~~ん。」
思わず誓、青畑にニッコリと。
「でしょう~~、部長~~。」
青畑、誓を見て、両眉を上下に、
「はは。やられた。…そして…。面白くなってきた…かな…???」
耀司、汐梨に、
「何だか…。」
汐梨も、頷きながら、
「うんうんうん。」
青畑、メンバーたちを見て。そして、望月と眞鍋を見て、
「長い付き合いに、なりそうね。」
この時、既に青畑にはある青写真が…、出来上がってはいた。
誓、青畑に、
「部長、ありがとうございました。」
そんな誓に青畑、顔を左右に、
「ううん。私の方こそ。新しいものを持ってる。育ててみたい。そう感じたのよ。」
そして青畑、メンバーたちを見て、
「ただ…。原石…と、言う訳じゃないんだけど~~。それに…。…磨きたいって感じじゃないのよね~~。何かしら。…沈黙を持つ心を信じたい。的な…。彼らの存在だけで、大きな力が表現できるって感じの…。」
誓に青畑、
「ふふ。分かるかしら…???」
誓、青畑に、苦しそうな笑顔で、
「あはははは~~。勉強させて頂きます。」
ペコリと。
青畑、そんな誓に微笑みを。

ママでいい…。 vol,327. 「彼らの存在だけで、大きな力が表現できるって感じの…。」
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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
