金曜日の夜、東京・虎ノ門の台湾文化センターにて、2018年の台湾長編アニメ映画『(邦題:オンハピネスロード)』を鑑賞。3月に東京アニメアワードフェスティバルのコンペティション部門で見事グランプリを受賞した作品ですが、今回はその時に上映された日本語字幕版ではなく、現地の中国語・英語字幕版での上映でした。
まずは予告編。
アメリカで結婚生活を送っていたシャオチーだったが、祖母の訃報を聞き、子どもの頃過ごしていた台湾の幸福路にある実家に戻ってきた。実はアメリカ人の夫と上手くいっておらず、離婚を考えていたシャオチ-。家族や地元の幼馴染と触れあい、幼かった頃を思い出し、変わってしまった街をさまよいつつ、自分の幸せについて、家族について、考える。果たして彼女の選択は・・・
蒋介石が亡くなったその日に生まれたヒロイン・シャオチーの幼少期~現代の半生を、台湾社会のたどった道と共に描いた作品でした。想い出として描かれる各時代のエピソードが、その当時の台湾の世相や歴史的出来事を上手く表していて、とても興味深かったです。日台に共通の思いでも沢山あるもんだなあと、思わず懐かしくなってしまう小ネタもあったり。登場人物の喋る言葉(台湾語、國語)にも、当時の状況が散りばめられていて、「ああ、こうして世代間での言葉の分断が起こってしまったのか」というのを感じることもできました。
シャオチーの高校生~大人の声を桂綸鎂(グイ・ルンメイ)が、シャオチーのお父さんを陳博正が、そしてシャオチーのお兄さんを魏徳聖監督がそれぞれ担当していて、いずれもとても良かったです。シャオチーのお兄さんについては、キャラクター設定として白色テロの被害者としても描かれていて、でもその部分の表現がアニメーションならではで、アニメ―ションの持つ表現力の奥深さを実感しました。
今回は日本語字幕が無かったので、細かい部分で良くわからなかった箇所もあったし、もう一度確認したい部分もありました。だからぜひ日本語字幕でも見てみたいのですが、果たして「言語」の違いによって表現されているものをどのように再現するのか(フォントや色を変える?)・・・アニメアワードではどのように表現していたのか、気になるところでもあります。