病院の玄関に一人の男性と一人の少女が手を繋いで…。 そして玄関のドアを開けて、何度か訪れた病室のドアを開く。
「ママ~~!」
「琴~~!」
にっこりとほほ笑んで娘の名前を呼ぶ愛子。
そんな琴美の後ろから、
「愛さん…どう…???」
と、川岸。
「川ちゃん…ありがとう。」
そう言いながら、少しだけまた目を赤らめる愛子。
「…ん…???どうしました…目…???」
「…ん…???何でもない、2人が来たから嬉しくってね…。」
「ハハ…そっか…。」
「琴~~ちゃ~んと学校行ってきた~???」
「うん、行ってきたよ、大丈夫。」
「琴ちゃん、ちゃ~んとお留守番してるからね~!」
「うん。」
そんな琴美の返事に嬉しそうな顔をする愛子。
「川ちゃん…会社は…???」
「僕の事は心配しないで…。大丈夫っすから。」
全てが部長の立花の計らいであった。
全て仕事優先ではあったが、お前が新谷家を守れと言われていた。
ただ、その事は愛子にはまだ話してはいなかったのだが…。
3日前の日曜日の夕方、
自宅でテレビを観ていた立花の携帯に着電。
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