「あ…、いえ…。何でも…。」
ちょっと考えるような素振りで明彦。
「どしたの…明彦君…???」
「ちょっと…、聞いて良いですか、里奈さん。」
と、明彦の代わりに口にする浩二。
「うん、どうぞ。何、浩二君。」
「…あのですね…。隼人さんと、里奈さんの場合…、お薦めの和風割烹って…、ありますか…???」
そんな浩二の言葉に里奈…。
「和風割烹か~~。う~ん。隼人なら詳しいんだけど…。ピンキリな部分もあるんだよね~。でも…。…あっ、そうだ。…いや…、あそこは…ん~~。」
「えっ…、どこですか…???」
「ものすっごく、雰囲気の良いお店。でも…絶対にランキングには出て来ないお店。しかも、リーズナブルから、高級料理まで…。そして板さんもカッコいい。隼人もお薦めのお店。でも…、分かりづらいお店。」
「はっ…、そんなお店…???」
いきなり明彦。
「私も何度か隼人と行った事あるけど、絶品。」
「どこにあるんですか、そのお店…???」
「神楽坂よ。」
「か…ぐら…ざか…。」
今度は浩二。
「そっ、神楽坂の…せいざんって、お店。平仮名よ。」
「…せ…い…ざん…。…この資料に…。」
「もちろん…あるわよ。ほら…ここ…。」
資料を見ながら明彦。
「あ~、あった~。これだ、これだ。」
「その…せいざんが…何か…???」
「あっ…、いえいえ…、何でも…、うん。」
「もしかして…、そのお店…、興味あったら、今度…、連れてくわよ。隼人と一緒に…。」
「えっ、うそ…、ホントに…???」
「うん、だって、そこの板さん、隼人と知り合いだから…。それに…あんまり…、団体さんでは…、入りにくいお店でもあるから…。でも…味は保証付き。」
浩二に耳打ちするかのように明彦、
「もしかしたら…あいつらの言う店って…。」
ホールで働く恭子と玲子。そんな彼女を見ながら智香子。
「ふふ…、この子たち見てると…、何だか…私も…嬉しくなってくるわ。良かった~和も気に入ってくれて~~ハハ…。」
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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。