翠、
「あっ。ほら。ユウマ…、お母さん。」
巽、
「あ~~。着替え取りに、ウチに…。」
「ふん。そう。」
尋音、
「ユウマのお母さん、綺麗な人だよね~~。」
ニッコリと。
巽、
「えっ…???え~~~。いや~~。そんな事は…。かかかか。」
「ううん…。綺麗。歳…何歳…???」
「へっ…???確…か…。45歳…???」
「わっ。やっぱり若い。私のお母さん、もうとっくに50…後半だから~~。」
万美、
「へっ…???そうだっけ…尋のお母さん。」
「そうだよ~~。30過ぎに結婚して、かあさん、35過ぎで私…生まれたから~~。」
いきなり翠のスマホにLINEの電子音。
翠、
「ふん…???おっ。来た来た。ゆず。」
万美、尋音、
「おっ!!!!」
巽、
「へっ…???」
万美、尋音、
「ゆず、今…仙台…。」
「…仙台…???」
翠、メールを読んで、
「チーフ、心配掛けてごめんなさい。今、杉浦くん、病院で安静にしてます。」
巽、
「杉浦君、病院で安静…???」
万美、小さな声で、
「うん。」
「会社の指示で、私、フレバーで、阿川渚沙企画開発課長の下で仕事、手伝ってます。杉浦君、転院まで、こちらで仕事、お手伝いしてま~~す。フレバーの人たち、物凄い優しい~~。また、メールしま~~す。かぁ~~。」
巽、
「杉浦君、病院…???安静…???」
尋音、
「うん。ほら、ジェシカの営業の…。」
「あ~~。」
翠、
「この前、絃とここにお見舞い来たでしょ。」
万美、
「なんだ~~。ユッキもユウマ君のお見舞い…???」
「ふん。絃が行きたいって…。そしたらユッキも…、んじゃ俺も行くって。」
尋音、
「ふ~~ん。」
「まっ、ユウマがここに搬送された日に、私、この病院から出たときに、迎えに来てたんだ。」
万美、
「ふ~~ん。」
巽、
「杉浦君って…みどと一緒に住んでいるって言う…。」
その瞬間、翠も万美も尋音も、
「!!!!」
「うそっ!!!なんで知ってるのっ!!!!」
その驚きの女性3人に巽、
「あ、いやいやいや。」
両手の平を体の前でひらひらさせながら、
「前に、ゆずから聞いて、知ってたんだ。…ゆずが入社して、間もなく…だった…かな…。ほら、みんながルッポラにくる、もっと前。」
万美、尋音、
「…そう…、だったんだぁ…。」
翠、鼓動が高鳴る。
「ユウマ…。」
数秒、沈黙状態。
口火を切ったのが巽、
「えっ…???あっ。なに…???」
そして、キリっとして巽、
「ねぇ…、杉浦君…どうしたの…???」
その声に万美、
「あっ。あ~~。」
尋音、
「実は…、昨日…仙台にあるフレバーってメーカーに、ゆずと、その…杉浦君、新しい取引先で、ふたり…担当になったのね。」
巽、
「うん。」
「そこに…挨拶に…。その途中…、新幹線の中で…。」
万美。
「新幹線の中で…???」
翠、
「うん。杉浦が、体調を崩して…、仙台着いてからすぐに救急車で病院に…。病名は…腹膜炎…。入院と…言う事に…。」
「え~~~~。」
「入院は…一週間から二週間、掛かるんだって…。」
尋音。
「今、仕事…忙しい時期なんだ。だから、ユッキがいないと…。あっ、ユッキって、杉浦くんのニックネーム。…だから、何とか仙台から東京に転院させるって…。」
万美。
「それまで、ゆず、杉浦の付き添いって事で、それまでフレバーで仕事…手伝うんだって…。」
巽、
「そうだったんだ~~。」
その時、また橙からメール。
翠、
「へぇ~~。綺麗な人~~。」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。