先ほど、NHKの「追跡!AtoZ」で、


「なぜ新薬が生まれないのか」という特集がやっていました。


新薬が生まれない理由として、


①薬が作りつくされている


これまで比較的わかりやすい薬は技術の進歩により、メカニズムが解明され、

薬は開発されている。

がんやアルツハイマーなど難しい病気ばかりが未開発。


②厳しい安全基準


年々薬の安全基準は厳しくなっている。

研究開発された薬の臨床試験の通過率は5%以下。

実際に商品化される薬は2万分の1。

(開発には15年かかり、1500億円ほどかかるのに。)


③製薬会社の合併


合併を繰り返し、大きな会社となった製薬会社では、

儲けの出る、患者の多い病気の薬しか作りたがらず、

そのような薬はがんのように難病でなかなか開発に結び付かない。


(「ホームラン狙いが空振り」と大学教授が言っていたのが印象的。)



製薬会社の話でよく聞くのは特許切れの話。


薬でなくてもそうですが、


ある製品を開発した場合、そこに新規性があれば特許を申請し、


権利を取得します。


その権利を持っていれば、同じ製品を模倣して販売するには、


権利を持っている会社と交渉してお金を払うなりしなければならず、


結局、採算性がなくなるんです。


でも特許の権利期間は20年と決められており、

(一部、医薬品等は延長期間あり)


その期間が切れると、こぞって他の製薬会社が同じ効果の薬、


つまり後発医薬品(ジェネリック)を出します。


するとコスト競争となり、


権利を持っていた会社は安定した収益が見込まれなくなります。



製薬会社がお金がなくなったらもちろん、


研究、開発費がなくなり、新薬は生まれません。








がん吐き気止め→便秘副作用→過敏性腸症候群


一般に市販されている薬品なので開発スピードが速い

臨床試験早い




他にも難しい問題があります。


患者数の少ない病気の薬が研究開発されにくいという状況です。


莫大な経費がかかるので儲けのでない患者数の少ない薬は、


なかなか製薬会社は取り組めません。



仕方のないことだし、様々な国からの助成金もあるのだけれど、


それだけでは全然回らないのが現状。



安定だと思っていた製薬会社も、


研究者の人員削減がかなり行われているとこのこと。



衝撃的でした。