そして愛結美、メンバーたちを見回して、
「ではみなさま。遂に。遂にこの日がやって参りました~~。」
その声にメンバーたち、それぞれが、
「イェ~~~イ。」
吉竹、にこやかに、
「かかかかか。乗ってるね~~。ん~~~???」
僅かに小埜瀬に顔を傾げて…。
小埜瀬、照れながらも、
「いやいやいや。…なんとも…。」
「照れなさんなって。」
愛結美、
「新課長の小埜瀬課長の歓迎会…。」
そして愛結美、両手を両太ももに手を当てて、
「進行役。不肖、わたくし、曾我野愛結美が務めさせて頂きます。」
「いいぞ~~。シニアマネージャ~~。」
煽るように龍二。
「かかかか。乗ってるね~~龍二~~。」
菜帆子。
「久しぶりだもんね~~。ここ、螺旋。」
佐津香、
「燈子ちゃんと千優ちゃんの歓迎会は、別のところだもんね。」
その声に佐津香の隣の燈子、
「あ、はい。イタリア料理のお店…???」
隣の千優を見ながら…。
千優も、
「うんうんうん。とっても美味しかった~~。ははは。」
佐津香も菜帆子もニコニコとしながら…。
吉竹のスピーチが始まっている。
静歌、口に両手を。そして小さな声で、
「5分でいいですよ~~。」
その声に、両隣でクスクスと。
いきなり、基美、
「うそ。5分じゃ長いでしょ。」
その声に周囲が爆笑。
その笑いに、吉竹も、苦笑いで…。
「うんうんうん。まぁ…。多分、聞いちゃ…いない。」
そして、
「そんな…訳で…。」
腰を下ろして、小埜瀬の右太ももに、左手で、ペン。
愛結美、
「では。新課長の小埜瀬課長、挨拶を。」
小埜瀬、いきなり恐縮して、
「あ、あ~~。はい。」
立ちながら、
「ま、参ったな~~。」
そして、
「あ、あの…。改めて、小埜瀬瑛士と言います。」
順平、
「知ってま~~す。」
そんな順平に小埜瀬、ニッコリと。
「ありがと、順平君。」
そして…。
「実は私…。はっきり申し上げて…。こういう歓迎会って、初めてなんです。極力…少人数って言うか…。まぁ。周囲が、殆ど、男性だったもんで…。そこに、女性がひとりか…、ふたり…。5、6人も集まれば、良い方で…。」
「仙台支社でも、そうだったんすか…???」
龍二。
小埜瀬、恐縮しながらも、
「ま、まぁ…、そんな感じ…???…でも、向こうでも、大抵は…、3、4人程度が、お決まりで…。まっ。プライベートもあるから…、強制的には…。」
場が静まり返ってきた。
小埜瀬、続ける。何度も頷きながら…。
「…でも…。見る限り…。雰囲気…、全然違う。…なんとも、フレッシュと言うか…。」
その声にメンバーそれぞれがクスクスと。
そして、それぞれが小埜瀬の声に何度も頷きながら…。
「なんか…。全く次元の違うとこにいるみたいな…。」
その声に隣の愛結美が、
「ぷっ。」
そして2度程頷く。
小埜瀬、
「あ。でも…、嬉しいです。…何て言うか……。こんな私にも、これだけの人が集まってくれるって、いうのは、凄い、力になります。」
「それはもぅ~~。団結力、ありますから~~、ウチラ。」
耀。そして周囲を見て、
「ねぇ~~。」
ニッコリと。
そんな耀の声に、蛭田恵梨(ひるたえり)、
「良く言った~~耀~~。はははは。」
蛭田恵梨。実は、小埜瀬がマーケティング事業部、初日の時には、
部署内にはおらず出張中であった。その他にも数名が外回りで出ている。
沼津圭衣子(ぬまつけいこ)、そして、久嶋和津美(くしまわづみ)、
それから、柳灘結羅(やぎなたゆら) そして、宇津美励(うつみれい)。
これらのメンバーが一同に介しての歓迎会。しかも、男性は4人。
佐津香、始終ニコニコ顔で。
恵梨の声に全メンバーが頷く。
菜帆子、
「確かに。」
小埜瀬の話が続く。
「私の前の課長が…、女性と、聞いています。しかも…、パワフルな…。」
その声にいきなりメンバーたち、またまた、
「イェ~~イ。」
それぞれが頷きながらも、
「愛衣さんの事。」
「うんうんうん。」
「そんな中で…。私みたいな…いきなり、50代も後半の…。」
いきなりメンバーの中から、
「課長って、何歳なんですか~~。」
その声に小埜瀬、
「はい…???…私…???」
メンバーたち、それぞれ、頷いて。
小埜瀬、目を丸く、
「あ、いや…。私…は~~。え…と~~。50…。」
思わず吉竹を見る。
吉竹、ニンマリと。
「ふん。」
隣で座っている愛結美も、小埜瀬を見てニコニコと。
小埜瀬、
「あ、はい。ははははは。」
するとメンバーたちも、それぞれが…、
「くくくくく。」
小さな笑いが…。
小埜瀬、
「ぼ…、僕は…。…いや。私は~~。その…。あの…。」
一旦、頭を掻きながら、
「参ったな~~。」
けれども、
「うん。はい。今年、56歳を迎えました。」
瞬間、佐津香、目をパチクリと。
するとメンバーたち、いきなり、
「え―――――――っ!!!」
の声。
順平、
「マジ…???」
愛結美は隣で、目を丸く。
吉竹、
「言っちまったか。」

好きになれない。 vol,079. 「遂にこの日がやって参りました~~。」
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