
ベランダからよく見えました、贅沢
花火って、浮遊感あるよねえ。
ふわっと虚空に浮かび上がるような瞬間が、
絶対あって。
夜が近くなる。
夏の夜は、浮遊感があるから好き。
自由の匂いがするから好き。
子供のころは
もっと肌いっぱいで呼吸してた気がするんだ。
頭じゃなくて。
いつも体のなか、
細胞のなかで透明な炭酸が泡立ち続けて
パチパチ音がしてるみたいだった。
体の底から
綺麗な泡が次々のぼる、
肌の上で弾けて夜に溶ける。
泡が弾けて、手足が動く。笑う。はなす。
そうやって動いてたんだけどなあ、私。
……なんか、できなくなったな。
少しでもあの風景に戻りたいな。