花嫁の友達、「すみません。一緒に写真、良いですか。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 睦美、その声にニッコリと顔を。

花嫁の友達、
「すみません。一緒に写真、良いですか。」

睦美、思わず、キョトンとして、
「え…???」

花嫁の友達、
「物凄いピアノ、良かったです。一緒に写真、お願いします。」

すると他の友達も、
「私も、私も~~。」

睦美、思わず、
「あ、はい。」

花嫁の友達のスマホでパシャリ。
すると、次から次へと。

しかも、新郎の男性陣もピアノに。
「おぃ、行こうぜ。一緒に写真。」

スタッフも汐梨も、
「あら。まぁ。」

ビデオカメラも撮影し続ける。
もはやピアノをバッグにしてのピアノ演奏者との記念撮影が。
しかも、仕舞にはファインダーに入る限りの出席者たちで…。

ここまで来ると。
「あは。私も入っちゃおう~~。」
MCの女性も…。こちらのMCの女性、実は、フリーのアナウンサーである。ピアノの女性に、
「物凄い素敵なピアノ演奏~~。しかも、演出がお見事。」

そんな景色を見て汐梨、
「かかかかか。うんうんうん。OK~~。」

スタッフも、
「す~~ご~~い。まさか、ピアノ演奏者とも記念撮影。」

汐梨、
「ははは。うんうん。それだけの価値は充分。」

花嫁の友達が、
「ねね。真登香も一緒に~~。」
「だ~~ねぇ。」



そして友達がドアの外に。

花嫁、瞬きしながら、
「え…???」
手を引かれて。そのまま新郎の手を。

葉山、にっこりと、
「うんうん。行っといで。」

新郎の母親、新婦側の女性に、
「どうされました…???」

葉山、ニコニコと。
「ピアノ演奏者と記念撮影だそうです。」

母親、頷きながらも、
「あぁ~~~。」

それを聞いての父親も、
「全くだ。あんなピアノ演奏、聞いたこともない。見事だった。」

大学教授の佐伯も、葉山の隣で、
「な~~るほど。うん。頷ける。」


記念撮影は凡そ20分にも及んだ。
式場内の殆どの出席者と握手をしたであろう睦美、満面の笑顔で。

 

ビデオカメラ撮影の古河信人(こがのぶと)、
「いやいやいや。最初は危ぶまれた結婚式。まさか、これほどまでになるとは。凄ぇよな~~。」



そして…。出席者たちは各々式場内から。しかも、ピアノ演奏者に手を振りながら。
睦美は何度も何度もお辞儀をして、手を振って。

最後の出席者たちがドアの外に。
汐梨、そのタイミングで睦美に駆け付ける。
睦美、そんな木守を見て笑顔で。

いきなり汐梨、睦美を抱き締めて、
「や~~った、やった、やった、大感激、凄~~い、睦美さ~~ん。」

睦美、呆気に取られて。けれども、汐梨の背中に手を。そしてにこやかに、
「はい。はは。でも、夢中でした。そして、楽しかった~~。」

スタッフも、
「もぅ~~。最高でした。今迄にないです。こういうの。」

睦美、スタッフに、
「ありがとうございます。」

汐梨、
「さ~~て。最後の締め括り。」


ゲストの、退場である。既に、式場の外では、花嫁と友達たちがハグ。
新郎も友人、知人たちとのハグ。ビデオカメラは撮影し続けている。

そんな中で、撮影している古河が、ファインダーの中であるものを、
「あれ…???」

花嫁と新郎がまだまだゲストとの別れを抱きしめながら惜しむ中、
セレモニーの駐車場からゆっくりと動く黒いセダン。

古賀、
「このタイミングで、車が…???」

葉山もその黒いセダンを見て、
「うん…???…あれって…。」

黒いセダンはゆっくりと駐車場からセレモニーの入り口へと。
後部座席の窓が半分ほど開く。

葉山、
「おばさん。」
そして…、その向こうにチラリと見える姿。
「もしかして…。」


後部座席の老いた女性は僅かに頷く。

隣に乗っている老いた男性。
「その辺で、いいだろう。」

老いた女性がそのまま窓を閉める。

葉山、
「おじさんも…。」


車はゆっくりと、セレモニー入り口から離れて行く。

大学教授の佐伯、
「凌子ちゃん。今のって。」

凌子、
「あ、うん。…多分、おじさん。真登香の両親。」

その声に佐伯、
「おや。」


新郎の両親からスタッフたちに何度も頭を下げてのお礼。

そしてピアノ演奏者の女性にも。
「いやいやいや。あんたのピアノ。大したもんだ。ははは。こんな事言うには大変申し訳ないが、良い冥途の土産になりあした。」

その妻、夫の背中をバンと。
「何言ってます~~。はははは。…でも、本当に素晴らしかった。後でビデオの…。お願いします。」

汐梨、新郎の母親の手を握って、
「はい。畏まりました。是非お楽しみに。」

睦美も両親との握手に、
「ありがとうございました。」
満面の笑顔。

そして…。スタッフたち、セレモニーの中に…。



夕暮れが近づいていた。







汐梨、耀司に電話。

耀司、
「おっと~~。待ってました。」
そして、
「もしもし、俺。」

開口一番の汐梨、
「んもぅ~~。最高っ!!!…今までにないね、あんな結婚式。涙ボロッ、ボロ。いやいやいや。凄いの何の、睦美さん、完璧にヒットだわ~~。ははははは。」

その声の抑揚に耀司、
「へぇ~~~~。ははははは。何と、何と~~。」

「ビデオ、コピーするから後で。」
「あぁ~~~。」

そして汐梨、
「兄さん。」

耀司、顔を傾げて、
「うん…???」

「睦美さん、とんでもない女性よぉ~~~。ほほほほほほ~~~。」

その声に耀司、眉間に皺を。
「はい…???」








ママでいい…。   vol,199.   花嫁の友達、「すみません。一緒に写真、良いですか。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 


《PR》

庄司紗千「おふろ月夜」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

アメーバ