茉祐子、
「よし、私も…。手つだ…。あっ、その前に…、着替えてくるね。」
薫子、にっこりと、
「うん。お願い。」
そして数分後、全員で…、
「かんぱ~~い。」
姫乃、
「そうだったんだ~~。薫子先生って…、芥川さん…、だったんだ~~。」
薫子、そんな姫乃に、
「ふん。」
一颯、
「あっ、そっか~~。姫乃君は…知らなかったな~~。…まっ、多少…、複雑って~~のも…あるかも…。…けど…、実に、仲がいいファミリーだよ、成宮家は…。実際、血は繋がっては…いないんだけど…。愛情いっぱいに包まれている。」
薫子と茉祐子を見て、
「なっ。」
美珊も、
「うんうん。」
「しかも…、こんなワイルドな男性もファミリーなんだから、凄ぇよ。」
恭弥の左肩を撫でて、そしてトントンと…。
恭弥、照れに照れまくって、
「かかかか。一颯さん、勘弁してくださいよ~~。」
薫子、
「やだ、この子、照れてるよ~~、かかかか。」
茉祐子の左肩に右肩を添えるように。
茉祐子、
「…でも、本当の事なんだから、しょうがないよね~~。恭弥さん。」
そして、
「六条さん、私の大切な兄なんですから…、どぞ、よろしく~~。」
そんな茉祐子に一颯、両手を両膝に、
「へへ~~。畏まりました~~。」
一同、その姿勢に爆笑。
そして姫乃、
「いいなぁ~~。素敵な家族~~。」
薫子、
「う~~ん…???」
一颯、
「あっ。そっか~~。姫乃君は、青森の津軽なんだけど…。家族は…おばぁちゃん…だけだもんな~~。」
薫子と茉祐子、
「えっ…???そうなんですか~~???」
姫乃、苦笑いをしながら、
「えぇ~~。まぁ…。」
「…でも、そのおばぁちゃんも、まだまだ60代。」
一颯。
薫子、
「知らなかった~~。姫乃ちゃん、おばあちゃん…何歳なの…???」
姫乃、少し考えて、
「60…、ん~~、5…???」
瞬間、茉祐子、
「若っ!!!」
美珊も、
「うんうんうん。若い若い。」
恭弥、
「…て~~事は…、姫乃さんのおばあさんも…おかあさんも…。…あっ、失礼…。どっちも…若いって…。」
薫子、頷いて、
「うん。」
一颯、
「まだ…、スーパーの…店員…???」
姫乃、
「あ~~。はい。」
そして…、数秒、沈黙のその場。
瞬間、姫乃、
「あ~~~。ごめんなさい。」
両手を振り、
「そんな…静かにならないでくださいよ~~。私…。」
恭弥、
「ぷっ。かかかか、その通りだ。」
薫子、一颯、
「ん~~???」
恭弥、
「あっ。ごめん。…いやね…。世界…旅していると、いますよ~~。しっかりと…出くわします。天涯孤独って…人とね~~。子供から…お年寄りまで…。まっ、当然だけど、貧富の差なんて…限りない。」
全員、恭弥を見つめて…。
「…けど…、しっかりと生きている。…だから…、そんな人たちと話ししていると、結構、元気…もらってるんですよ。」
そして、
「理由…、分かります…???」
また恭弥を見つめる一同。
恭弥、にっこりとして、
「いい目…、してるんすよ~~。」
そして姫乃を見て、
「ねっ、白鳥さん。」
にっこりと。
一颯もにっこりと。
「…と、言うことだ、姫乃君。いい目、してるそうだ。かかかか。だから、いい仕事ができる。…だろ…???」
瞬間、薫子、いきなり姫乃の背中をバン。
「そ~~の通り~~。イェ~~イ、姫乃~~。」
姫乃、少し目を潤ませて、
「あ…、ありがとうございます。」
美珊、
「ふふ。じゃ、また、乾杯しちゃおぅっか…。」
恭弥、
「いいっすね~~。」
そして…。
成宮家の玄関で姫乃、
「ごちそうさまでした~~。凄い、美味しかった~~。薫子先生、ありがとうございます。…そして、恭弥さん、ありがとうございます。」
恭弥、
「うん。また…いつか…。」
「はい。」
一颯と美珊、
「ごちそうさま~~。」
薫子、
「どういたしまして~~。」
一颯、恭弥に、
「じゃ…。また…。こっちに来た時に。」
恭弥、
「ありがとうございます。」
そしてふたり、がっちりと握手。
美珊、麗奈を恭弥に、
「麗奈~~。恭弥さんにバイバ~~イ。」
恭弥、しっかりと眠っている麗奈に、
「うんうんうん、バイバ~~イ。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.39. 恭弥、にっこりとして、「いい目…、してるんすよ~~。」
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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。