「な~によ、ばたやん、そのぷふ~って笑い…。」
恭子、口を尖らせて。
「あっ、いやいや…ごめん。お前たちも俺らと同じだな…。って~思ってさ。」
明彦。
「つまりは…あんまり日頃…美味い料理って…食ってねぇなぁって…。」
「それ…言わないでよ、アッキー。余計惨めになる。」
玲子。
「はは…、ごめん、ごめん。それでも玲子に恭子の夢が、レストラン経営だろ…。美味いもんも知らないで…。」
恭子も玲子も…変顔で…、
「あはははは…。」
「でも…、凄いよね、初めて行ったところから…、これからも遊びに来てくれなんて…。」
浩二。
「そうそう、それを聞いて私たちもびっくり。」
「…で…、その和風割烹のお店って…、何て言う名前なんだ???」
明彦。
すると、恭子と玲子、明彦の顔に意地悪そうな顔で…。
「ばたやん!!!」
「アッキー~!!!」
「何だよ…、ふたりして、その顔は…???」
すると恭子。
「へっへっへっ~~。」
玲子。
「…と、言う訳で…。ね、恭子。」
「そっ。そう言う訳で…。」
明彦、
「どう言う訳だい。と、言う訳と、そう言う訳って~。」
少々、膨れっ面の顔で明彦。
恭子が…、
「考えて見ても分かりそうなもんじゃない。私と玲子が、お店の名前なんて教えられないって事くらい。」
「ん~、確かにね~。向こうさんからの直々の申し入れになるからね~。」
と、浩二。
「そういうこと。だからね~、ばたやん」
恭子。
「やれやれ…、そういうことか。んじゃ…、しっかたねぇなぁ。」
少ししょんぼりとしたような明彦だが、
急に…思い付いたように、自分のバッグから一枚の資料を出して…。
浩二が…、
「ん…???田端…、それって…。」
「うん。」
明彦。
「ねね、そのお店の名前って…、ここにある…???」
恭子、
「何これ…???…もしかして…これ全部…お店の名前…???うわっ、凄っ!!!」
「どれどれ、私にも…。…ふ~ん…。和風割烹…は…。…っと~…。」
玲子。
「多分…、ないと思うよ、あのお店は…。」
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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。