美祢、
「きゃっはははは~~。ユッキ、来た~~。」
その声に橙と巽、橙は薫郎に手を振って。
巽は頭をコクリと。
そして美祢たちの席に薫郎、
「もしかして…、奈都、美祢さん、また、インスタ。」
その薫郎の声に奈都、自分のスマホの画面を見せて、
「かかかか。ジャ~~ン。」
「ニッシシシシ。私も便乗しちゃった~~。」
美祢。
薫郎、
「うっそ。美祢さんまで…。」
上着を右肩に、そして鞄を左脇に抱えて薫郎、厨房に振り返って、
「雅樂じぃ…。もしかしたら…。また…。」
苦笑いをして…。
そんな薫郎の顔に雅樂、
「けけけけ。いいじゃねぇか。姉ちゃんたち、喜んでくれてるんだからよぉ。」
「けど…。」
「かかかか。大丈夫でぇ。もう…慣れちまったよぉ。」
そんな雅樂に薫郎、
「…けど、俺…。まだ…そっち…???」
その声に璋子、
「ユッキの料理作ってるとこ、見た~~い。」
その声に他の3人も、
「うんうんうん。」
翠、そんな4人を見て、
「璋子~~~。」
腕組みをして、口を尖らせる。
いきなり雅樂、
「けけけけ。ユッキ、お前の好きにしろ。やりたくって、うずうずしてんじゃ。」
その声に薫郎、にっこりと。
その笑顔を見て翠、
「ユッキ!!!」
万美、尋音、
「出た。みどのかかあ天下顔。かかかか。」
その時、巽、
「あ、あの~~。でしゃぱるようで…、申し訳、ありませんけど…。僕も…手伝わせて…。もらって…。」
その声に隣の橙、
「!!!」
と、同時に雅樂、
「冗談言っちゃあいけねぇよ、兄ちゃん。」
翠も薫郎も、そんな巽に、
「えっ!!!!」
美祢、奈都、
「え…???えぇぇぇぇ…???巽君、今、何て言ったの…???」
璋子、
「ちょっと…、聞こえなかった。」
雅樂、笑顔で、
「馬鹿言っちゃあ、いけねぇよ。兄ちゃんは…しっかりと…そこに座って、ゆっくりして行きな。かかかか。」
薫郎、
「おし。」
すぐさま棚の中に上着と鞄を入れて。自分用の前掛けをして。バンダナをして。
翠、
「もぅ~~。知らないからね~~。」
薫郎、そんな翠の左肩をトントンと。
「大丈夫だって。はは。」
「わは。ユッキ、かっこいい~~。」
そんな男性の姿を見て巽、笑顔で…。
「杉浦君も、料理…上手なんだ。仙台のフレバーの社長も、褒めてた。」
橙。
「ソースの味、分かってるって…。」
そんな橙の声を聞いて巽、
「えっ…???」
そして数秒後、
「ふ~~ん。そうなんだぁ…。」
伝票を見て、厨房で動く薫郎。
絃、巽に、
「はい。次のメニュー。」
巽、
「あ。ありがとうございます。う~~ん。旨そう~~。」
絃、
「ゆずちゃんにも、同じの…。」
橙、
「ありがとうございます。」
客が出て、また新しい客が…。
「おっと、今日は凄ぇ、綺麗処、揃ってるぅ~~。」
その声に雅樂、
「らっしゃ~~い。絃~~。」
絃、
「は~~い。いらっしゃいませ~~。」
絃に客、
「絃ちゃん、今日、どうしたの…。いつものメンバーに、また…???」
絃、
「ふふ。ありがとうございます。いつもどうも、ハセさん。」
「おぅ。」
そして、厨房を見て、
「おぃおぃ、ユッキ、おま、大丈夫なのか~~???」
薫郎、その声に、
「あっ。ハセさん、どうも~~。」
右手を高く揚げて、
「OKで~~す。」
「かかかか。心配したぞ~~。」
薫郎、にっこりと、その客にお辞儀して、
「あざ~~す。」
翠にも、
「みど~~。お疲れ~~。」
翠、
「はい。水水水。」
そして、
「ハセさん。いつもどうも~~。」
「何、会社の人たちかぃ。」
翠、笑顔で、
「はい。」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。