昨夜の雨で洗濯物が全滅しました。 
  

さてどうするか、考えることと洗濯物を放置して書いています。




忘れられないひと言はありますか。   




ときおりふと、湧き上がってくるように思い出す言葉がありました。


それは「たくさん字を書いてきたひとの文字だね。」というものです。



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もうどれくらい前なのか、学生時代か社会人になってからかなのか。まったく思い出せません。


声を掛けてくれたひとに関しても「結構年上の穏やかな男性」くらいのぼんやりとした記憶になっています。国語の先生だったのかなあ。



もしや、夢だったのでは…?というレベルです。
それでもときおりよみがえらせては愛でている言葉でした。




なぜそのひとがそう感じたのか?そう言ったのか?は、いまとなっては確かめることはできません。


万が一、お風呂場で転んだとか、いまだかつてないほどおいしいあんかけチャーハンを食べた衝撃で、穏やかな男性が誰だったのか思い出したとしましょう。


もしかしてあんかけチャーハンよりはビーフストロガノフのほうが確率が高いかな。



あ、メニューはなんでもいいですね。



言葉をかけてくれた相手が判明したところで「そんなこと言いましたっけ?」となるのがかなしいかな、関の山でしょうね。



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なのでそのひと言が自分にとって大切なものになっているのはなぜだろう?と考えることにしました。



「たくさん字を書いてきたひとの文字だね。」



よく読むと「字がキレイだね」とは言ってないんですよね。それに「たくさん」の基準もものすごく曖昧です。


わたしにとって都合のいい、理想的な解釈は「よく手(自分)に馴染んだ文字を書くね。」でした。

文字・フォントフェチだったので、その辺をうまくくすぐられたんですねー。



いまでもペンを手に取るとこのフレーズがときおりよぎり、すこしだけ背筋がぴんとします。


あの日、幸運にも出会って受け取ることのできた大切にしていきたい言葉に恥じぬようにと。



(写真:安比奈ゆき)