嵌ると
ひたすらに

その世界へ
御百度参りくらい

足繁く通うのが

わたし。



Instagramでは
すこし前に

はまり具合の片鱗を
アップしたのだが

まだまだまだ。






箱のなかの庭園は
11回死を超えて
生きている

魔法使い リー

秘密の部屋。




そこへ
幼き日の王が

入り込む。


そこから

物語は
縦へ横へ

過去へ
未来へ

伸びて
縮む


嗚呼
耽溺







そして

ひっそりと

森田童子


逝ってしまった。








もう
森田童子としては

何十年も前に
わたしたちの側から

逝って

しまっていたのだが


一度
ドラマ高校教師で
野島伸司に
召喚されてしまった


あらためて

森田童子という
表現者の

中身であった
名も知らぬ女性が



彼女は、自分が
何者として
世を通ってきたか
ほとんど語ることはなく

ただ
森田童子として
歌をつくり、歌った。


その血と
肉体と
精神を

天へと
還してしまった

と思うと


寂しくて

ものいわぬ
6月の空を

透明になって
彼女が在るかと思って

見上げたりするのです。



嗚呼、
これでもう
真っくらです。


わたしがいちばん好きな
童子の〈船がくるぞ〉の
最後の台詞。
透明な真っ暗 、なのだ。






森田童子を知り
追っかけ始めたとき

森田童子は
活動を、ぷつ、とやめて

ただ、音源を追うだけだったのだが


それ故に

わたしのなかで

彼女という謎が 
何十年を得て
ふくらみ


鹿埜類

という
童子とは、生きた時代も違う別人である。
空想上の人物を作り上げ




誰のためでなく
ジブンのために


鹿埜類詞歌集


彼女のプロフィール

などを作り


そうっと
こころのなかで

時に文字をつかって

彼女を
生きさせていた。








と、走り書きを集め
あらためて
書いたのは

2014年の2月2日である。





そのころ
わたしは

はちゃめちゃの町を知らず


空想をお菓子にして食べる
空想ねずみたち や




ツキコちゃんや
みみ子と

暮らしていた。





鹿埜類のことを
思う日は

曇り空で


カラスが
寂しく鳴き渡る
昼間だったり、した。




鹿埜類は
わたしのなかに棲みつき

いま、なお
わたしを揺らし


はちゃめちゃの町に住む
ムツくんという青年の
前にも
彼女の歌が現れ


去年の夏、書いた
ムツくんの随筆
〈鹿埜類は死んだ〉の初稿



FMリンスでは



と題して

鹿埜類について
語り
おしゃべりした。





ひとりの
実在の人物が

わたしを空想の翼に乗せ

過去へ未来へと
つれていった。



森田童子さん
あなたは

唯一無二の

ケメくんと同じく

わたしにとっての

井戸の底に
昼間、輝く

星でした。



たぶん、これからも。



船がくるぞ  森田童子





さて
すいようび。


わたしは
木馬座へ

あなたはどこへ?




しお