テーブルの上のスマホが鳴る。
「パパ~~。電話~~。麟ちゃんから~~。」
舞華(まいか)、スマホを手に取り、スマホを詠一に。
詠一(えいいち)、
「あいよ。」
そして、
「もしも~~し、おはよう~~。どうした~~???」
部長室で真宮、
「あ、兄貴。おはよ。あのさ。歓迎会…、また…、お願いしたいんだけど…。いいかな…???」
その声に詠一、
「おぅ。いいよ。いつだ~~???…先行予約、空けとく~~。いつものメンバーだろ。取っとくよ。」
「サンキュ~~。…と、言うか~~。いつ頃…大丈夫…???」
「ちょっと待ってな。ママ~~、麟から歓迎会~~。」
舞華、
「あ、ちょっと待ってね~~。菜摘(なつみ)ちゃん、20名様、いつ空いてる…???」
菜摘、
「あっ。ちょっとお待ち…。え…と…。」
真宮、スマホから聞こえる声に、
「あ、うん。うんうんうん。OK。」
スケジュール帳を見て、
「OKだ。うん。じゃ、頼むよ。」
詠一、
「了解~~。…って、歓迎会…。トラディショナル事業部、誰か新しいの…???」
「あぁ。亘夢から頼まれちゃって。」
その声に詠一、
「かかかかか。それだったらおま、断れねぇなぁ~~。亘夢ちゃん、可愛いから。ははははは。」
「そんな訳で、頼んます。」
「OK~~。了解。ご予約、誠にありがとうございます。」
通話を切る。
舞華、
「何…???…トラディショナル事業部、歓迎会…???」
ニコニコと詠一、
「そのようで。はは。」
そして…。夕方。
小埜瀬、池辺に、
「では…、私、今日は、この辺で。」
池辺、
「あ、はい。」
顔をコクリと、
「お疲れさまでした。…どぅですか、慣れました…???」
と、そこまで言って、思わずニヒルになり、
「…まっ。そんなはずはないですよね。昨日の今日。」
小埜瀬もにこやかに、
「はは。えぇ。まぁ…。…ですが、結構、把握できたように…。少しずつ…。」
池辺、
「そうですね。何かしら、小埜瀬さんの歓迎会の場所と日程も決まったようですから。」
「そ…ぅ、みたいですよね。休憩時間に部長と一緒になって。話してくれました。」
「えぇ。真宮の従兄のお店なの。」
「そのようで。楽しみにさせていただきます。」
池辺、笑顔で、
「えぇ。是非。」
「では。お先致します。」
そして小埜瀬、メンバーたちにも、
「お疲れ様です。お先に。」
頭を下げながら…。
それぞれが、
「お疲れ様でした~~。」
そして…。
廊下でバッタリの真宮、
「お疲れ様です。」
小埜瀬も、
「お疲れ様です。」
真宮、申し訳なさそうに、
「小埜瀬さん。申し訳ない。中々、相手出来なくって。スタッフコレクションの余韻がまだまだ。」
思わず小埜瀬、ニコニコと、
「いえいえいえ。とんでもないです。さすがにスタッフコレクション。これほどとは。…逆に私嬉しいですよ。こんなに電話が毎日。」
「お蔭さまで。…多分、こんな感じが1週間は続くかと。」
その声に小埜瀬、ニッコリとお辞儀をして、
「はい。では、失礼します。」
「お疲れ様。」
そして…。
「ただいま~~。」
優維香。リビングに。そして、キッチンに顔を出して、冷蔵庫から麦茶を…。
既に夕食の準備をしている佐津香、
「はい、お帰り~~。」
カウンターに左手を就き、そしてグラスの中の麦茶を、優維香。
「ふぅ~~~。」
佐津香、
「お疲れ。さすがに…、忙しいか。」
その声に優維香、
「ん~~~。もぅ~~。これが…1週間続くって。仕事が…。手に着かない。」
「かかかかか。た~~いへんだ。」
「でもさ~~。これが、前回も…、なんだよね~~。前回は、今よりもっと人数…少なかったのに、どぅやったら…。」
「まま。そりゃあねぇ~~。何とか…、なったんでしょうよ。…でも、今回は、前回とは比較、なんないでしょ、何たって、インターネットとテレビまで。」
「な~~んだよね~~。頭の中で、オペレーターお願いって、」
その声に佐津香、
「かかかかか。通販じゃないんだから~~。まっ、確かに。ジョエルも、ウチも、ホームページはあるけど~~。そっちは担当部署、決まってるからね~~。」
優維香も、
「確かに。」
そして優維香、
「あ、ねね。おかあさん。マーケティング事業部、例の新人さん。歓迎会って、やんないの…???」
佐津香、
「あん。今週の金曜日って…。話してるでしょ、あんたにも。」
優維香、眉間に皺を。
「あれ…???…だっけ…???」
「あんた。スタッフコレクションで、完璧に、忘れてんのよ~~。…とは言え、ウチも、なんだかんだでバタバタと。伸びてたからね~~。ようやく…。」
すると佐津香、
「…って言うか、優維香、あんたんとこは…???…って言うか…、そのリーダーになった人…。まだ、仕事、2日目なんでしょ。」
その声に優維香、
「そぅ。その通り。…なんだ、けど~~。もぅ~~。日程、決まっちゃった。」
「わお。早っ。」
「…ってか、ウチのはホラ、部長の従兄のお店あるから。」
「な~~るほどね~~。」

好きになれない。 vol,072. 「ご予約、誠にありがとうございます。」
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