ナビとスマホで場所を。晄史から送られてきた住所を見ながら。
助手席には途中で買い求めた洋菓子の箱。
そして…。
「…この辺…???」
車をゆっくりと…。運転席側から辺りを…。
「おっと。あった、あった。」
そして車を路肩に止めて。スマホで…。
すぐさま晄史の声、
「晄史です。高井戸さん…???」
耀司、
「あ~~。はいはい、高井戸です。着きました。眞鍋さん。」
晄史、スマホを耳に、
「着きました…???…あ、はい。」
リビングからサッシの方に。そして、外の方を見ながら、
「高井戸さん、ウチの玄関の近くににガレージがありますよね。」
耀司、車の中から、
「あ、はい。何か、凄い高級車。」
晄史の笑い声。
「あははははは。はい。お義父さんの車なんですけど…。殆ど乗ってなくって。…隣に車、止めて下さい。お客様用にと2台分、あるんです。」
「あ、はぁ~~。なるほど。…確かに。1ヵ所、空いてます。」
そして耀司、玄関のチャイムを。
中から、
「は~~い。」
ドアが開く。
耀司、
「こんにちは。」
そして辺りを見ながら、
「何か、凄い佇まい。」
晄史、
「えへ…???」
晄史から案内されて眞鍋家のリビングに。
耀司、
「こんにちは~~。」
キッチンで誓と睦美、
「こんにちは~~。」
誓、義姉に、
「ほらほら。お義姉さん。」
キッチンから睦美を追い出すように。
睦美、そんな誓に思わず、
「えっ…???」
耀司、睦美にペコリと、
「こんにちは。」
睦美、僅かに顔を赤く、
「あ、はははは。」
そしてまた、
「こんにちは。はは。好きなところに…。」
そして…。
ソファに座って男性を笑顔で迎える暁美。
「いら~~っしゃい。」
耀司、照れるように、
「初めまして。高井戸と申します。」
頭をペコリと。そして持っている箱を、4人を見ながら、
「これ。途中の洋菓子ショップで。」
頭を撫でながら、
「皆さんの…、その…、好みが、分からなかったものですから、お任せで。」
睦美、ニッコリと。
「わぁ。ありがとうございます。」
笑顔たっぷりに。
晄史、キッチンに入りながら、
「ありがとうございます。」
誓もニコニコと、
「ありがとうございます。」
ソファの女性、
「あらあら、そんな…、お気になさらないで。ささ。どうぞ、お好きなところへ。」
そして女性、立ち上がってペコリと。
「初めまして。眞鍋、暁美(あけみ)と申します。晄史と睦美の母です。」
睦美、箱をキッチンのカウンターに。
暁美、
「何やら晄史がご無理に誘ったようで。」
耀司、
「いえいえ。とんでもない。」
右手をヒラヒラと。
睦美、
「どうぞ。」
ソファに高井戸を。
耀司、
「あ、ありがとうございます。…それでは…、失礼して。」
女性の対面のソファに。
睦美は端の方に。
耀司、
「何やら、凄い車が…。」
その声に暁美、
「あぁ。ははははは。亡くなった主人の。」
「あぁ~~。はいはい。」
「主人のお話は…。」
「あ~~。はい。晄史さんから少し。」
「建設会社で…。」
「あ、はい。そう…、伺っております。」
誓、ソファにコーヒーを。
「は~~い。まずは高井戸さん。いらっしゃませ。」
耀司、ペコリとして、
「はは。はい。いらっしゃいました。」
ニッコリと。
すると暁美、すぐさま、
「ほほほほ。」
晄史、
「お口汚しです。コーヒーで…。」
耀司、すぐさま晄史を見て、
「いや。凄いですねぇ~~。晄史さん、日本語~~。ははははは。お口汚しなんて。」
晄史、ニッコリと。
「誓に教えてもらいました。」
耀司、誓を見てニッコリと。
「さすがに、先生~~。」
誓、高井戸を見て舌をチロリと、
「へへ。」
晄史、自然に高井戸の隣に。
睦美は端のソファから、母の隣に。
誓は暁美と高井戸寄りのオットマンに。
耀司、
「とにかく、凄い佇まいで驚きました。」
晄史、
「お義父さんが建設会社だったから。」
耀司、そんな晄史を見て、
「うんうんうん。我が家なんて、この…半分くらいかな~~。」
晄史、
「娘さんとふたりで。」
耀司、
「うん。まっ。実家…、って言ったら…。」
顔を傾げて、
「うん。まま。こちらの家と同じくらいは…。…けど…。いや。古い家ですから、もぅ~~。日本の昭和時代の…。築…、何年だろ。今…、令和…。平成…。昭和…。ん~~。かかかか。今、親父が70だから~~。当然。」
暁美、
「お生まれは。」
すぐさま耀司、
「あ。はい。和歌山です。」
睦美も晄史も誓も、
「うんうんうん。」
睦美、
「コーヒーどうぞ。熱い内に。」
耀司、
「ありがとうございます。」
一口啜り、
「うん。美味しい。…挽き立てですね。」
誓、
「うん。」
「前はインスタントだったんだけど~~。」
晄史。
「誓と出会って~~。挽き立てのコーヒーを淹れてくれたんですよね。それを飲んだら、はは、逆にインスタント、飲めなくなっちゃって。」
耀司、頷きながら、
「うんうん。分かります。とにかく香りがね。…違いますよね。」
晄史、
「高井戸さんは普段。」
その声に耀司、
「僕は…、今は、インスタントですね。会社では、それこそ、豆。拘るスタッフがいたもんで。」

ママでいい…。 vol,081. 晄史から案内されて眞鍋家のリビングに。
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