「あ~~っと、これ…、割れ物な。気を付けて、頼むぞ、礼人。」
薫郎。
トラックの中で礼人、
「ほいほい。永亮、割れ物だって。」
永亮、
「あいよ。」
「あ~~。何やってる、そんな重いの、お前たちじゃ無理だ。」
惇哉。
橙と飛香、舌をペロリと。
「ユッキ、次、これ行くぞ~~。飛香、ほら、お前、こっちに回って。」
薫郎、
「あ~~。はいはい。何、ふたりで、これを…???無理でしょう~~かかかか。」
トラックをレンタルしての引っ越しである。
部屋の中で翠、
「ユウマ~~。あんまり無理しないでよ~~。」
巽、
「はいはい。まっ、無理したら、しっかりと…叱られますから。かかかか。」
千慧、
「うんうん。みどが怒ったら、恐いよ~~。」
陶器を新聞紙に包みながら…。
「ゆず~~。これ…こっちのと…???」
尋音。
橙、部屋の入口から靴を脱ぎかけて…。
「あ~~。はい。そうです~~。」
「かかかか。料理しないから…、台所の掃除、楽だわ~~。」
万美。
「あ~~~。万さん、それ禁句~~。」
絃。
万美、
「へっ…???」
橙を見て、
「あ…。あ~~。」
橙、そんな万美に、
「かかかか。…でも、これからは…。言わせませんよ~~。」
万美、尋音、
「お~~、お~~。言うように、なった~~。」
そして大凡1時間後、千慧、
「おし。OKね~~。」
両脚にしっかりとフィットしたレギンスに細いストライプのシャツを着て。
そんな千慧を見て、
「さっすがマネージャ~~。カッコいいって言うか、色っぽいというか…。」
部屋の前の通路で…礼人。
「なっ、永亮。」
そんな礼人の頭をペ~ンと叩きながら、
「かっかっか。あんたも素敵な彼女、早く見つける~~。かかかか。」
万美。
「ほぃ、これ…みんなに配って。」
万美の後ろから飛香も、飲料水の入ったレジ袋を持って。
「ブランドマネージャーからの、奢りで~~す。」
永亮、困ったような顔をして、
「礼人、おま…、どこ見てんだよ。」
礼人、
「お~~い。みど~~。ジュース~~。」
永亮、
「…って、聞いてねぇし…。」
そんな永亮の前で、千慧、腰を下ろして、スニーカーの踵に指を入れて、
「うぃっしょ。」
永亮がレジ袋からコーラに指を掛けて袋から抜き取ろうとした瞬間、
いきなり目に飛び込んできた千慧の…。
「私は~~。」
そして、立ち上がろうとした千慧の丸首のTシャツ、胸元のその奥に見えた谷間とプラ。
いきなり永亮、
「わっ!!!」
千慧、
「どうしたの…???」
キョトンと永亮を見て…。
「私は。キリンレモン…っと。ニッ。」
永亮、
「あ~~。は…。はははは。」
頭の中で…、
「…見てはいけないものを…???」
少しばかり…顔を赤くして…。
「…っと…、コバは…???」
下を見ながら千慧。
その時、トラックの後方に、
「あっ、来た来た。」
永亮、
「へぇ~~。あれがブランドリーダーの車…。」
「うん。今日は旦那の車。ヴェルファイア。コバ、借りたんだよ。自分のは…プリウスだからね~~。」
「かっこいいっすね~~。」
「まね~~。車もそうだけど、運転する人も凄い。コバの旦那は元々A級ライセンス持ってるから…。…そのせいか、コバの運転センスも、プロ並み。凄いよ~~、あやつのドライブテクニック。かかかか。」
その声に永亮、
「凄っ!!!」
「えっ、うそうそ。ブランドリーダー、運転…上手なんですか~~???」
飛香。
千慧、
「ん~~。機会があったら、隣に乗ってみな。」
下から声、呉羽、
「みんな~~。準備いい~~。行くよ~~。」
トラックの傍で惇哉、
「コバ、悪いな、車の手配に、運転手。」
「な~~に言ってんの~~。かかかか、叔父に電話したら、好きに使っていいぞ~~だもん。」
「さすが、カーレンタル所長。かかか。」
巽の部屋、そして橙の部屋、どちらも綺麗に。
惇哉、
「ママ、じゃ、お願い。」
菫、
「OK~~。さぁ~~、みんな~。乗って~~。」
尋音、
「私、コバちゃんの~~。」
何人かが呉羽の車に…。
呉羽、
「はぁ~~あ…???」
千慧、
「かかかか。まっ、しゃあ~ないか~~。A級ライセンスの旦那をお持ちの奥様…ですから…。」
菫の運転、呉羽の運転。そしてトラックは惇哉の運転でアパートを出発。
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