菊池風磨氏にハマった。
YouTubeやバラエティ番組で
笑わせてもらって、元気をもらった。
いつもふざけているかと思いきや、
大真面目にアイドルしたり、
しっかりした考えを持って私たちの前に姿を見せてくれる。
彼のスタンスはいつも筋が通っていて
矛盾を感じさせない。
自分の気持ちや願いを言葉にすることに長けていると思う。
長けている、というのは
持って生まれたものもあるだろうし、
彼の今日までのキャリアによって磨かれたものでもあると思う。
もともとの頭の回転の早さに加えて、
数えきれないほどのインタビューに答えてきた証でもあるように
私には感じられた。
投げかけられた質問に
どうすれば真意が伝わるだろう?
どの言葉を使えば、どんな人にどう伝わるだろう?
もっと伝わるにはどうすれば?
彼はそんな自問自答を繰り返してきたんじゃないだろうか
そんなふうに、私は思う。
ノーマークだった歌やダンスは、
ライブに行って初めてしっかりと見た。
上手かった。
これでまだ20代なんだ
すごいな。
底知れないな。
生き方もカッコいいな。
と、気がつけば今一番のお気に入りアイドルになった。
彼は、
グループの中で唯一、個人のファンクラブも立ち上げた。
グループのファンクラブには入っていたので少し迷ったけど、
個人のファンクラブにも入会した。
10月の始め
彼のファンミーティングイベントが開催された。
運良く抽選で当たったので
期末、期初で怒涛の忙しさの中に有給をねじ込んで
大阪まで行ってきた。
イベントに行くまで私は
彼のトークを楽しみにしていた。
ファンミだから
がっつり歌やダンスのパフォーマンスというよりは
ゆったりお話するのかなとも思っていた。
イベントは1時間と少し。
その中で3曲歌ってくれた。
最初の曲から、私は圧倒された。
イベント終盤に
彼が3曲目を歌い始めたとき、
私は泣いていた。
歌を聴くとき
私は歌詞を注意深く聴くことが多い。
歌詞から自然と浮かび上がる情景を
頭の中に思い描きながらその世界観に浸ることで、
その歌詞の登場人物に共感しにいく。
でもその時の私は
歌詞から何も思い描かなかった。
歌詞を理解しようと努めることなく、
ただただ、彼が歌う曲を聴いていた。
浸っていた。
そうしようと思ってそうしていたのではなく、
自然とそうなっていた。
気付いたら、涙が溢れていた。
曲に込められた感情が
ダイレクトに流れ込んでくるようだった。
切ないような、やるせないような
でも柔らかい愛で満たされているような…
どうしたらこんな感情になるのか
私にはわからなかったし、
まさか泣くと思っていなかったので
自分に驚いてもいた。
この人は、こういう歌い方ができる人なんだ
と思った。
私には音楽の知識はないので、
私が思う「上手い」とは
イコール「好き」「好み」ということなんだと思う。
好みと思うかどうかは
もはや相性なんじゃないか。
曲に感情を込めること、
感情が伝わるように歌うこと、
本人がそれをしても、全く伝わってこないと感じる人もいるだろう。
風磨くんの感情が私に伝わってきた(と感じた)のも
たまたまかもしれない。
他の歌手の人の感情が伝わらないと私が感じるのも
たまたまなんだろう。
でも、その「たまたま」の「感じる方」を感じられたことが
私にとってはとても得難い経験だった。
イベントが終わってからも
配信があった回(私が参加したのとは違う回)のアーカイブを
繰り返し見た。
特に歌っているところは何度も見た。
毎回、泣けた。
自然と
なんで泣けるのかな?と考えた。
初めは
風磨くんは、明るいキャラクターに見えるけど
根底に「悲しみ」や、「陰」を持っているのかな?
そんなふうに考えた。
でもその考えはしっくりこなかった。
しばらくしてから
彼は、自分のどんな感情も大切に思っているんじゃないだろうか?
そう思った。
どんな感情も大切にして
なかったことにしない。
だから
歌う時にまたその感情を取り出して
曲に込めることができるんじゃないだろうか。
ありありと。
いきいきと。
彼の歌い方は
繊細というよりもダイナミックで
大胆で
優雅で
なめらかだから、
そこに感情が込められると
真っ直ぐに届く。
真っ直ぐに響く。
そんな歌い方に辿り着くまでに
どれだけの時間と労力を費やしたんだろう。
今回のイベントで
エンタメって本当に素晴らしいなと改めて思ったし、
そんな表現をする風磨くんに対して
ますます尊敬の念を抱くようになった。
コロナ禍を経て
配信や画面越しにもエンタメを楽しめることを知ったけど、
こんな経験をしてしまったら
生で見る、実際に体験して感じる喜びってやっぱり何にも変え難いな
そんなふうにも思った。
エンタメで楽しみを享受してばかりの自分に
変な後ろめたさを感じたりすることもあるけど、
これからも私はエンタメを愛して
楽しんでいこうと思う。