こんばんは。
今日は少し本についてのお話を。
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こどものころ、実家にはピアノの置いてある防音室がありました。
たしか6畳くらいの広さで、窓がない造りがなんだか不思議と落ち着いたのを覚えています。
部屋は一面が本棚になっていて、家の中でもお気に入りの場所でした。
小説、ガイドブック、レシピ本。
町の広報誌、楽譜、たくさんの絵本。
その部屋で本を読む時間が、だんだんとたいせつなものになっていきました。
家族が多かったので、ひとりきりになれる場所はそのピアノの部屋だけだったんですね。
本を読みたかったのか、ただひとりになりたかったのか。
あらためて思い返すとどうだったかなあとなりますが、いまはどちらでもいいような。
とにかくあの部屋が好きでした。
忘れられない場所はありますか?
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わたしは日々、優柔不断でのらりくらりしていますが、ひとつだけ、心に決めていることがあります。
それは「ひとさまに本を買って渡さない。」ということです。
なぜそんなルールを設けたかというと、なにか本が気になって検索したり、書店をうろうろしたり、見つけた瞬間のときめきや、買ったあとに最初のページをめくるドキドキも含めて読書だと思っているからです。
ということでプレゼントの候補から外していました。
でも、プレゼンはしてみます。ときどき。
本当は、渡してしまいたいときがあるんですよね。
あの人にはこの本を、この人にはあの本を…。
すぐに何通りか思い浮かべてしまうくらいに重症です。
でもそこはぐっとこらえて、いつかあの人がこの本を手に取って、そしてほんの少しだけでも同じ世界にふれられたなら、と絵空事をめぐらせて夜をふかします。
こんな話をしてみたくなったのは、一年ぶりに帰省した実家の妹の部屋でのことです。
なにか最近のお気に入りを貸してほしいというと、積み重なった数冊の中にずっと読みたかった本がまぎれていました。
実は同じ作者さんの別の本を持っています。
その作品があまりにも好きすぎて、読み終えるのがもったいなくて、買ってからしばらく経つのにしおりは表紙近くにとどまったままでした。
なので、もう一冊とはとてもじゃないけど手をだせない。
好きなくせに、めんどくさいですね。
しかし妹もまた「まだほとんど読んでないけどね。」といいながら貸してくれたので、ひそかに「君もか。」などと思いました。
絶対にこんなこと口には出さないけど。
では、どんな本かといいいますと。
読んでほしいけど、読んでほしくなくて
読んでしまったなら、読まなかったことにしてほしくて
この本であなたがなにを失って、なにをあきらめられなかったかが聞きたくて
聞きたくて、ものすごく聞きたいけど、聞きたくない
みたいな本です。
あと、理性の薄まった真夜中に読むべき本。
こんなこと書いちゃうくらいに。
おやすみなさい。

