5月23日は
こい(5)ぶみ(23)の日ということで、ラブレターの日だったらしい。
ちょうどこの日は、私の大切な女性の誕生日だったので、くちこみのテーマを見て、「おおーー!」と思った。
なんか善き日ですのね。良いですなぁ。
ラブレターと言えば。
私も甘酸っぱーい経験がある。
大雑把に話すが、
もう十何年も前の、私が小学生だった頃の話。
私にだって、小学生だった時代はあったのよ、お茄子ちゃん。
自分でも後から「ああ、あれがそうだったのかな」位の事なんだけど、
小学校3年生の頃。
初恋をした。
相手は、クラスメイトのヤンチャで面白いH君だ。
H君と私は、いっつも一緒にドロんこ遊びや、竹馬、ドロケ等をして遊ぶ友達だった。
お察しの通り、私はいわゆる”じゃじゃ馬”だった。
”じゃじゃ馬”が、恋をしてるなんて、H君も、勿論私も気付かなかった。
当時気付いていたのは、毎日「H君と遊んでてねー・・・」「H君が他の女の子が可愛いって言うんだよ!!」なんて話を聞いていた母親位だったのではないだろうか。
まぁ、話によると、独占欲丸出しだったようだ。
恥ずかしい。
ある日、転校生がやってきた。
名前はT君。体がめちゃくちゃ柔らかくて、運動神経抜群な男の子だ。
席が隣同士になった私達は、習い事が一緒だったこともあってか、すぐに仲良くなり、帰宅してからも遊ぶようになった。
H君とは席が遠かったせいか、H君は次第に他の子と遊ぶようになっていった。
小学校4年生の中ごろ。
私はクラスでういた存在になっていた。
ちょっとやらかして、友達もあまりいない時期を過ごしていた。
実際それに本人は気付いていなかったんだけど。
ある日、私が差出人であるラブレターが、転校生のT君のゲタ箱に入っていたという噂が広がった。
当然、差出人は私ではない。
誰が?
ちょっと、その前に、私はT君なんか好きじゃない!!
「T君、好き好き、大好きー!
裸で抱き合いたいね。放課後、秘密の裏庭で待っています。
まるより」
男子が爆笑しながら、私にわざと聞こえるようにラブレターを読み上げる。
女の子達も、私をチラ見しながらヒソヒソ話をする。
「違う!!まるじゃない!!」
そう叫んで、私はトイレに逃げた。
「あ、H君にバレちゃう!」
H君にそんな噂が広がるのはなんとしても嫌だったのだ。
ノートの切れ端に、
「まるは、H君が気になっています。
H君の気持ちを聞かせて下さい。
放課後、音楽室で待っています」
と産まれて初めてラブレターを書き、当時流行っていた「ハート折り」にして、
H君のゲタ箱に投げ入れた。
誰にも見られないように。
今思えば、とても不自然で挙動不審な動きをしていただろう。
笑えてくる。
放課後、音楽室に行くまでに、
また男子達が騒ぎ立てている。
「ほうかごーーーおんがくしーつでーーまってまーーーす!ギャハハハハ!!」
なんて事だ。
H君に渡ったのか渡らなかったのか
男子達に本物の私のラブレターが渡ってしまった。
当然、H君も音楽室にはいないだろう。
これ以上そんな対象になるのが嫌だった私は、何事もなかったかのように玄関にむかって、帰宅した。
翌日
「あいつ音楽室来なかったんだってよ。ラブレターあいつのじゃなかったのかなぁ」
「そうだよな。Tの時もなんかおかしかったもんな。」
男子達がそう話しているのが聞こえた。
良かったような、悲しいような。
なんだかバカバカしくなって、好きとかそうゆうのも吹っ飛んでしまった。
甘酸っぱいっていうより、苦かった
初恋のようなそうでもなかったような、退屈なお話でした。
