「じゃあ~~。彼も、打撲と軽い捻挫以外には。」
辻元。
スマホから、
「はい。医師の話しでは…。…と、言うか、看護師の話しになりますけど、打撲は1、2週間は続くかと言う。」
「確かにね~~。…でも、骨折してないんだから…。」
視線をあちこちに。
「…って言うか、あの状態で、骨折もしてないって、それ以上に、凄いって思うんだけど…。」
その声に晄史、
「あぁ。…それ。僕らも不思議って思ってたんですけど…。彼、高井戸さん、昔、学生時代に柔道を…。」
スマホから、
「へぇ~~。高井戸って言うんだ、あの人。…で、柔道。」
晄史、
「黒帯です。」
「わお。…へぇ~~~。…だからか~~。受け身~~。…な~~るほどね~~。」
晄史、スマホに、
「僕たちも、けがの症状に不思議がっいたんですけど、彼の妹さんが病院に迎えに来て、その時に、さすがは黒帯ねって言って。その時、僕らも前に、学生の頃に柔道をしていたって聞いてましたから、あっ、そっかって。」
スマホから、
「な~~るほどね~~。そっか~~。…あ、わざわざ電話、ありがとうね。」
晄史、スマホを耳にお辞儀をして、
「いえいえ。こちらの方こそ、本当に助かりました。ありがとうございます。……はい。…では、失礼します。」
通話は切れる。
睦美も誓も、
「どんな感じ…???」
晄史、
「うん。はは。何だか、親しみやすそうな人。」
暁美、
「あんたたち、河原崎栄伍に。」
3人共に、
「うん。」
晄史、
「何かの仕事なんじゃないかな~~。車まで出してくれて。」
そして、
「忘れてたよ、誓、ありがとう。」
誓、ニッコリと、
「うん。」
翌朝…。耀司のスマホに…。耀司、画面を見た瞬間、
「ヤベ。」
芙美花、
「うん…???…どうしたの…???」
朝食の最中。
耀司、芙美花にスマホの画面を。
芙美花、ニッコリと、
「あぁ~~、おじいちゃん。」
耀司、仕方なくスマホを耳に、
「はい、俺。」
いきなり、
「な~~にやってんだおまえ~~。」
どでかい声。
耀司、
「うっ。」
そして、
「汐梨かぁ~~。」
スマホから、
「で…???…どうなんだ、肩。…んな…、汐梨から今さっき電話が来て。」
耀司、スマホに、
「あ、あ~~。うん。入院する必要は。」
「それも聞いた。女性を庇って、階段から転がり落ちたって~~。」
「もしもし。」
また強い声。
「耀司、あんた~~。」
耀司、
「ゲッ。今度はおふくろ。」
「もぅ~~~。どういうつもり…???」
耀司、
「いやいやいや。どういうつもりも何も。…こうなっちゃったんだから~~。」
「とにかく、気を付けて頂戴。あんたに何かあったら芙美花が~~~。もぅ~~。汐梨から電話でもぅ~~、居ても立っても~~~。そっちに行こうっても~~。汐梨がいるから~~。」
耀司、
「はいはいはいはい。大丈夫ですぅ~~。左肩、打撲してんだけど、まぁ…、一晩寝ても、特に、症状は変わんないし~~。医師の話しでも、とにかく安静に。腫れは1、2週間は続くからって~~。包帯の巻き方も~~。ちゃんと資料見て、分かるから~~。右手は大丈夫だから~~。骨折もしてないんだし~~。松葉杖使って歩けるから~~。」
スマホから母の声。
「もぅ~~~。汐梨が近くにいるからそんなに…。」
耀司、
「あのねぇ~~。ウチには、芙美花と言う、とってもしっかりした娘がいるんですぅ~~。」
芙美花、その声に、
「はははは。」
そして父に、
「ねね、代わって。」
耀司、スマホを、
「うん。」
芙美花、スマホを受け取って、
「もしもし、おばあちゃん。」
スマホから、
「あら、芙美花~~。」
「へへ~~。私~~。」
「うんうんうん。はは。元気か~~ぃ。」
「うん。元気だよ。はは。おとうさん、大丈夫だから、私もいるから。」
「そうかい~~。頼んだよ。」
遠くから、
「芙美花か、代われ。」
すぐさま妻からスマホを。
「もしもし、芙美花か。」
芙美花、
「あは。おじいちゃん…???はい。芙美花です。」
「あ~~。はははは。久し振りに声、聞いた。ははは。元気そうで~~。」
「うん。元気だよ。おじいちゃんは…???」
「あ~~はははは。おじいちゃんも元気だ。うんうんうん。」
耀司は食事をしながら。
芙美花との電話はまだまだ。
電話の相手は、芙美花の祖父母。つまりは耀司と汐梨の両親。
和歌山にいる壮一郎(そういちろう)と香奈枝(かなえ)である。
芙美花、電話しながらもにこにこと。
「うんうんうん。あはははは。うん。」
耀司、食べながら、
「汐梨め。今朝、電話しやがったな~~。…まっ。しゃあねえか。…ふん。」
そして芙美花、リビングで、
「絶対よ、おとうさん。無理だけはしないで。バセットも見てるから。」
リビングでコーヒーを飲みながらの耀司、
「…って言うか、この状態で、無理も何も。かかかか。歩くには松葉杖。仕事は~~。これから他のスタッフに電話する~~。」
芙美花、
「うん。じゃ、行ってきま~~す。」
「行っといで。」

ママでいい…。 vol,116. 耀司のスマホに…。耀司、画面を見た瞬間、「ヤベ。」
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