机に置いたスマホを取り、電話の相手を見て、 いきなり横にいる健介が気になったが、
健介はパソコンの方を見ながらキーボードを打っていた。
それを確認した上で、電話の相手に出ながらアトリエの外に…。
「もしもし…鮎川です。」
「あっ、鮎川さん…、ジミーです。今…電話…大丈夫でした…???」
アトリエの部屋から廊下に出ていた。
「はい、ジミーさん、その節はお世話になりました。」
「いえいえ、コチラこそ、楽しい時間…、過ごさせて戴きました。」
既に紗友莉も、最初のレストランの食事以外にも、数回に亘り、
ふたりきりで会ってはいたのだった。
「紗友莉さん、実は今日…嬉しいお知らせがあるんです。」
「えっ…何々…何です嬉しいお知らせって…???」
「ほら…以前、僕の友人の催しがあるって言ったでしょ。」
「ええ…。」
「その催し…決まったみたいでご連絡したんです。如何です、僕…エスコートしますけど…???」
「え~~素敵~!そうなんですか~嬉しい~!」
「喜んで戴いてコチラこそ嬉しいですよ。…で…。」
「はい…はい…、はい。分かりました。良いです。じゃ~ジミーさんに、お任せして…いいかしら…???」
「はい、分かりました。じゃ、その時に…。」
以前のジミーからの電話で、ジミーの友人の催しの予定があり、
それに紗友莉を招待したいとの電話である。
電話が終わり、アトリエの中に入ろうとした途端に、
ある事を思い出した。
「ねぇ…健介~!」
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