杏美も雅美も理沙のベッドに腕組みしたように、ベッタリと…。
杏美、
「でもさ…。理沙…。…いつまでも…、このまんまじゃ…。」
そんな杏美の顔を雅美も、
「うん。」
その声に理沙、口を尖らせて…。
「な~~んだよね~~。…入院して…、3…週間…かぁ~~。」
すると、
「ヨシ。いっそのこと、車椅子…、乗っちゃおうっか。」
いきなり布団をバンッと、捲って…。
瞬間、杏美も雅美も、いきなり慌てて、
「いやいやいやいやいや。それはない、それはない。おぃおぃおぃ。」
口を一文字にして理沙、
「な~~んてね…。」
けれども…。杏美も雅美も、ベッド上で露わになった理沙の下半身。
杏美は理沙の大腿を…。そして雅美は理沙の膝から下を…。
そしてふたり共に理沙の顔を…。
理沙、静かに顔を左右に振り、
「感触…、全然ない。」
その瞬間、ふたり共に、瞼が熱くなり、顔を伏せて、
「理沙~~。」
「あ~~~~。」
理沙、
「アズ…。雅美~~。」
そして理沙、杏美の頭を撫でる。
「そっか~~。瑞樹に身障者の本…。かぁ~~。」
職員室で一樹。
報せた杏美と雅美。
「今のまんまじゃ…。…でも、理沙、いきなり、んじゃ、車椅子、乗っちゃおうかって…、布団をバン。おぃおぃおぃおぃって~~。」
杏美。
一樹、瞬間、
「かっかかかか。あいつめ。かかかか。あいつ。確かに、瑞樹のやりそうな…。…けど…。ふ~~ん。」
一樹、腕組みをして、
「同じ階に、鴻上の…バスケの…かぁ~~。へぇ~~。いるんだなぁ~~。」
今度は左手で首の後ろを撫でる一樹。そして、ふたりに、
「うん。分かった。とにかくありがと。うん。先生もまた、見舞い…行くわ。」
杏美、雅美、
「はい。」
「じゃ、先生、私たち。」
「うん。ありがと。」
その3日後の夕方だった。
理沙の病室には和奏、蒼介、そして栞奈と…家族が揃っていた。
そんな折、病室のドアをノックする音。
和奏、
「あっ、はい。」
ドアが開いて…。
和奏、
「あら~~。」
車椅子の麗亜、
「こんにちは~~。」
そして将輝、それに、流美。
蒼介、そして栞奈、
「…???」
和奏、栞奈と蒼介に、
「510の菅田さん。」
その声に蒼介、栞奈、
「あっ、あ~~~。」
蒼介、
「その節は…、どうも…。ありがとうございました。」
3人に頭をペコリと…。
流美、将輝に、
「ほらね。」
流美、3人に、
「510の…菅田と申します。こっちが、姪の麗亜。そして、こっちが、甥の将輝。」
蒼介、
「こんにちは。理沙の父親の、瑞樹蒼介です。そして…。」
栞奈、ニッコリと、そしてお辞儀をして、
「栞奈です。」
流美、丁寧にお辞儀をして…。
麗亜、車椅子の上で、丁寧にお辞儀をして、
「こんにちは~~。」
瞬間、栞奈、流美と言う女性を見て頭の中で、
「…凄っ、モデルみたい。」
和奏、3人に手招きして、
「どうぞ、どうぞ。」
流美、
「すみません。」
そして自分の前に将輝を…。
「この子が…、瑞樹さんに…、謝りたいって…。」
和奏、頭を傾げて、
「謝り…たい…???」
「このまえ…、瑞樹さんにいきなり本を…。」
その声に和奏も栞奈も、
「あ~~~。」
蒼介、
「ん~~。」
和奏、流美に首を振って、
「いえいえ、流美さん。」
そして和奏、3人に、
「こちら、菅田流美さん。」
栞奈も蒼介も流美にお辞儀をして。
和奏、
「謝るなんて、とんでもない、こちらこそ、折角頂いた本を投げつけたりして…。」
蒼介も、苦笑いをしながら、
「全く以って、申し訳ない。」
頭を撫でて…。
栞奈、
「…ったくこの子は~~。折~~っ角~~。」
流美、
「この子、ひとりじゃ…、いつになったら、謝れるか…。」
和奏、
「いえいえ。…そんな風には…、仰らないでください。そして、お考えにならずに~~。」
そして、
「これから…、この子が…どんな風な考えを持つのか…。どういう…行動をとるのか…。見守っていかなきゃ…。…いつまでも…、このまんまの…。」
栞奈、
「なんてったって…、負けず嫌いだからね~~。…誰に似たんだか~~。」
その声にいきなり、
「ぷっ。」
和奏。

信じて…良かった。 vol.024. 「…いつまでも…、このまんまじゃ…。」
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