尚登、それぞれに、
「申し訳ありません。1週間も中…、開けてしまって…。前々から予約やらされてあり、しかも…、重なっていたイベントもあり、延期する事も出来ずに…。何とも、面目ない。」
海江田他、3人を見ながら…。
杏樹も、4人に丁寧に頭を下げて、
「申し訳…ありません。」
日比谷も4人に、そして笑顔で、
「私も、今、それを聞いて。」
その声に海江田、
「いえいえ。とんでもない。」
そして、
「それより…。」
その声に久留巳も阿刀田も顔を合わせて…。
「え、えぇ~~。」
そして阿刀田、
「…ここでは…、なんですから…。また…、前回同様に…。」
その声に、それぞれ、
「はい。分かりました。」
そして一同、前回同様に鶴来社長の部屋に。
久留巳、部屋のドアをノックして、
「失礼します。お連れしました。」
そして…。前回同様に鶴来、4人に丁寧にお辞儀をして…。
日比谷、鶴来と久留巳、そして阿刀田を見て、
「では、早速。光浦総務部長なんですけど…。」
その声に美琴も尚登も杏樹を見て。
尚登、
「杏樹さん。」
杏樹、途端に顔を曇らせて、それぞれを見ながら、
「私自身、別にやましい事はありませんけど…。…と。…それ一点張りで…。」
その声に日比谷、
「ふん。」
海江田、
「まっ。確かに。…本人にしてみれば…。」
葉子も、
「えぇ。」
都沢、
「そうですけど…。」
紫も、
「ですよね~~。」
その5人の顔を見て、杏樹も尚登も、そして美琴も…。眉を歪めて…。
杏樹と尚登、同時に、
「みなさんは…。」
尚登、杏樹を見て、
「あ、いえ。失礼。」
杏樹、
「あ、いえ…。でも…。みなさんは…、何を…。」
日比谷、
「久留巳専務、前回同様に、光浦総務部長、別室の会議室の方に…と、言うのは…可能でしょうか。出来れば、前回同様に、お話しできれば…。」
その話に杏樹も尚登も、顔を見合わせて、
「えっ、えぇ~~。」
杏樹、
「構いません…けど…。少し準備を…。」
日比谷、お辞儀をして、
「ありがとうございます。」
…やがて…。
準備が整い、光浦花純総務部長も会議室に…。
そこで待っていたのが専務の久留巳杏樹ともうひとり。
以前に、一度だけの面識である。けれども光浦はその女性の名前までは知らない。
光浦、部屋に入るなり、ふたりに、
「お疲れ様です。そして…、お世話様です。」
杏樹も、入ってきた光浦に、
「お疲れ様です。」
そしてタブレットのある席の椅子に座るように促して…。そして杏樹、右手を日比谷の方に、
「こちら、百貨店扶桑のシステム企画部長の日比谷さん。…以前に、一度、面識はあるかと…。」
その声に光浦、顔を傾げながらも、
「確か…。1週間前に…。一度…???」
その声に日比谷、ニッコリと、
「お気に留めて頂き、ありがとうございます。」
「いえ…。」
「それで…、なんですけど~~。」
日比谷、テーブルに両手を絡ませて置いて。
社長室では海江田、
「さて。始まりますか。」
都沢も紫も葉子も、
「ですね。」
美琴、自身の机の上で画面を凝視して…。
阿刀田、4人に、
「あのぉ…。また…、何か…???…日比谷部長…。」
海江田、
「まずは…、ご覧になっていてください。」
その声に尚登、
「あ、あ~~。はい。」
会議室で日比谷、特に資料も何も見ないで…。
「単刀直入にお聞きします。光浦花純総務部長。」
光浦、
「あ、はい。」
「あなたは…、列記とした、日本人。」
「そぅ…ですけど…。」
「あなたには、ひとりの姉がいらっしゃる。」
その声に光浦、
「え、えぇ~~。姉が、ひとり…。はい、おりますけど…。」
日比谷、光浦の顔を見ながら、
「1歳年上のお姉さん。40歳。」
「あ、はい。…それが…何か…???」
「名前を、上沼美和子。」
「はい。そうです。」
そして光浦、
「…それが…、何か…???…私の履歴書にも、それは、しっかりと…、明記…してますけど…。」
日比谷、
「確かに。」
そして日比谷、久留巳を見て…。
久留巳も日比谷を見てコクリと、
「えぇ。そうです…、けど…。」
日比谷、久留巳を見て笑顔で、
「えぇ。」
そして今度は光浦を見て、
「ですけど…。その…、上沼恵美子さん。あなたのお姉さんですけど…。実は、そのお姉さん。日本名は上沼美和子さんですけど…、旧姓は、張燕(チョウエン)。中国人。」
その声に久留巳、そしてタブレットを見ていた尚登と美琴、いきなり、
「!!!えぇ――――――っ!!!」
海江田と都沢、
「来た~~~。」
日比谷、ニッコリと、
「そぅ。あなた、光浦花純総務部長、お姉さんの上沼美和子さん。今現在は日本名ですけど…。出生地は中国の北京。」
驚きで声が出ない杏樹。目を真ん丸に。
尚登も、
「うっそ。えぇ~~~~!!!」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~ vol,143. 尚登、それぞれに、「申し訳ありません。」
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