「しっかし…ユッキ、体…大丈夫なの~~???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「しっかし…ユッキ、体…大丈夫なの~~???」
ベッドの上で雑誌を見ながら翠。

ようやくシャワーを浴びて、冷蔵庫から缶ビール。そして一口グイッと。
「だ~いじょうぶ、だ~いじょうぶ。…けど、しっかし…、あの4人がいるとは驚いたね~~。」
髪をバスタオルで拭きながら、
「ふぇ~~。スッキリした~~。」

「璋子も、咲茉も、ユッキの料理している姿、見たかったんだって。」
「へぇ~~え。」

「それに、ゆずも、ユッキの料理している姿、見たかったて…。」

「ふ~~~ん。」
そして、また一口ビールを。
「それにしてもさ。いきなり目に飛び込んできた遊馬君。びっくりしたね~~。」

翠、
「うんうんうん。私も。いきなり入ってきたから…。まさか…、退院して、その日に来るとは…。」

「まっ。退院しての、お礼を込めて…、かも…知れないけど~~。」
「ふん。雅樂じぃも、そう言ってた。」

「ありがたいよ。」

そんな薫郎の声に翠、
「へっ…???」

「いや…。これは…、ほら、体、悪くして、病院で入院してて…。」
「うん。」

「毎日、病室に来てくれる。そんな人の事思ったら、感謝しかないよ。」

翠、
「ユッキ…。」

「みどだって、遊馬君、かなり感謝してんじゃないのぉ~~。…それ言ったら俺だって…。」

その声に翠、
「ゆず…???」

「ん~~。ゆずもそうだけど、フレバーの阿川さん。とにかく感謝しかない。毎日、ホテルから会社、そして帰りは病室、そしてホテル。2週間ずっと。まっ、阿川さんの場合は…、ゆずに足がないから…。」

翠、ベッドの上で、両足を交互にバタバタと。

「みどだって、そうじゃん。」
胡坐の左脛に左手をやって、右手で缶ビールを、そしてまた一口。
「遊馬君、一緒にいてて、いきなり倒れて脳梗塞。それからというもの、毎日、仕事終わったら、遊馬君にお見舞い。俺が仙台で入院してたとき、そうだったんだろ。」

そんな話に翠、
「う…、うん。」

「それが…普通なのかも…しんない。…仮に俺だって、好きな人がそんな風になったら、いてもたってもいられないから。」
「えっ…???」

「みどにも、ゆずにも…、感謝してる。うん。」
そして、にっこりと笑う薫郎。

翠、照れくさそうに、
「ユッキ…。」

「…でも、ゆず…。あいつ…大丈夫かな~~???」

そんな薫郎に翠、
「えっ…???」

「あいつ、遊馬君の事…好きなんだろ…。」
「う…うん。」

「…でも、遊馬君のおかあさんには…なんだか…嫌われているような…。」

翠、
「へっ…???ユッキ、なんでそんな事…???」

薫郎、
「へっ…???あっ。いや…、こういう仕事してると、どこからともなく、だれからともなく、聞こえてくるんだよ。」

翠、小さな声で、
「えっ…???はっ…???…どっこらそんな話…???洩れた…???」
しかめっ面の翠。目をキョロキョロと。薫郎の顔を見て、
「えっ…???はい…???」

薫郎、
「かかかか。な~~に般若のような顔、してんだよ~~。」

いきなり翠、ベッドからバッと降りて、薫郎の前にデンと。
薫郎の顔に顔を近づけて、
「ねっ、どっから洩れたそんな話。」

そんな翠に薫郎、
「ば~~か。そんなの言える訳ないだろ、会社の連中じゃないんだから~~。相手の名誉もある。」

翠、
「会社の人…じゃ…ない。」

薫郎、
「はい。神に誓って。」

翠、ぐしゅんとして、
「んじゃ、分かる訳…ないじゃんよ~~。」
下唇をビロ~~ンと。
 

 





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