あなたが倒れたのは

61歳の誕生日の2日前

 

健康だったのに

胃カメラの時に飲んだお薬の

副作用で

心肺停止

 

低酸素脳症に陥り

あれよあれよという間に

脳死状態になり

 

1週間後

この世を去ってしまいましたね

 

さよならも

ありがとうも

言えない別れでした

 

 

あなたの

最期を思うと

つらかっただろうなと

苦しかっただろうなと

そして何より

無念でたまらなかっただろうなと

私は

すごく心が痛みます

 

 

私が生まれた時

あなたは

もうすでに13歳

年の離れた2人兄弟として

あなたは私の事を

すごくすごく

かわいがってくれましたよね

 

 

両親と

うまくいかなかった私は

ずっとずーっと

1人で

生きてきたと思っていたけれど

この年になってやっと

違ったなと

あなたが

お母さん代わりだったなと

最近しみじみ思います

 

 

先月末

誕生日を迎えました

 

61歳になりました

 

絶対に

追いつかないと思っていた

あなたの年に

私は

とうとう

追いついてしまいました

 

 

ずーっと

1番手を走ってきたあなたに代わり

これからは私が1番手です

 

とは言っても

もう兄弟は

誰もいませんが

 

 

これからは

あなたも

経験する事のできなかった

世界を

私は

生きていきます

 

 

天国で

他の兄弟達に

出会う事はできましたか?

 

優しいあなたの事だから

天国でも

やっぱり

姉として

振舞っているのでしょうね

 

 

あなたの分も

そして

3人の兄弟達の分も

私は

これからを

生きていきます

 

1人だけ

生き残った意味を考えながら

1人だけ

生き残った事に感謝しながら

 

天国で会ったら

またたくさんお話しましょう

 

あなたが知らない

61歳からの事も

お話しようと思います