「あんなに自己アピールが出来るようになった。変だと思わない方がおかしい。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 生野、
「確かに。」
そして、
「まっ。奈臣さんも黒川さんも。…そして、克広さんも鵜杉さんも元嶺さんも。…元々、眞鍋さんが元ピアニストだって事は、それぞれ、知っているようなんです。…と、言うか、知らなかったと、言う場合もありますけど…。…けれども…、ただ、元ピアニストって事でも、どれくらいピアノが弾ける…って事までは知らなかったようです。」

孔太、その生野の声に、
「え…???…うそ。」
そして目を見開いて、
「…ってか。事務局長は…。んじゃ、知ってたって。」

生野、ニコニコと。
「えぇ。」
僅かに顔をコクリと。
「元々、最初っから、教室長からの話しで聞かされてました。新しい事務局員入れるからって。小白川先生のお墨付きの方と。」

孔太、頷きながら、
「へぇ~~ぇえ~~。」

「まぁ。」
生野。
「韓国人とは知りませんでしたけど。逆にこっちが、日本語、大丈夫なのかな…???…って。」
孔太を見て笑いながら。

孔太、生野を見て、
「え…???…あ、そっち…???」

コクリと生野、
「えぇ。だって。お客様と一番に接触する場所ですから~、事務局は~~。」

孔太、
「あ、ぁ。…確かに。」

「けど。」
生野。
「聞けば、ヨシカワの前にも音楽教室で100人以上の子供さんのレッスンをしてたって聞いて、それでまた驚いて。」

「え…???…そうなんすか…???」

生野、コクリと。
「えぇ。…ただ、ウチの場合は、ピアノ講師は間に合っている。…と、言うか、定員ですから。…で、事務局員にと。日本語がとにかく流暢だったんです。最初の面接の時も。」
そして生野、笑いながら、
「しかも、字がとにかく上手。それにも驚きました。書道まで習っているのかなと…、目を疑ったくらいです。」

孔太、またまた口を大きく、
「へぇ~~~~。」

「そんな眞鍋さんが…、初めて事務局員として。…けれどもところが…。」

孔太、生野を見て、
「え…???」

生野、凹ませた顔をして、
「いやいやいや。これが何と、眞鍋さん。まっ、確かに、子供さんや親御さんには笑顔でいつも…。」

孔太、
「うんうんうん。」

「けれども…。…とにかく、目立たない。…とにかく、表に出ない。」

目を見開いて孔太、
「え…???」

生野、顔を傾げて、
「いや~~~。結構、奇麗な方だと、思ったんですけど、とにかく、物静か。まま。」
笑いながら、
「眞鍋さんの席が事務局の、奥まった場所って言うのも、あるのかな…と、思ったんですけど…。」

孔太、
「うんうんうん。確かに。」

「まっ。それに…。」
孔太をチラリと生野。
「契約職員で、他の事務局員とは仕事の時間帯が違う。…だからかな…???…とも。」

大きく頷いて孔太、
「確かに。…もぅ、夕方には、いませんもんね。眞鍋さん。」

生野、コクリと。
「えぇ。事務局員の中で一番早い終業時間。…しかも。眞鍋さん、お昼時間もあんまり、他の事務局員とは一緒には。…しかも、自分の事はとにかく話さない。物静か。だから、敢えて他の事務局員も眞鍋さんには…。だから尚の事、眞鍋さんは、表には…。そして、目立たない。…でも。時々、空いている教室で、休憩時間にピアノを弾いても構いませんよと。眞鍋さん本人には僕から話して。…それが、ここなんです。」

孔太、話を聞きながら、
「へえ~~~。…けど、目立たない。なんて、今の眞鍋さんには。」

「えぇ。」
大きく頷いて、
「何とも、逞しい限り。…と、言うか、この数ヶ月…、彼女に何があったのか…。」

目をパチクリさせながら孔太、
「え…???」

「いや。だって孔太君。」
孔太を見てニヤニヤと。
「今まで、全く目立たなく、しかも、自分から他の人に話をするなんて事、まずなかった人がですよ。あんなに自己アピールが出来るようになった。変だと思わない方がおかしい。」

孔太、また頷いて、
「へえ~~~。…そうなんだ~~~。」

「他の事務局員の話しでは、ここ、2、3ヶ月…って話なんですけどね。…噂では。」
そして孔太を見て、
「…と、言うか、誰に聞いたと、言う事でもないんですけど。…とにかく、噂です。自然に聞こえてきますから。…しかも…。それが…。ピアノ講師の話しが出て来る、その前からですから。」

いきなり孔太、
「おっと~~~。…と、言う事は~~。」

その声に生野、孔太を見て、
「え…???」

孔太、ニコニコと。
「ますます、眞鍋さん、いいなぁ~~って。…それに…。望月さんも。」

思わず生野、孔太を見て、
「え…???」

孔太、生野に、
「あ、いや…。俺ね。」

生野、
「はい。」

「まっ。」
腕組みをして。
「彩未には、まっ。何か違うエッセンス欲しいっては、言ってたんですけどね。」

「えぇ。」
生野。

孔太、
「ん~~~。…でも、実は、違うんです。…ちょっと、無理なお願い。でも、あるんすけどね~~。まっ。ダメ元で、何とか…。…って、思ったんすよ。」

キョトンとしながら生野、
「ダメ元…???」
顔を傾げて。








ママでいい…。   vol,268.  「あんなに自己アピールが出来るようになった。変だと思わない方がおかしい。」

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