【第1話】「子育てが終わったら自由になれると思っていた」——50歳目前で気づいた“空っぽの人生”




長男が家を出た日のことを、今でも覚えています。


大学進学で県外へ。

引っ越しを終え。

帰りの高速道路。


私は助手席で泣いていました。


寂しかったんです。


18年間。

毎日当たり前にいた息子がいなくなる。


それが想像以上につらかった。


でも同時に。


少しだけ期待もしていました。


「これでやっと自分の時間ができる」


そう思っていたんです。


■終わらない母親業

子育て中。


私はずっと忙しかった。


弁当。

送り迎え。

PTA。

習い事。


仕事を終えて帰宅すれば。


夕飯。

洗濯。

宿題チェック。


毎日戦争でした。


だから何度も思ったんです。


「早く楽になりたい」


でも。


実際に子どもが巣立つと。


想像していた自由は来ませんでした。


■静かすぎる家

家が静かなんです。


びっくりするくらい。


洗濯物が減る。

食費が減る。

お風呂の順番争いもない。


ラクなはずなのに。


心にぽっかり穴が空いていました。


そして気づいたんです。


私は「母親」でいる時間が長すぎた。


母親以外の自分が分からなくなっていたんです。


■夫との現実

さらに困ったのが夫でした。


子どもがいる頃は。


夫婦の問題を考える暇なんてありません。


でも子どもがいなくなると。


急に向き合うことになる。


夕飯。

向かいに座る夫。


会話はほぼゼロ。


テレビだけが流れている。


その時。


「私、この人と何十年も一緒にいたんだよね?」


そう思ってしまったんです。


■SNSで見た投稿

そんな頃。


SNSで見た投稿がありました。


「子育て終了後に夫婦だけになって地獄だった」


何万件も共感されていました。


コメント欄には。


「会話がない」

「夫が他人みたい」

「熟年離婚を考えた」


そんな声が大量に並んでいました。


私は思わず。


「私だけじゃないんだ」


と感じました。


■50歳目前で気づいたこと

若い頃。


50歳なんて。


人生が完成している年齢だと思っていました。


でも現実は違う。


むしろ。


人生後半のスタート地点だったんです。


子どもは巣立つ。

親は老いる。

夫婦は変わる。

体力も落ちる。


そして。


自分自身とも向き合わなければならない。


私はこの時。


まだ知らなかったんです。


このあと。


人生を大きく変える出来事が待っていることを。


(第2話へ続く)


■管理人より

アラフィフ世代から非常に多く届くのが、「子育て後の喪失感」に関する悩みです。

子ども中心だった生活が終わった時、多くの方が「自分の人生」を改めて考えることになります。

これは決して珍しいことではありません。


■体験談募集

・子どもの巣立ちで感じたこと
・夫婦関係の変化
・アラフィフから始めた新しい挑戦
・熟年離婚を考えた経験

あなたの体験談をお待ちしています。