佐津香と小埜瀬、
「免疫って。」
順平は、
「かかかか。免疫。」
菜帆子、
「だ~~~って、しょうがないじゃな~~い。なってしまったんだから~~~。」
口を尖らせて。
順平も順平で、ニコニコと、
「うんうんうん。いいかも~~~。」
またまた佐津香、順平を睨むように、
「順~~~ん平~~ぃ。」
小埜瀬も順平に顔だけ、そしてグシャリと、
「順平く~~ん。」
順平、
「だ~~ってさ~~。考えても見てよ、これからだって~~。同じ事が何回もって事に~~。」
菜帆子、右手人差し指を出して、
「その通り~~。…で、こんな事があって、これからも同じ事が続く。その度に~~。」
菜帆子、佐津香と小埜瀬を見て、
「ねぇ~~。」
そして、
「…って言うかさ~~。この事、愛結美さんに黙っていられる~~???…愛結美さん、相当心配してるよ~~。ほんとは愛結美さんだって、来たかったのよ~~。タクシーに乗れるんだったら~~。」
その声を聞いて佐津香、顔をクシャリとさせて…、
「まま。まっ。うん。それを考えれば、ねぇ~~。確かに。…そぅ…、なるけど…。」
小埜瀬は、
「えっ…???…愛結美さんは…???」
佐津香、小埜瀬に、
「あん。タクシー、定員オーバーで…。」
その声に小埜瀬、頷いて、
「あぁ~~~。な~る。」
すぐさま菜帆子、バッグから自分のスマホを。
途端に佐津香、菜帆子に右手を、
「えっ…???…えっ…???…菜帆子、あんた。」
菜帆子、ブスリとさせて、
「もぅ~~。仕方ないって~~。こうなった以上~~。」
途端にいきなり肩をガクッとさせる佐津香、
「もぅ~~。菜帆子~~。ちょ~~っと~~ぉ。」
小埜瀬と順平、そんな佐津香と菜帆子を見て、目をパチクリと、
「な、なんすか…???」
佐津香、どうしようもなく、体をガクリと。そして今度は顔を下に、そして両手で顔を。
小埜瀬、目を真ん丸にして、顔を小刻みに左右に、
「な、な…。菜帆子さん…???」
菜帆子、スマホを耳に、
「あ。愛結美さん…???」
いきなり小埜瀬、
「え―――――――っ!!!」
順平は、
「かかかか。や~~るぅ~~~。」
いきなりスマホに、
「でっ!!!どうなったっ!!!」
愛結美の声。怒鳴り声のように。
いきなり菜帆子、ビクンと。
「声、おっきぃ~~~~。」
「で…???…で…???」
愛結美の声。
菜帆子、
「いきなりの声~~。」
佐津香はそのまま両手で顔を。小埜瀬は、顔をグシャリと。
順平は、
「わ~~お。」
菜帆子、スマホに、
「はい。無事に送り届けました~~。」
愛結美、安堵の声、
「良かった~~~。」
菜帆子、
「…と、言う訳で。」
スマホに、
「うん。分かった。了解。」
「なんだけど~~~~。」
佐津香、顔に両手を当てたままで、
「あ~~~ん。」
小埜瀬、グシャリとさせたままで、今度は両目をガッシリと瞑って。
そんなふたりを見ながらも菜帆子、目を見開いて一瞬、舌をチロリ。
愛結美の声、
「なんだけど~~ぉ~~???」
菜帆子、スマホに、
「実はね~~~。」
「うん。」
「物凄い事が起きちゃったの。」
「物凄い事…???」
「うん、物凄~~い事~~。」
その声に愛結美、コンビニの袋を右手に持ちながら、
「はい…???」
菜帆子、
「まずはその一~~。」
「ふん。」
「タクシーの運転手、柔道してたんだって。」
途端に佐津香、両手で顔を覆いながらも、顔を傾げて、
「あれ…???」
順平は可笑しがり、
「…って、そっち…???」
小埜瀬、順平に顔を、
「柔道…???」
順平、小埜瀬に、コクリと、
「えぇ。学生時代に柔道やってらした運転手だったんです。」
菜帆子、
「でぇ~~。タクシーから課長を降ろす時には、もぅ~~。ひょいと。…課長と大して体格、変わんないのよ。それだけで私たち、び~~っくり~~。」
スマホから聞こえる愛結美の声、
「へぇ~~~。」
「で、お陰様で簡単に玄関まで。…って言うか、前も運転手さん、手伝ってはくれてたけど~~。」
「うんうんうん。」
「…でぇ~~~。そこから。」
「うんうんうん。」
「物凄い事のその二~~。」
愛結美、
「うんうん。」
「ここからがドド~~ンと。」
「何々、ドド~~ンとって~~。」
すると今度はいきなり菜帆子、スマホをスピーカーにして、小埜瀬の前に、
「はい。どうぞ。」
小埜瀬、スマホに、
「…って、僕…???」
自分に右手人差し指を…。
スマホの向こうの愛結美、
「うん…???」
愛結美、歩きながらも…。もう数メートルで我が家。
「もしもし…、なんか…、今、男性の…、順平~~???…まさか…、部長~~???…って事はないか。部長、知らないし。」
「あ、あのぅ~~~。」
その声に愛結美、びっくりして、体中が震えて、
「うそっ!!!…もしかして…、課長~~~っ!!!」
そして、
「いやいやいやいや。…もしかして、目覚めた…???」
菜帆子、小埜瀬に両眉を上下に。
小埜瀬、仕方なく、
「はい。小埜瀬ですぅ~~。」
スマホから、
「う~~~っそっ!!!」
歩きを止めて、そのまま立ち尽くす愛結美。
「何々何々。」

好きになれない。 vol,228. 佐津香と小埜瀬、「免疫って。」
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庄司紗千 花笠音頭
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