脳 ― 外界へ開かれたアンテナの知性
脳はまるで高く伸びたアンテナ。
周囲から情報をキャッチし、
絶え間なく外界と対話しています。
人の言葉に耳を傾け、
景色や文字から意味を読み取り、
理論を組み立てて他者へ伝える――
開かれた知性の働きによって、
私たちは社会とつながり、
知識を広げることができます。
脳が発する思考は、
一種の通信でもあります。
誰かと共感したり
議論したりするとき、
頭の中のアンテナは
相手の感情や意見という
電波を受信し、
自らの考えという電波を送り返します。
しかし同時に、
脳は**エゴ(自我)**
を生み出す場でもあります。
外界との対話を続けるうちに
「自分」という意識が
他者との比較や評価に
さらされることでエゴが芽生えます。
エゴは自己を守ろうとするあまり、
時に不安や嫉妬といった
感情を増幅させ
頭の中に嵐のような
雑念を巻き起こします。
考えすぎて心配になったり、
他人の目を気にしすぎたり……
脳というアンテナは
外界に開かれているからこそ、
様々なノイズも受け取ってしまいます。
その結果………
思考は揺れ動きやすくなります。
風に揺れる木の枝のように。
けれど脳が担うこの開かれた知性は
否定すべきものではありません。
アンテナがあるからこそ
新しいアイデアや他者との深い理解が得られるのも事実です。
大切なのは、
脳が外から集めた知見や思考を
内なる叡智と調和させること。
その内なる叡智とは何か――
それこそがお腹、
腸がもたらす感覚なのです。
