「息子は嫁のものになったんだなって」——還暦手前で初めて感じた“老後の孤独”
最近、ふと思うんです。
「私は、これから誰のために生きるんだろう」って。
若い頃は、毎日が必死でした。
子育て。
仕事。
家事。
朝から晩まで、時間なんていくらあっても足りなかった。
でも。
気づけば子どもは独立して。
夫とは会話が減って。
家の中が、静かになったんです。
■息子中心だった人生
私は、息子が生きがいでした。
小さい頃は、本当に可愛かった。
「ママ、ママ」って後ろをついてきて。
熱を出せば徹夜で看病して。
反抗期には本気でぶつかった。
大変だったけど。
“必要とされている”実感がありました。
だから、息子が結婚した時。
もちろん嬉しかったんです。
でもその反面。
どこかで、ものすごく寂しかった。
■「今度帰るね」が減っていった
最初の頃は、息子夫婦もよく顔を出してくれていました。
でも。
少しずつ回数が減っていったんです。
「仕事が忙しくて」
「予定があって」
「また今度帰るね」
仕方ない。
分かってる。
頭では理解していました。
でも。
スーパーで息子の好きだったお菓子を見るたび。
テレビで同年代の親子を見るたび。
胸の奥が、じわっと苦しくなるんです。
■嫁に嫌われている気がした
私は、いわゆる“嫌な姑”にはなりたくありませんでした。
だから。
口出ししない。
干渉しない。
距離感を間違えない。
ずっと気をつけてきたつもりです。
でもある時。
息子に送ったLINEの返信が、数日来なかったんです。
その後、やっと返ってきた言葉は。
「最近ちょっと忙しいから、連絡控えて」
その文章を見た瞬間。
“ああ、お嫁さんに嫌がられてるんだろうな”って思ってしまいました。
被害妄想かもしれません。
でも。
息子が結婚してから。
私はずっと、“遠慮”する側になった気がするんです。
■夫との関係
じゃあ夫婦仲がいいかと言われると、そうでもありません。
夫は定年後、家にいる時間が増えました。
でも会話は少ない。
テレビ。
スマホ。
昼寝。
毎日そんな感じ。
昔は、子ども中心でなんとか成り立っていた夫婦だったんだと思います。
でも、子どもが巣立った今。
夫婦二人きりになると、“何を話せばいいか分からない”。
そんな状態でした。
■突然襲ってきた孤独
ある日。
夕飯を食べ終えて、ふとリビングを見た時。
静かだったんです。
あまりにも静かで。
その瞬間。
急に涙が出ました。
子どもが小さかった頃は。
散らかって。
うるさくて。
自分の時間なんて全然なくて。
「早く一人になりたい」って思っていたのに。
いざ本当に一人みたいになると。
こんなに寂しいんだって。
■「老後」が急に現実になった
最近、“老後”という言葉が急に現実味を帯びてきました。
身体の衰え。
親の介護。
お金の不安。
そして何より。
孤独。
若い頃は、「家族がいれば大丈夫」と思っていました。
でも実際は。
家族がいても、人は孤独になるんですね。
■最近、少しだけ始めたこと
このままじゃダメだと思って。
最近、少しだけ外へ出るようにしています。
近所のカフェ。
短時間のパート。
市の講座。
最初は面倒でした。
でも。
誰かと少し話すだけで、気持ちが全然違うんです。
「お母さん」でも「妻」でもない。
“自分自身”として会話する感覚を、久しぶりに思い出しました。
■息子はもう「私の子ども」じゃない
最近、やっと少しだけ思えるようになりました。
息子はもう、“私のもの”じゃない。
お嫁さんと、新しい家庭を作っている。
それは寂しいけど。
でも、本当は幸せなことなんですよね。
だからこれからは。
“子どもの母親”だけじゃない人生を作らなきゃいけない。
60歳手前で、やっとそんなことを考えるようになりました。
■管理人より
アラカン世代の方から、本当に多く届くのが「子どもの独立後の孤独」です。
子育て中心で生きてきた方ほど、巣立った後の喪失感は大きい。
特に息子さんの場合、「嫁に遠慮してしまう」という声も非常に多いです。
でも、“母親役”を終えたあとに、自分自身の人生を作り直すことは決して遅くないと思います。
■体験談募集
アラカン世代の孤独・子どもの独立・夫婦関係の体験談を募集しています。
・子どもが巣立って寂しい
・嫁との距離感に悩む
・老後の孤独が怖い
コメント・メッセージお待ちしています。