「輪湖が、インフルと戦いながらに見ていた夢がある。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ その声に、葉子も秀美も、目をパチクリとさせて、口を窄ます。

輪湖だけ頭をコクリと、
「うん。夢…。」

葉子、
「輪湖が、インフルと戦いながらに見ていた夢がある。…しかも、いつも同じ夢…。」

匡子、
「へぇ~~~。」

海江田、
「ふんふんふん。どんな夢…???」

輪湖、
「いきなり目の前に蝶が出てくるの。」

匡子と海江田、
「蝶…???」

「何匹か分かんないけど…。でも、全然煩わしくなくって、奇麗。アゲハ…じゃ~~。ないよね~~。…で、その蝶を追い駆けて行くと~~。何故か…。お花畑の真ん中辺り…???…草原みたいになっていて…、芝生…。」

匡子、海江田、
「うんうんうん。」

「そこで、みんなでバーベキューしてんの。」

「へぇ~~。」
匡子、佐武郎を見て。

佐武郎、ニッコリと…。

海江田、
「いいねぇ~~。」

「…は~~。いいんだけど~~。」
いきなり輪湖、口を尖らす。

「…ん…???…だけど…???」
匡子と海江田。

葉子は口真一文字に…。
「…なんだけど~~。…そこに、私はいない。」

匡子と海江田、目をパチクリとさせて…、
「は…???」

佐武郎も、口を窄めて頭を傾げる。

輪湖、
「うん。サブちゃんも、匡子さんも、秀美ちゃんも、葉子も、コイチも、課長もいるのに…。」

匡子と海江田、
「えへぇ~~。何それ…???」

「…でぇ~~。私が、何とか、みんなの方に行こうとしても、何故か…、手を伸ばしても、蝶がヒラヒラと舞っていて、その先には行けない。…それこそ、いい加減にコイチが手を伸ばして私の手を…。…でも、その時、いきなり蝶が出す金粉に紛れて…。それで、夢は終わり。とにかく…、その夢ばっかり、見ちゃう。」

匡子と海江田、
「ふ~~ん。」
「なんとも…不思議だね~~。蝶…かぁ~~。」

その時、匡子、いきなり手を叩いて、
「パン。」

いきなり全員、
「わっ。びっくりした~~。」

海江田、
「脅かすなよ。」

匡子、
「もしかして~~。コイっちゃん、同じような夢、見てたりして…。はは。」

その声に全員、
「まさか~~~。」






翌日、匡子と佐武郎、葉子と輪湖に聞いた虎一郎のアパートに。
「あっ。ここ~~。」
そして周辺を見ながら、
「ふんふん。確かに、格安っちゃ~~。そんな…感じ…あるよね~~。」



チャイムを鳴らして名前を呼んで、2分くらい。

ドアがガチャリと…。
ジャージ姿でマスク。髪はボサボサの虎一郎。
「おはようございます。すんません。」

可能な限りの露出度なしの服装。そしてマスクをしての匡子と佐武郎。
「おっは~~。どぅ…???…って言うか、おっ邪魔しま~~す。」


そしてリビングに。

匡子、
「あぁ~~。コイッちゃん、寝てていいよ~~。私たち、準備するから。」

虎一郎、申し訳なさそうに、
「すんませ~~ん。」

匡子、
「氷枕と…。アイスノン、買ってきたから…。」
冷蔵庫を見て、
「ビンゴ~~。さすがに、アイスノンひとつだけ。OK~~。これで良し。」

佐武郎は作った料理をしっかりと冷蔵庫に。

匡子、
「作り置きも、OK。」

虎一郎、咳をしながら、
「すんません。店の事で、忙しいのに。」

その声に匡子、
「大丈夫、大丈夫、こういう時は、しっかりと甘える~~。」
そして虎一郎の熱を…。
「39度。まっ。こんな感じだね~~。」
そして匡子、氷枕を虎一郎の頭の下に。
「ヨウちゃんと輪湖も、明日辺りには、見舞いにくるって。はは、いい仲間だよ。あんたら…。…で…、どぅ…???…まっ。確かに、昨日の今日だけどさ。」

ベッドで天井を向いたままの虎一郎、
「もぅ~~。参っちゃいましたよ~~。何で俺がって…。そんな感じ。…仕事してて、休んだ事がない事だけが、取り得だったんすけど…。」

「いやいやいや。」
匡子、
「…と、言うより、それすら、凄いよね~~。ヨウちゃんも輪湖も、仕事休んだ事ないもんね~~。はは。」

「なんとも…。それだけが、悔やまれるんすよね~~。…それに…、インフルなったで、変な夢、見るし…。」

匡子、いきなり、
「夢…???」
佐武郎を見て…。

佐武郎も。口を窄めて…。

匡子、
「はは。どんな夢…???」

すると虎一郎、その夢の事を匡子に話し出す。
「…へっ…???…蝶…???」

「えぇ~~。…で、その蝶が…。」
「ふんふん。ふん。わお。」

佐武郎、おちょぼ口になって。

匡子、話しを聞きながらに、
「ありゃ。」

虎一郎マスクしたまま匡子を見て、
「匡子さん、どうしたんすか…???」

「なんともねぇ~~。」
匡子。そして、
「かかかか。コイッちゃん。そして、輪湖もそうだけど…。なんでか、あんたらふたり…、同じような夢、見てる。」

その声に虎一郎、
「はっ…???」

「昨日、輪湖がね、お店で、インフルの間中、変な夢見たって…。それも蝶…。」
「へっ…???」

「まっ。夢の内容が全て同じって訳でもないけ…ど~~。バーベキューからその後は…。似てるかも…。」

虎一郎、途端に、
「なんで…???」

「いやいやいや。私も、分かんないけどさ…。」






こんな私です。〜選葉子(すぐりようこ)〜   vol,195.   「輪湖が、インフルと戦いながらに見ていた夢がある。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


《PR》

庄司紗千「おふろ月夜」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

アメーバ