その奈都美の声にメンバー、
「!!!!」
内海、
「どした~~???」
奈都美、唖然として。ガックリと。スマホを持った左手と、そして右手をダラリと。
スマホから小さく、
「おぃ。どした~~???」
スマホを左耳に奈都美、
「もぅ~~~。何やってんのよ。バカッ!!!!」
その、「バカッ!!!」の声に通話の相手の翔。
「痛って~~~。」
そして通話が切れる。
瀧澤、
「どうしたの~~???」
内海、
「七瀬……。」
奈都美、
「もぅ…やだ~~。」
泣きたくなるような顔。
スタッフ、奈都美の顔を見て、
「???」
奈都美、下唇をビロ~~ンと。
「企画書…、翔が持ってる~~~。」
スタッフ一同、
「え~~~~???」
その時、伸永、
「わっ!!!!」
「お~~。びっくりした~~。」
傍にいた康、葉月、靖子、勇喜雄。
「尾田ちゃん、どした~~???」
勇喜雄。
伸永、
「思い出した!!!…あ~~。あの時だ~~。」
「へっ…???」
葉月。
「翔さん、大阪に行く前に資料数冊、渡したんです。…多分、その中に、企画書も交じって…。」
葉月、
「わっちゃ~~~。」
再び奈都美のスマホに着メロ。奈都美、
「はいはい。もしも~~し。私~~。」
スマホの向こう、
「…なんで、俺のバッグの中に、デランナの企画書…入ってんの…???」
その声に奈都美、歯を食いしばったような口調で、
「私が…知る訳、ないでしょ!!!そのせいで…、こっちはもぅ~~。朝から、てんやわんや。」
翔、
「いやいやいや。確か、ナツたち、デランナ、今日だったよな~~って…。企画書なくって大丈夫なのかって。」
その翔に奈都美、思いっきり、
「大丈夫な訳ないでしょっ!!!」
「だよな~~。」
奈都美、
「しかも、今頃、バッグの中にあるって、気が付く~???」
「いやいや。だ~~って、俺だって、まさか…。一応、万が一のために必要な書類…。これは…今回、、必要ないかって…、思ったら、中にデランナの企画書が混じってるから。うそ~~って…。」
奈都美、ため息を突いて、
「はぁ…。」
翔、
「それにさ。なんで俺のパソコンにも、その企画書のショートカット、入ってんのさ…???」
奈都美、
「へっ…???うそっ、ショートカットまで。それって…企画書の…。」
「うん。そうだけど…。」
奈都美いきなり、
「翔、すぐそれ、こっち送って。時間ない。こっちでそれ、仕上げちゃうから。」
奈都美、内海を見て。
内海、頷いて、
「てぇ~~事は、悪い、ミィーティング後回しだ。まずはそれ…片づけちゃえ。」
勇喜雄、
「おっしゃ。デランナ…。何とも、ナーバスだからね~~。」
慌ただしく作業を始めるスタッフたち。
伸永、
「あっ。…と、なると…。僕も…。」
その伸永に瀧澤、
「あ~~。伸永~~。あなたは…そのまま続けて。後…少しでしょ。」
その声に伸永、
「えぇ…。あと…数ページで…。」
「そっちも…そのまま、完成させて…。」
奈都美、
「部長…。」
内海、
「おしおし。蔵之介~~。」
康、
「はい。じゃ、みんな。」
そして1時間後。
伸永、
「ふ~~、出来た~~。」
奈都美、
「こっちも…OKよ。…ったく~~。まさか…翔が持ってるなんて。」
瀧澤、
「ナッちゃん、伸永、見せてくれる…???」
奈都美、
「あっ、はい。」
翔から送られてきた企画書と、伸永が頭の中に入っていた記憶を辿ったものを…瀧澤、
「ふ~~ん。な~~るほどね~~。」
そして、
「庸ちゃん、内海課長、これ…目、通して…。」
内海、
「はいはい。」
そして、数秒後、ページを繰りながらも、
「うん…???…これ…は…???…お馨さん。部長…。」
瀧澤、そんな内海にニッコリと、
「ふん。伸永、私なら、そっちを採用する。」
伸永が作った企画書を指差して。
奈都美、
「へっ…???」
伸永も、
「えっ…???あれ…???」
奈都美、
「なんで…???」
内海、
「良~~く見てみろ~~。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。